見出し画像

『tender』

8年9ヶ月ぶりのソロアルバム『tender』が12月6日にリリースになりました。前作『Brilliant』をリリースした時には次の作品がこんなに先になるとは思いもよらなかったけれど、結果的にはこのタイミングでリリース出来てとてもよかったのではと思っています。

時間をかけて作ったせいか、今までで一番後悔の少ない作品になっているというか。もちろん出したばかりだからというのもあるけれど、たぶん「ああしておけばよかった」というようなことは今後も出てこない気がします。
(今までの作品には結構ある…単純な自分の技術不足的なことが)

『Brilliant』をリリースした後は全然曲を作りたい気持ちが湧かなくて、ソロのライブもとくにやりたいと思ってなかった気がします。『Brilliant』は自分でも好きな作品なので、モチベーションが無くなったというよりは他に意識が向いていたのかもしれません。

そこから数年は他のアーティストのライブサポートも色々やらせてもらったし、プロデュース曲は2023年現在までで約120曲。映画の劇伴、そしてなによりCM曲を実は沢山やってきました。本当にどれも勉強になりましたね。
仕事しながら同時に学ばせてもらっていたという。

とくにOvall活動再開するまでの〜2018年くらいまでは、ライブサポートにプロデュース仕事の締切、そして緊急のCM仕事の締切が重なったりして、ライブから帰ってきた後によく朝方まで作業したりしていました…(遠い目)

たぶんこの時期に必要に迫られていろんな技術と知識(と忍耐力)を身につけたからこそ、それを使って新しい自分の作品を作ってみたいという気持ちが湧いてきたんだと思います。

2019年にアップした『Beats And Guitar Book』はそんな気持ちで作った実験的なデモ曲集という感じ。
 


人生や運命と言ってしまうと大袈裟だけれど、そういう自分を取り巻く流れみたいなものってある程度はハンドリング出来るけれど、大きな流れは自分の力ではどうしようもないように感じています。
自分の気持ち(モチベーション)でさえも完全に思うようにはコントロール出来ないし、無理矢理に理想に近づけようとすると意外と簡単に折れてしまうこともあると思う。

自分の場合は運良く、というか周りの人や環境に恵まれていたおかげでこの『tender』という作品に流れ着きました。

"chill"という言葉は、自分は「無理をしない」というポジティブなイメージで受け取っているので、このアルバムはチルな音楽だと胸を張って言えるし(胸を張ってチルだと言うのも変だけど)、これからもチルなギタリストであり続けたいと思います。

目指せ書籍化📓✨ いつかライブ会場のグッズ売り場にエッセイ集を平積みにしたいと思います。