あなたが手にいれたい、コツコツの力は?
メルマガとは別に、毎日なにかしら書いています。
なかでも、毎月決まったタイミングで書いている書き物がかなりの分量になってきました。
ほかにも今年始めた小さな習慣のうち、いくつかが定着し、小さくすこしずつ積み上がってきました。
「習慣は第二の天性なり」
という言葉を知ったとき、ハッとして思わず書き留めました。
たしか10年以上前だったと思います。
当時のわたしにとって響きも中身もまぶしくて、とても憧れる言葉でした。
座右の銘にしたいけど、ちょっと畏れ多いや、と思ったのを覚えています。
「天性」は、いわば無意識な状態でできること。
やすやすとできて朝メシ前なこと。
言い換えるなら、習慣化の力と言えるかもしれません。
習慣化は、「無意識」と「意識」の4つの段階の最後、4つ目にあたります。
1)分かっていないことに気づいていない
何がわかっていないか、わかっていない
例:自転車に乗れないと気づいていない
(無意識的無能)
2)わかっていないことに気づいている
「わかっていない」とわかっている
例:自転車に乗れない自分を理解している
(意識的無能)
3)わかっていることを意識してできる
意識すれば、できるようになる
例:頑張って自転車に乗れるようになる
(意識的有能)
4)わかっていることを意識せずできる
無意識に、自然にできる
例:何も考えず自転車でスイスイ動ける
(無意識的有能)
「習慣は第二の天性なり」は、もはや天性とも言えるほど「習慣が身体化している」状態です。
そんなふうに、心や思考や体を、ささやかに着実に整え、支えてくれるルーティンがあること。
その言葉をまとった人の雰囲気やイメージに憧れていました。
ときどきメモを見返し、「わたしが身につけたい習慣」ってなんだろう? と考えていました。
一人で書き物をしていてふと、身につけたかった習慣を、すでにいくつか手に入れている自分に気づきました。
オモテには出ないし、とりたてて派手さも華やかさもない地味な習慣です。
けれど、今の自分を培っている土台となるもの。
天性といってもいいかもしれない習慣を手にいれること。
それは、一針一針ちくちく手縫いで作られたお守りを身につけるような、不思議な力強さと安心感があります。
上記の4つの段階では、最初はほぼすべての人が、(1)できないこともわからない地点、からスタートします。
その後、(2)できない無能さを自覚し、(3)頑張ってモノにし、続けるうちにいつしか(4)頑張らなくてもできるようになる。
「できない」無能から「できる」有能へ。
段階を経て自らを導くのは、小さくともコツコツ進む意思と行動です。
あなたはどんなことを習慣化して、第二の天性にしたいですか?
自転車の風を感じながら、肩の力の抜けた自然体な自分で、どんな場所へ向かいたいですか。
しんがき佐世 公式サイト
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