千躯子育地蔵菩薩(せんたいこそだてじぞうぼさつ) 9 椎良麻喜|物書き(グルテンフリー/小説/エッセイ/写真) 2022年6月30日 17:20 駅と東京タワーを往復するとき、必ず通るようにしている場所があります。それが、増上寺(ぞうじょうじ)の境内です。 だから、この子どものお地蔵の存在ももちろん知っていましたが、なんだか怖くて、いつも垣根をはさんで歩道や通行止めされた車道を歩いていました。 夜道ならなおさら怖くて、お地蔵さんの背中側を足早に通りすぎていたのです。左上に見えるのが東京タワーです。夜、とっても綺麗に観えます。 ふいに風が吹くと、風車が一斉にカタカタと回るのも怖かったのです。 この日はなぜだか勇気を出して足を踏み入れてみました。 『千躯子育地蔵菩薩(せんたいこそだてじぞうぼさつ)』子や孫の無事を祈って当寺ひまわり講の方々が中心となって、それぞれのお施主様をお建てになりました。幼い子や孫への愛情の表れとして、頭を守り、寒さをしのぐ為の「赤い帽子」「赤い前掛け」「風車」を地蔵様に奉納しています。なんと怖い意味はありませんでした。思い込みっていけませんね。 赤い帽子、赤いマント、風車、花 この日の気温は35℃ 夏だと暑そうに見えてしまいます。ちょっとずつ表情が違います。 白地に赤のドット柄の帽子 かばん柄の前掛け。家がバッグ屋さん? 招き猫柄の前掛けは、隣のお寺で購入できます。 こちらの布も隣のお寺で購入できます。なんだか、修行僧のような佇まいに見えます。 花笠 サンリオのポムポムプリン柄の帽子 静かな佇まいを感じるブラウンの帽子には、耳がついていて可愛い。 淡いブルーとピンクの帽子と前掛け 淡いグリーンの帽子と前掛け ラッパー(?)のようなファッション 最近、着せてもらえたのでしょうか? 新緑に赤が映えています。 鯉のぼり。この日は6月でしたが、季節にあわせて奉納品も変えている家があるようです。 新入りのお地蔵さん? 状態が良いです。でも、貫禄充分。 こちらは、長年かぶっていた帽子が脱げて(?)、頭が帽子の日焼けのあとが残っています。 帽子から草や苔が生えています。 体から草や木が生えています。お腹に虫がいたんですね。後で気づきました。 こちらは、体だけでなく、頭からも草木が生えています。 頭にヒビが入っています。 こちらは、頭の一部が正方形に切り取られたのか? なにか、それには深い意味があるのか? 偶然開いてしまったのか? 目から頭にかけてヒビが入っています。これも、偶然? お地蔵さまがどこかに行ってしまいました。後ろに落ちているわけではありません。 画像を見てなにかお気づきなりましたか? 実は、足元が不自然にカットされている写真が多いんです。花や風車を入れる容器、この画像でいえば「め組」の部分に、フルネームが入っていることもあるので、画像の一部を泣く泣くカットしました。また、歩いているとき、ふと不安に襲われました。「この地蔵様の中に自分と同じ名前があるんじゃないのか」って、少し珍しい名前だからそんなはずはないのに。不思議な感覚に陥りました。 この記事が参加している募集 #404美術館 32,763件 #旅のフォトアルバム 41,975件 #日記 #エッセイ #写真 #毎日note #日本 #東京 #散歩 #子ども #旅のフォトアルバム #風景 #404美術館 #観光 #地蔵 9 たくさんの記事の中からわたしの記事にご興味をもち、最後までお読みくださって、ありがとうございます。 いただいたサポートは、私が面白いと思ったことに使い、それを記事にしたいと思います。 サポート