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更年期の手にまつわる痛み:対処法

前回から引き続き、へバーデン結節について触れます。

へバーデン結節の症状

第1関節のこわばり・痛み・腫れにより重い物が持ちづらくなる他、進行すると関節部分が変形し動きが制限されることもあります。
関節の痛みは時期により治まるものの、ゆっくりと進行していきます。


へバーデン結節発症の機序

手指の第1関節の滑膜の機能低下や軟骨の摩耗による炎症反応(腫れ・赤み・熱感)から痛みや関節変形が引き起こされます。

女性ホルモンであるエストロゲンにはコラーゲンの合成を促進し腱・滑膜の腫れを抑える働きがあるため、最近ではその分泌量減少からも症状が引き起こすとも言われています。

へバーデン結節は第1関節に生じますが、進行により第2関節に痛みが出ることもあります。その際はブシャール結節と呼ばれますが機序は同様です。


へバーデン結節になりやすい人

・生活の中で手を酷使する人

・女性ホルモンの分泌量が低下し、それに似た作用のある『エクオール』を体内で作れない人

・母親など血縁者に症状のある人に発症する傾向がある


医療機関での治療方法

・骨の変形がない・もしくは変形が軽度の場合
→エクオールというサプリメントの摂取推奨(自費購入)

・痛みの強い際は関節を必要以上に動かさないようにテーピングで固定

・痛み・腫れが強い際にはステロイド薬を関節内に注射することも

・日常生活に大きな支障がある際には関節固定の手術をすることも


セルフケア

・第1関節(もしくは第2関節)に痛みのある際は炎症反応が起こっているので関節を温めることや無理に動かすことは避けましょう。

・重い物を持つなどの物理的な負荷はもちろんですが、睡眠不足や過度な精神的ストレスも炎症反応を強めますので調整しましょう。

・食事では炎症を抑えてくれるオメガ3脂肪酸を含む青魚やアマニ油を積極的に摂取しましょう。

・炎症のない時には関節を冷やさないようにするなど循環不良に気をつけましょう。

・胸を開いた姿勢をとれる状態にストレッチすることで手指の循環促進を図ることができます。

・第1関節に過度に負担をかけぬよう指先に集中した負荷が掛からぬように動き方に注意しましょう。


本日のやわらかなアーサナ


座ってできるヤシの木のポーズ

①椅子に座るか床にあぐらもしくは正座で座ります。骨盤は無理のない範囲で起こしておきます。

②一度、吸う息で両肩を耳に近づけ、吐く息でストンと下ろし肩の力を抜きましょう。顔は正面に向け、首・顎の力も抜いて目線もやわらかく。2〜3回呼吸に合わせて行いましょう。

③吸う息で両手を上に伸ばします。腰は反らさないように背骨一個一個の間隔を広げて空に伸びるように。そのまま3呼吸行いながら、吸う息で空へ伸びて、余裕があれば指をパーに開きます。吐く息で両手は上げたまま肩・指の力を抜きましょう。

④吸う息で一旦上に伸びてからゆっくりと息を吐きながら出来るだけ遠くを通り腕を横から下ろしていきます。

⑤ゆっくりをした呼吸とともに、全身のゆるみを味わいましょう。


最後まで読んでいただき有難うございます。

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