【保存版】組織診断のススメ#1 ~アンケート作成編~
今回は、組織診断について
書いていこうと思います!
最近とてもありがたいことに、
「これから組織診断をしていきたんです」
「組織診断ってどうすればいいんですか?」
といった、
組織診断に関するご質問が
非常に増えています。
改めまして弊社には、
組織分析レポート自動作成ツール
【Repo+】(レポタス)という
オリジナル商品があります。
さまざまな方にご利用いただけますが、
特にコンサルタント、研修講師の方々が
組織診断を楽に簡単にできるようなものを
つくりたい、という想いから
生まれたものです。
私は幸運なことに、
前職でかなりの数の組織診断を
させていただきました。
ですので、組織診断をする際に
どんな項目を作ればいいのか、
あるいはお客様の目標達成のために
どうやって組織診断を活用するのかを
相当教わってきましたし、
組織診断の重要性を
理解しているつもりです。
しかし、たとえ同じコンサルタントや
講師という職種であっても、
人によっては組織診断をする機会が
なかったり、あるいは活用の仕方が
わからない方も当然いらっしゃいます。
そのような事情から、
冒頭にも書いたようなご質問を
よくいただくのだろうと
理解しています。
前置きが長くなりましたが、改めて、
組織診断はこう活用するといいですよ、
というのを整理して、
お伝えできればと思います。
■そもそも、何のための組織診断?
まず、何のために組織診断をするのか?
何のためだと思いますか?
もちろん、目的はお客様の会社を
より発展、成長させていくため。
これに尽きるわけですが、
そのために組織診断をする理由は
大きく二つあります。
一つはお客様目線で、
成果の可視化ができるからです。
コンサルタントや研修講師の方の
お仕事というのは、どうしても
成果が目に見えづらい場合が多いです。
ですから、お客様に対して
何がどう変わったのか、
何がどんな効果をもたらし
結果、会社が良くなったのかを
ご理解いただくために可視化する。
これはお客様の満足に繋がります。
二つ目はコンサルタントや講師目線で、
評価されにくいご自身のサービスを
ご案内(営業)しやすくするためです。
コンサルティング、研修後に
アンケートを実施、分析し、
社内のビフォーアフターを、
レポートを使って見せることで、
次のご提案にも繋げることができます。
かなり省略して書きましたが、
組織診断をすることはお客様だけでなく
コンサルタントや講師にもメリットがあり、
私からすれば、絶対にやったほうが良いです。
(詳しくは過去の記事に書いていますので、
そちらも併せて読んでみてください。)
■実際に何をすればいいの?組織診断の手順
組織診断の目的を
ご理解いただいた上で、
「じゃあ実際に組織診断ってどうやればいいの?」
「どうやってお客様にご報告すればいいの?」
これも非常によく聞かれます。
ここで、
超簡単に組織診断の手順を書きます。
① アンケートを作成する
② お客様に回答していただく
③ 集計してレポートにまとめる
④ お客様にご報告
以上です。
することはとてもシンプルです。
ちなみにコンサルティングや研修を
長期的に継続するとが決まっていれば、
半年~少なくとも一年に一回は
定期的に同じアンケートを取ります。
組織診断をするためには
定点観測がとても重要だからです。
では次に、
アンケート作成時のポイントを
挙げていきます。
■アンケートを作成するときの最重要ポイント
ご自身の得意分野、
提供しているサービスについてのみ
診断ができるアンケートを作る、
ということが最重要ポイントです。
たとえば、管理職研修を専門に
しているなら、それに特化した
アンケートを作りましょう。
こんな感じです。
的を得ない質問をしても
課題の視覚化はできませんし、
ご自身の営業に繋がりません。
「それはそうでしょ」と
思われると思いますが、
これが意外と難しいのです(笑)。
この件も別記事に記載していますので、
ご参考にされてください。
■多い方がいい?質問の数
ズバリ、
アンケートの質問項目は、
少ない方が良いです。
パッケージで販売されているものの
中には、100問、150問という膨大な数の
質問が用意されていますが、
なぜこんなに多いのかというと、
