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プレ更年期とは?

女性が二次性徴時に抱える原始卵胞は20〜30万個。
その後毎月約1000個ずつ原始卵胞は減少していきます。
また月経により排卵が生じるサイクルは初潮以降28〜35日周期で繰り返されます。

30歳代後半になると、卵巣機能も徐々に低下。
これにより卵巣から分泌されるエストロゲンも減少し視床下部からの「エストロゲン出してよ〜」の頻回指令により、同じく視床下部を指令中枢とする自律神経も乱れやすくなります。
その結果として不快症状=『更年期症状』が生じていることは、これまでの記事でお伝えしていますのでよろしかったらご覧くださいね。



今回は、『更年期』の前段階にあたる『プレ更年期』について触れてみようと思います。

『プレ更年期』は卵巣機能が低下し始める30歳代後半〜40歳代前半を指し、月経周期や月経日数が不安定になることが指標となります。

Q1, なぜ、月経周期は不安定になるのでしょうか?
A, 卵胞の減少・卵巣の機能低下により排卵がうまく起こらないことから周期の不安定性が生じます。

Q2, なぜ、月経日数が不安定になるのでしょうか?
A, 卵巣機能の低下により月経時に子宮内膜がうまく剥がれず厚くなりすぎ、不定期に剥がれ落ちたり一気に剥がれ落ちたりすることで日数の不安定性が生じます。また、これらは大量出血や不正出血の原因にもなります。

そして『更年期症状』の兆しは、『プレ更年期』から徐々に現れ始めます。

『更年期症状』≒『自律神経症状』

自律神経の働きには複合的な要素が絡み合っていて、その機能改善は一足飛びに得られるものではありません。
けれど、ゆっくり丁寧に向き合っていくことでオリジナルの『整える方法』が少しずつ見えてくるものです。

・身体機能
・生活習慣
・思考の癖
・精神的ストレス
・環境要因

上記は相互に深く影響し合い、問題が定着化すると自身でその歪みに気づくことも難しくなりがちです。
服薬などの対処療法に頼らざるを得なくなる前に、自身で調整できる術を出来るだけ習得できると良いですね。

もちろん、完璧を目指さなくて良くて。
遺伝要素だったり、自分ではどうにも出来ない環境要素だったり、人生の中では人それぞれ必ずあると思います。
服薬だったり対処療法が私たちを助けてくれることも多いにありますし、そこはバランスの問題。

『更年期』より前の『プレ更年期』に少しずつ楽しみながら。
知らず知らずのうちに生じてしまっていた『自身の癖』に寄り添い緩めていくことが出来れば、『更年期』〜『更年期以降』のまだまだ長い人生はより楽しいものになっていくのではないかと思います。

まずは、気づくことから『やわらかな私』へ。



本日のやわらかなアーサナ

●太陽を仰ぐポーズ 

呼吸と体の動きを同調させて行う、シンプルながら奥深いポーズです。
やわらかい呼吸が体と心のゆるみをもたらしてくれます。
大自然の中で好きな香りに包まれているイメージで。
肺だけではなく、全身でやわらかく呼吸を行う感覚を養いましょう。


①両足を腰幅程度に開いて立ちます。
両足先は正面に向け膝はロックしないように。
骨盤は正中位に起こしおへその指3本下側の丹田をきゅっとお腹に引き込んで。
顎は軽く引いて首・肩・顔面の筋肉もやわらかく緩めましょう。
胸は開いて頭頂から空へ引き上げられているイメージで。

②吸気に合わせて両腕を左右から上げていきバンザイをします。
(腕を上げていく際は胸の中央から翼を広げるようにふんわりと)
目線は軽く見上げる位置に、空へ向かって体を伸ばしながら息を吸い切ります。

③息を吐きながら両手掌を頭の上で合わせ、息を吐きながらやわらかく合掌の姿勢まで腕を下ろします。

①〜③の動きを呼吸と連動させてゆっくりリラックスして1〜5分程度繰り返します。
ご自身の呼吸の状態・全身の緩みを感じながら行いましょう。





最後まで読んでいただき有難うございます。

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