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更年期における目のかすみとやわらかな対処法

更年期に起こりがちな不快症状のひとつについて。
原因とその対処法に触れてみます。


今回は更年期以外の時期にもみられる『かすみ目』について。
特有の原因も加わることで更年期にはより起こりやすくなるようです。


原因

・女性ホルモンエストロゲンの減少により更年期には自律神経が交感神経優位となりやすく、涙の量が減少(本来の自律神経の調整機能機能として、交感神経優位にて涙の量は減少・副交感神経優位にて増加する)

・涙の表面にとどまり涙の蒸発を防ぐ『油膜』の減少(油膜の成分コラーゲンの材料となるエストロゲン分泌減少により起こる)
→せっかく出た涙が眼球表面に保持されづらくなる

・上記の要因からドライアイが起こりまばたきの回数が増加、まぶたを開閉する眼輪筋の筋肉疲労が起こる。


また更年期にあたる40〜50歳頃は、老眼も気になり始めるお歳頃。
老眼はピントを合わせる役割の水晶体の弾力性低下や、水晶体の厚みを調整する毛様体筋の衰えが原因となり、対象物に対して適切なピントを素早く合わせることが難しくなる症状です。

老眼も加わることでかすみ目症状の程度も変化するというように、更年期症状は一つの症状に対して幾つかの原因が絡み合っていることが多いようですね。

そのほか、鑑別に注意が必要な疾患としては白内障・緑内障・シェーグレン症候群などがあります。

以下にそれぞれの初期症状をまとめますが、気になった際には眼科受診をお勧めします。

白内障:目がかすむ・光を眩しく感じる・物が二重に見える・目が疲れやすい
緑内障:初期には自覚症状はほぼない 眼圧が上がることで視神経が障害される為、その際に激しい目の痛みや目のかすみを生じることも
シェーグレン症候群:目や口の乾き

やわらかな対処法

・スマホやパソコン使用時間の調整
・良質な睡眠の確保
・温かいタオルを目に当てて血行を促す
・精神的なストレスをできる範囲で溜めない・適切な発散を行う
・眼球エクササイズで眼球周囲筋の緊張緩和や血行促進


目の疲れを癒すエクササイズ

①腕を伸ばして人差し指を立て、視点を固定します。
②視点は固定したまま、首だけを左右にゆっくり数回動かします。
③視点は固定したまま、首だけをゆっくり屈伸します。
④視点を固定したまま、首をゆっくりぐるりと回します。


このエクササイズは視点を固定して行うため、更年期に起こりがちな『めまい』のリスクを避けることができるほか、首をしっかり動かすことで首肩こり緩和や目の周りへの血流を促す効果も得られます。

ゆったりした時間やスキマ時間に是非行ってみてくださいね。


最後まで読んでいただき有難うございます。

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