潜在的に企業が持っているであろう、
すべての課題を視覚化して整理しよう、
という狙いがあるからです。
ですので、専門分野に特化して
行なうアンケートの場合、
多くの質問をする必要ありません。
聞かなくてもよい質問は
しなくて良いですし、
そんなにたくさん質問に
回答するのも大変です
(お客様が疲れてしまいます(笑))。
私のオススメは、10~20問程度。
これで十分です。
■アンケートの形式
基本的にアンケートは、
お客様である企業に勤めている
社員の方に回答してもらうことが多いです。
ですから、社員の方々が答えやすい
形式で作るのが理想です。
組織診断をするための質問というのは、
「できている」
「できていない」
が判断できる質問にする
必要があります。
しかし、「できている」
「できていない」の2択で
回答できる質問を設定するのが
そもそも難しく、
さらには日本人の特性上、
2択で答えるのが苦手です。
どういうことかというと、
たとえば先ほどの
「上司と部下のコミュニケーションは
取れていますか?」という質問は
とても抽象的なことを聞いています。
答える社員の方々はこう思うでしょう。
上記のように考えるので、
〇か✕か…二択で回答するのが
そもそも難しいのです。
もちろん質問の内容によりますが、
2択はあまりオススメしません。
次に考えられるのは3択ですね。
「できている」「できていない」
「どちらでもない」といった
3択になりますが、
これにはデメリットがあります。
3択にしてしまうと、
圧倒的に「どちらでもない」
という回答が増えます。
これでは適切なデータが取れません。
適切なデータが取れないということは、
お客様の課題を視覚化することが
できないということです。
これはプロとして一番、
やってはいけないことです。
3択が悪いわけではなく、
使い方や状況次第ですが、
私の経験上、3択もあまり
オススメではありません。
一番多いのは4択か5択です。
一般的な4択であれば、
「できている」「できていない」の他に、
「どちらかといえばできている」
「どちらかといえばできていない」
という選択肢が加わります。
こちらのほうが心理的にも
答えやすくなるので、
4択が一般的といえます。
私個人としては、
この4択に「どちらでもない」
という選択肢を加えた
5択がオススメです。
先ほどの話で「どちらでもない」が
増えるんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、
質問の内容によっては、
「本当に、どちらでもないんだけど…」
という場合もあります。
回答する本人からすると、
「はい」とも「いいえ」とも
言い難いものをどちらかに
しなければならないのは、
本音で回答できないため
ストレスになります。
また、本音で回答ができない
アンケートに対して不信感を
持ってしまうこともあります。
ですので、
敢えて「どちらでもない」という、
真ん中の回答を設けておくのが
オススメです。
■まとめ
アンケート作成時のポイントをまとめると、
〇4択 or 5択
〇10~20問程度
〇半年~1年に一回実施
これが目安になります。
どれくらいの頻度で実施するのか、
どんな課題を視覚化するのか、
などによってアンケートは変わります。
ご自身のサービスに合った形を
見つけていただければと思います。
ここで、最近特に多いご相談が、
エンゲージメント診断です。
企業は、社員が会社に対して
愛着心を持ち、会社を辞めずに
長期間働いてもらえることを
望んでいます。
人材不足の時代ですから、
長く働いてもらう、というのは
どこの会社でも課題なのです。
どれくらい会社に満足しているのか、
というのを定期的に確認して、
不足があるところを職場環境として
改善していく、という活動がとても
増えています。
そのためにはやはり社員さんへの
アンケートが必要で、
ご相談も増えているという状況です。
そこで、私が実際に行なっている
20問程度のアンケートのうち
10問を掲載いたしますので、
よろしければご参考になさってください。
次回は、
アンケート集計時のポイントや、
お客様へ報告する際のポイントなどを
まとめていきます!
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