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組織に新しい行動を起こさせるためにやった3つのステップ

コロナ禍でテレワークの取得率工場が社会的命題になる中、テレワークと相性の悪い製造業従事者としては日々心苦しい思いをしています。

そんな中でも少しずつテレワークの取得を実現していった僕が課員にお願いした3つのステップを共有します。

テレワークに限らず新しい行動を促すために必要な要素が入っています。

テレワークと相性の悪い製造業

普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。

多くの企業と同じように、うちの会社でもコロナ禍においてテレワークの活用を推奨されています。

製造業で且つ工場勤務ということで、なかなかテレワーク中心の勤務形態にはなりにくいのですが、時代に置いておかれないために悪戦苦闘中です。

僕が課長を務める課でもテレワーク推奨当初は抵抗があったのですが、今では皆さん最低でも週1回のテレワークを苦しむことなくこなしてくれています。

その過程にはいくつかの取り組みがありましたので紹介します。

もし同じ悩みを持たれている製造業の方のお役に立てれば幸いですし、すでに他の工夫をされている方がいらっしゃれば情報交換していただけるととてもうれしいです。

①開始時の目標を低く設定する

当然すべての仕事をいきなり自宅で実施するのは無理があります。

なので、いきなり文脈も修飾も省略して『テレワークにするぞ!!』とだけ伝えてしまうと、『できるわけないだろ!!』と反発が来ることが予想されました。

ということで当面の目標は『週に1日テレワークする事』としました。

一番ハードルが高い新しい働き方へのハードルを限りなく下げて、経験して問題ないことがわかってから徐々に範囲を拡大しようとの作戦です。

熱いお風呂も入るときが一番大変ですが、入って数秒経てば少し楽になりますよね?

それと同じ効果です。

②出社する必要がある仕事かどうかをラベリング

そしてまず僕が課員の皆様にお願いしたのはこれです。

1日の仕事が終わったら『今日何やったか』を箇条書きして、その仕事が家でもできるか、出社しないとできないかの2つのチームに分けてみてください。

テレワークを開始する前は、そもそもが『家で仕事をする』という概念がありません。

なのでまずは家でもできる仕事を探す期間を設けました。

そして次にこんな風にお願いしました。

もしその中で自宅でできる仕事が全体の20%以上あるなら、その仕事を1日にグッとまとめてみてください。
その日をテレワークにしてみてください。

結果としてパズルを組み合わせていくと、なんとか1日はテレワークができるようになってきました。

③テレワークをできない理由を列挙しまくる

なんとかかんとか苦しみながらもテレワークへの抵抗を減らして来たら、次はその拡張フェーズです。

課員の方を一堂に集めて、会議室のホワイトボードの前に立ち、僕は次のようにお願いしました。

テレワークの日数を増やすための障害を教えてください。
一番不満を出した人が優勝です(笑

こうやってテレワーク対する『課題』を『不満』として表現することで自分事化してもらうことにしました。

とにかく発言してもらったことをすべてホワイトボードの左側に書き出していきます。

そして次にこんな感じでお願いをしました。

ホワイトボードの右側に不満の解決策案を僕が書いていくので、一つ一つそれで充分解決されるか?を判断してください。

これで『テレワークできない』理由をつぶしていって、②でやってもらったテレワークでもできる仕事を増やしていくことを狙いました。

これも当然すべての項目を解決して毎日をテレワークにする意図はありません。

ですが、できない理由をみんなで共有してリスト化していけば『課長として課員の方々にテレワークをより多く取ってもらうために何をすべきか?』のアクションが明確になります。

あとは課長として環境を整備しまくればいいわけです。

テレワークに必要なソフトの使い方がわからなければ、それを詳しく解説したマニュアルを作ればいい。

どうしても会議は対面でやるものという概念が払拭されなければ、自分が自宅から重要な会議を取り仕切り、経験したことを注意点と解決方法として共有すればいい。

といった感じです。

今は初期に出してもらった阻害要因のうち半分くらいは解決方法が見つかっていて、テレワークの平均取得日数は徐々に増えてきています。

これがもっともっと潰せるようになってきたとき、工場勤務の製造業でも半分以上がテレワークになるようになると信じて、変革できる組織を作る努力を続けています。

次回予告

ちょっとだけ次回予告です。

僕が時折書いている『大企業の闇』に常連登場している隣のK課長はこういった取り組みをしておらず、いまだテレワークの取得率は0%です。

当然仕事の種類によって取得難易度は異なるのですが、、、、またまたK課長がしっかりと闇を発揮してくれたので、それはまた明日の記事で紹介・対策を考えていこうと思います。

まとめ

今日の記事は、テレワーク導入を強制する際の心理的ハードルを下げるために行ってきた取り組みを紹介しました。

箇条書きにすると以下の感じです。

・初期のハードルを低く設定する
・家でもできる仕事をラベリングする行動をお願いする
・できない理由を列挙してもらって一つずつ解決してテレワークを拡張する

テレワークの取得に悩む製造業の同志はもとより、組織の変化に取り組まれているあなたの参考になれば幸いです。

もし他にも『こんなことやってます!』みたいなアイディアがあればぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。


こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。

大企業イメージと実情のギャップに悩みながら奮闘して改善を目指す姿を投稿していますので、もしよろしければこちらもご覧ください。

こんなこと書いてる僕はこんな人間です。
よかったらこっちも読んでもらえるととてもうれしいです。


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