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「24時間の中でどの時間帯が一番好き?」

「24時間の中でどの時間帯が一番好き?」と、なんともお洒落なことを聞かれた日があったことを今になって思い出した。あれは確か5年くらい前のことで、当時の私は迷うことなく夜!と答えていた気がする。しかも満面の笑みで。大人になりたてで自由さを一番満喫出来ると思っていたのだ。でも5年経った今なら迷うことなくこう答える。月曜日の遅めの夕方!と。


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夏が一気に近づき日が延びた今の時期は特に、18:30〜19:30くらいの真っ暗になる直前の時間がたまらなく好きだ。憂鬱と言われる月曜日を無事乗り越えた会社員が家路に着く瞬間は何かに勝利した気持ちと同じくらい、ホッと一息つける瞬間でもある。月曜日は週の初めということで週の目標を決めやすい。そのためか私は電車に揺られ穏やかな音楽を聴きながら、自分の将来を考えていることが多い。

曜日指定をするのはその他平日はDAZNを見ていて、どちらかというと気持ちが高揚しているからで、試合を観る時間は勿論、言うまでもなく私にとって特別だけど、側から見たら一人でしっぽりと電車の窓から景色が流れていくのと見つめているその時間は、私にリアルな世界をしっかり生きている実感を持たせる貴重な時間なのだ。

どんなに健康的な生活を心がけ体に気を使っていても、心は栄養剤では強くすることはできない。右に倒れそうな時、左に揺れる時もある私の心をしっかり掴んで真ん中で支えるのは他人の力ではなく私しかいないのだ。そのために必要な時間があの月曜日の遅めの夕方がそれであり、私の軸を強くしている時間なのだと思う。


結局のところ、リアルな世界で頼れるのは自分だ。自分の決断を悔いないようにしっかり準備して精一杯して、それでも失敗したなら泣けばいい。ただ、何もしていないのに喚くのは格好悪くて嫌。頭でっかちな植物が安定しないのと同様に、口先だけの人に信用と安心は訪れないだろう。周りに流されないようにするには軸をしっかり保たなければいけない。今の自分を見つめて、これからの自分を想像して、そのために足りないものを一つ一つ補っていく。


それを考える月曜日の遅めの夕方が今は好きな時間なのだ。


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