見出し画像

人間関係のストレスが多い会社には”ルール”が必要である。

今、あなたが職場に関して悩んでいることはありますか?

3つほど、素直に悩みを思い浮かべてみてください。

  • 離職が多い

  • 上司、部下とコミュニケーションがとりづらい… 等

思いあたる悩みはあったでしょうか。

悩みは人それぞれ様々だと思いますが、あなたが思い浮かべた悩みの中に、
人間関係に関する悩みはありませんでしたか?

職場に関する悩みを抱える人の内、人間関係に関する悩みを抱える割合が最も多いといわれています。

厚生労働省の統計でも下記のようなデータがあります。

「仕事でのストレス」がある労働者が挙げた具体的なストレスの内容(3つ以内の複数回答)としては、「職場の人間関係の問題」(38.4%)が最も多い。

厚生労働省「労働者調査」

このように、人間関係に関して悩みを抱える人は非常に多いです。私自身も、前職で、入社したての頃の上司が感情的に動く人だったので精神的に参った経験があります。

ただ、あなたの抱える人間関係の悩みは、識学を実践することで確実に軽減することができます。

さらにあなたがリーダーであるのであれば、あなたのチームメンバーが抱えているであろう、人間関係の悩みをあなたの行動で無くすことが出来ます。

ここでは、そんな職場の悩みの大変を占める、人間関係との向き合い方に関してお伝えしていきます。

部下をストレスから自由にする

まず、識学の考えに「人間関係」という概念はありません。リーダーは感情で動いてはいけないのです。

上司は上司の役割を、部下は部下の役割を。ルールにそって規則正しく動く、ただそれだけです。

感情で動く組織はお互いに好かれようと動きます。

「上司が好きだから言うことを聞く」

そんな状況は、一見、聞こえがいいですよね。

しかしひっくり返すと、「上司が好きじゃなくなったから言う事は聞かない」ということを許すことになります。

好き嫌いが、上司の指示を聞くか聞かないかのバロメーターになる。そんな状況は絶対によくありませんが、意外とこんな職場は多いです。

業務上で感情的になること。これが人間関係の悩みを引き出す要因です。

正しくルールを言語化し運営された組織ではストレスはありません。

リーダーがとるべき行動として大事なのは、ルールがないことによるストレスから部下たちを自由にすることです。

チームにとっての要注意人物

あなたの会社にはこんなことを言っている人はいないでしょうか。

「うちの会社って、スピード感がないところがだめだよね」
「私がいないと、うちの会社は回らない」

このように、評論家のような立場になったり、個人の力を過信している人。そんな人が思い浮かびませんか。

このように、意識上、コミュニティの外側に出ている人の存在こそが要注意人物です。

彼らのような人物がいると、コミュニティへの帰属意識の低さが、他のメンバーにも伝播する可能性があるからです。

彼らの言動や行動を正していくのも、リーダーの重要な役割になります。

では、どうしたら、彼らはコミュニティへの帰属意識を持つのでしょうか。

そこで必要になってくることが、またしてもルールを守らせることです。

ここでまずは「誰でも守れるルール」を設定し守らせることだけに集中します。

ルールを守らない人がいても、「いい人に思われたい」という感情は抑え、淡々と指摘しましょう。

ルールを守らせるポイント

ルールを守らせることに集中する、と説いていますが、「それが難しいことなんだよ!」と思っている方も多いと思います。

ですが、正しいルールをきちんと設定できれば、ルールは守れるようになります。

正しいルールを設定する上で、重要なポイントを2つお伝えしていきます。

  1. 主語をあいまいにしない

  2. 誰が何をいつまでにやるかを明確にする

この2つを満たしていないルールは全てダメなルールです。それぞれ詳しく説明していきます。

主語をあいまいにしない

ダメなパターンである、自分を主語にしない言い方から考えていきましょう。

「普通、挨拶するよね」
「早くやらないと、上が怒るよ」
「できなくても、部長に上手く言っておくから」

このような言い方はすべて最悪です。

特に、上が怒るよといういい方は、部下と同じ立場に立っていますよね。
つまり、リーダーである自分が部下と同じ位置からモノを言っているのです。

この手法は責任逃れであり、リーダーとして絶対にNGです。部下と自分が仲間になることで、なあなあの関係になり、部下の成長を止めることになります。

こうした言動は初めてリーダーになった人が特にしがちです。それは、偉そうな態度を取ることに抵抗があるためです。

しかし、やがて空気を読むだけの調整役や役に立たない上司になります。

誰が何をいつまでにやるかを明確にする

「オフィスは綺麗にしましょう。気付いた人から率先して掃除するように」

こんな、標語の様なルールが会社に存在しないでしょうか。

このようなルールは、たとえ一部の人が掃除をしたとしても、自分ばかりがと不公平に感じるようになります。

「月曜日はAさんが16時までに」

このように言語化してシェアすることで、Aさんはその日だけ集中して掃除をします。

他の人は掃除の事を考えなくて済むので、自分の仕事に専念できるようになります。

こうして、見えないストレスを無くしていくことが、リーダーの役割なのです。

まとめ

ルールがないと、みんなが見えないルールを探り合い疑心暗鬼になり、人間関係がギスギスし始めます。

ルールのある組織に「気遣いでやる仕事」という概念はありません。

あなたの会社のメンバーで、「誰かの仕事の手伝いを…」と、気遣いで仕事をしている人はいないでしょうか。

もし、それが起こっているのであれば人間関係で悩みを抱えるメンバーも多いことになります。

まずは、誰でも守れるルールを設定することから始めていきましょう。