やわらかな暮らし

包括的なヨガと自律神経の観点をベースに心と身体を整えるお手伝いが出来るよう記事を書いて…

やわらかな暮らし

包括的なヨガと自律神経の観点をベースに心と身体を整えるお手伝いが出来るよう記事を書いています。 作業療法士・JARA自律神経アレルギーセラピスト・アーユルヴェーダセルフケアアドバイザー・全米ヨガアライアンスRYT200修了・認定ヨガ療法士(YTC修了)

最近の記事

自分に優しい時間を作る

前回に引き続き、更年期の乗り越え方について触れてみようと思います。 更年期症状が悪化しやすい性格要因としてよく言われるのが・・・ ・真面目 ・頑張り屋 ・神経質 ・完璧主義 これらの要因に社会的ストレスが複合的に合わさることで自律神経の乱れが生じ更年期症状として顕在化しやすいようです。 ですので、 ・規則正しい生活リズム ・良質な睡眠 ・バランスの取れた食生活 ・適度な運動 もとても大切ですが、上記の要因を改善すべく必死になり過ぎてしまうと本末転倒の結果を招く可能性もあ

    • 更年期の乗り越え方:助けてもらう

      これまで更年期症状についてお伝えしてきましたが、その症状は多岐に渡ります。 でも、どの症状もエストロゲン分泌量の低下と社会的・家庭的役割が性格的要因とともに複合的な問題となり生じています。 そして、どうやら心身に生じている問題を自己解決しようとすればする程に、症状は悪化しやすいようです。 これは、自律神経症状が精神的ストレスと深い関係性があることでも明らかです。 更年期は社会的にも責任が重くなることが多く、家庭関係としても孤独を感じやすい傾向にあります。 加えて若い頃な

      • 更年期における毛髪トラブル

        では、内容に入ります。 今回は『更年期における毛髪トラブル』についてです。 更年期における毛髪トラブル ・薄毛・抜け毛 ・分け目が目立つ ・ツヤがなくなる ・白髪 ・パサつき・枝毛 ・うねり 更年期における毛髪トラブルの原因 ・エストロゲンの減少により毛髪の成長期が短縮され退行期・休止期が増加する。このため毛髪全体の本数の減少や毛髪自体が細くなることから薄毛が生じたり、抜け毛の増加が起こる。 ・エストロゲン分泌量低下から相対的に男性ホルモンの作用が強まり、頭頂部の

        • 更年期における首・肩こり

          更年期に起こりがちな不快症状の原因・対処法をお伝えしています。 今回は『首・肩こり』について。 更年期に限らずみられる症状ですが、この時期特有の要因で生じたり、元々の症状が悪化することもあるようです。 更年期特有の首・肩凝りの原因 ・血管拡張・血流促進効果のある『エストロゲン』の減少による循環不良 ・コラーゲンの生成を促す『エストロゲン』の減少による関節の可動性低下 ・疼痛抑制効果のある『エストロゲン』の減少により疼痛を感じやすい ・眼精疲労から首・肩周りの緊張を高める

        自分に優しい時間を作る

          更年期の手にまつわる痛み:対処法

          前回から引き続き、へバーデン結節について触れます。 へバーデン結節の症状 第1関節のこわばり・痛み・腫れにより重い物が持ちづらくなる他、進行すると関節部分が変形し動きが制限されることもあります。 関節の痛みは時期により治まるものの、ゆっくりと進行していきます。 へバーデン結節発症の機序 手指の第1関節の滑膜の機能低下や軟骨の摩耗による炎症反応(腫れ・赤み・熱感)から痛みや関節変形が引き起こされます。 女性ホルモンであるエストロゲンにはコラーゲンの合成を促進し腱・滑膜

          更年期の手にまつわる痛み:対処法

          更年期の手にまつわる痛み

          更年期に起こりがちな不快症状の原因・対処法について。 今回は『関節の痛み』、特に40〜50歳代で起こり始めた手関節・手指の関節の痛みをピックアップしています。 ex.重い鍋を持ち上げる時の手首の痛み。 前は片手で持ち上げていたのに・・・ ex.本棚から重い本を出すときに指の関節に痛みが。 なんとなく反対の手を添えてしまう・・・ など、これまで難なくこなせていた指先や手首への負荷がつらく感じるようになってきた時・・・ 一番に思いつくのは『関節リウマチ』ではないでしょう

          更年期の手にまつわる痛み

          更年期における目のかすみとやわらかな対処法

          更年期に起こりがちな不快症状のひとつについて。 原因とその対処法に触れてみます。 今回は更年期以外の時期にもみられる『かすみ目』について。 特有の原因も加わることで更年期にはより起こりやすくなるようです。 原因 ・女性ホルモンエストロゲンの減少により更年期には自律神経が交感神経優位となりやすく、涙の量が減少(本来の自律神経の調整機能機能として、交感神経優位にて涙の量は減少・副交感神経優位にて増加する) ・涙の表面にとどまり涙の蒸発を防ぐ『油膜』の減少(油膜の成分コラー

          更年期における目のかすみとやわらかな対処法

          更年期における物忘れの原因とやわらかな対処法

          前回に引き続き、更年期に起こりがちな不快症状のひとつについて。 原因とその対処法に触れてみます。 症状:急に頭がぼうっとして思考がまとまらない・物忘れ もしも女性のあなたが40〜50歳頃に急激な記憶力の低下と直面したとして・・・ 真っ先に認知症の始まりかと思うかもしれませんが、それは更年期症状の可能性があります。 何だか頭がぼうっとして思考がまとまらず仕事がはかどらない・急にミスが増えたといったことも同様です。 認知症は脳の器質的病変ですが、更年期症状としての記憶障

