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わたしが「人の相談にのる」仕事を好きな理由はこれだった

わたしは現在、仕事やキャリアに悩む人の相談にのるお仕事をしています。

先日、久しぶりに「人の相談にのる」仕事をするきっかけとなった体験を思い出すことがあって^^「あのときの気持ちが今につながっているんだな」と再認識したら、もっとお仕事頑張るぞ~!と物凄くパワーが湧いてきたので、今後も定期的に立ち返ってこれるように残しておきたいなと、筆をとっています。

きっかけは、学生時代の無力な自分

高校時代に、とても仲の良い友人がいたんですね。
ツッコミがおもしろくて、一見しっかりものにみえるけど、実は家庭環境が複雑で色々なものを抱えている子でした。

仲良くなるにつれ、彼女はたまに複雑な胸の内をポロッと話してくれたのですが、わたしはごく普通の家庭で育ってきたので、彼女のような悩みや苦しみを味わったことがない。辛いんだろうな、と想像することはできても、どのくらいの辛さなのか、本当のところは分からない。

わたしは彼女のことが大好きで、なんとか力になりたくて一生懸命話をきいていたけど、自分より遥かに大変な環境で頑張っている彼女にアドバイスできることなんて何もなくて。

彼女の力になりたい。
でも、自分にできることは何も無い…

それでも「何かしてあげたい」という気持ちだけはあったので、少しでも彼女の気が紛れたらいいなぁと思ってひたすら話を聞いたり、彼女を理解したくて分からないことを質問したり。

そんなことを繰り返していたとき、彼女に言われたんです。

「ありがとう!話していると、なんだか考えや気持ちが整理されてきて、スッキリしたよ。わたしは本当はこういう風に思ってたんだなぁって、自分の本心が分かった」

とてもビックリしました。ただ話を聞いていただけなのに、彼女に喜んでもらえた…!!!

アドバイスできるようなことも、どうしたらいいか?の答えも何も持っていなかったけど、話を聞くことで、微力でも彼女の力になれた。

”自分が答えをもっていなくても、誰かの力になれるんだ”

そのときは、ただただ嬉しくて。もともと人の話を聞くのは好きだったけど、そのときから、もっと好きになったような気がします。

でも、「人の話をきく仕事をしよう!」とかは全く思わず、新卒の就活では、一体自分は何がやりたいんだろう…?と悩んだり、迷走することも沢山ありました。笑

それでも、今になってみるとこの時の体験が無意識下で自分の中に蓄積されていて「人の相談にのる仕事」の原点になったのではと感じています。

答えを持っていなくても、誰かの力になれる

それからは、業界や職種の違いはあれど、気づいたら人の話をきいて「何が好きなの?何がしたいの?」っていう本心のところをみていって、それに合った提案をする。そんなことを、仕事としてやってきていたように思います。

そして、今は仕事やキャリアに悩む人の相談にのっていて、わたしは答えは持っていないけれど「あなたは本当はどうしたい?」のところを一緒に整理するお手伝いをさせていただいています。

もちろん、いつもすんなり悩みが解消するわけではないし、なかなかお役に立てず自分の未熟さが嫌になるときもある。

それでも、沢山のモヤモヤを抱えていた方が、話していくうちに「そうかも!」「そこだったのか~!」と笑顔になる瞬間がものすごく嬉しいし、絡み合った糸がスルスル解けていく瞬間が、たまらなく楽しい。そんな場に立ち会えることが、この上なく幸せだな、と感じます。

それは、学生時代に無力な自分でも大切な人の力になれた、あのときと同じ気持ち。

わたしは、答えは持っていないけれど。少しでも、モヤモヤを抱える誰かの力になりたくて、今日も全力で相談にのっています。

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