          更年期における物忘れの原因とやわらかな対処法

          パンパンお腹の原因とやわらかな対処法

          今回は、更年期に起こりがちな不快症状のひとつについて。 原因とその対処法に触れてみます。 症状:お腹が張る・ガスが多い 更年期症状としては例に挙げられることは少ないものの、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 腹部の張りによる動きづらさは勿論ですが、静かな場面でお腹が鳴ってしまうことやガスが出てしまうことへの不安感など、精神面への影響も大きいですよね。 原因: ・生理前のプロゲステロン分泌増加 ・加齢による胃腸機能の低下 ・腹筋群弱化による間接的胃腸運動機会の減少

          パンパンお腹の原因とやわらかな対処法

          プレ更年期とは?

          女性が二次性徴時に抱える原始卵胞は20〜30万個。 その後毎月約1000個ずつ原始卵胞は減少していきます。 また月経により排卵が生じるサイクルは初潮以降28〜35日周期で繰り返されます。 30歳代後半になると、卵巣機能も徐々に低下。 これにより卵巣から分泌されるエストロゲンも減少し視床下部からの「エストロゲン出してよ〜」の頻回指令により、同じく視床下部を指令中枢とする自律神経も乱れやすくなります。 その結果として不快症状=『更年期症状』が生じていることは、これまでの記事でお

          プレ更年期とは?

          生理学からみる更年期症状の機序

          エストロゲンは排卵前の期間に分泌され、妊娠しやすい体づくり・外見上にもいわゆる丸みを帯びた『女性らしい』とされる体つきをもたらしてくれるホルモンです。 更年期症状は、『エストロゲン』と『プロゲステロン』という2種類の女性ホルモンのうち、主にエストロゲンの分泌量低下により引き起こされます。 ですが、意外と具体的に何がどうなって起こっているのか分からないことが多いのではないでしょうか。 問題が生じる機序が具体的に分かると、具体的な対処法もイメージしやすいですし、問題改善に取

          生理学からみる更年期症状の機序

          自律神経と女性ホルモン

          前回は、共に視床下部を司令塔とする自律神経とホルモンの関連性に触れつつ、女性の人生においてのホルモンの働きをざっくりまとめました。 女性は人生の中で生理・出産・更年期・閉経といった転機に女性ホルモン分泌が変動する為、男性に比べ自律神経のバランスも不安定になりやすいようです。 今回は、女性ホルモンに関連した生理学的仕組みに焦点を絞りまとめながら、更に自律神経との関連性を感じてみたいと思います。 はじめに。 女性ホルモンには2種類あります。 エストロゲンとプロゲステロン

          自律神経と女性ホルモン

          人生でみる女性ホルモン

           前回までの数回でお伝えしてきた、自律神経の状態を安定化させるための認知の工夫ですが、特に役立てていただければ嬉しい対象の方々がイメージにあります。 更年期。 今回から当面は特にその思いを強く、自律神経やヨガの観点を交えつつ記事にしていきたいと思います。 女性には、体内に命を宿し出産する能力があります。 その神秘的な能力は女性ホルモンに支えられており、同時に心身のバランスはこの女性ホルモンの影響を大きく受けます。 更年期は平均年齢を参照すると、人生の折り返し期間に相当

          人生でみる女性ホルモン

          1年後の自分を描く 〜ビジョンマップ〜

          今回は、前回にマインドマップに自身の脳内イメージを書き出したことを踏まえてのビジョンマップ作りをご紹介します。 ビジョンマップとは・・・ 直感的に写真やイラストなどのビジュアルイメージを選びコラージュすることで潜在的にある、『なりたい自分』を視覚情報にしたもの。 企業の今後の動向を具体的に設定する方法もありますが、今回作成するものは、どちらかというと自身の内面の変化に着目したものになるかと思います。 大切なことは、自分の物事の捉え方の変化。 準備物: 紙(A4程度

          1年後の自分を描く 〜ビジョンマップ〜

          目標を探す 〜マインドマップ〜

          2024年、初投稿となりますが。 はじめに能登半島地震により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 今年も、自身の学びを深めつつ自律神経的観点も交えたヨガ的生活の工夫をお伝えしていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 新たな年を迎え、一年の目標を定める方も多いかと思います。 ただ、意外と自分自身についてはどのような目標が適切なのかわからなかったりしませんか? 今回はそんな時に役立つ、思考の整理術であるマインドマップについてお伝えしたいと思います。

          目標を探す 〜マインドマップ〜

          レジリエンスを高める

          レジリエンスへ導いてくれる『個人内の要因』について 過去に苦痛な出来事を経験しているにもかかわらず、良好な精神状態を維持している人(一時的に不適応的な状態に陥っても、そこからうまく回復した場合も含まれる)に以下の能力が高く見受けられる傾向があるとの追跡調査結果があります。 上記の3点は『個人内の要因』ですが、『環境要因』もレジリエンスにはとても大切だといわれています。困難な状況下において、支えてくれる周囲の環境が大切であることは、おおよそ推測できますよね。 同じ困難でも

          レジリエンスを高める