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【ビジネス雑感】テキスト派と数字派が増えて、チャート派が減った。

最近の雑感。Noteとか各種ネットメディアやSNSの影響で、文章を書く人は増えた。(書籍や雑誌を読む人は減ってるけど。)
さらに、データサイエンティストブームで数値を分析したり加工したりする人も増えてる気がする。

なんだけど、
モノゴトを図形的なイメージで認識する人や、絵(図解やマップ等)で表現する人が減った気がする。雑誌とかムック本とかはかなりの面積を図解が占めてるんだが、それはそれ専門の編集者が長い蓄積とネタ本で作ってる。
頭の構造が図形的認識の人(=右脳型)はもっとたくさんいるはずなのだが…なぜそうなってしまったのかしら?

結局今の企業や社会の構造が左脳的ヒエラルキーだから!というのが僕の結論。左脳的ヒエラルキーというのは、言葉や数値によって上から下に指示を出して、下から上に報告・相談・稟議を上げる構造。言葉(文章)は一次元構造なので、絵で伝えるのとは全く異なるコミュニケーションだ。

でも…手書きでもパワーポイントでも、漫画でも良いのでどんどん絵として描いた方が、右脳を使うトレーニングになる気がする。
絵的というのは別に似顔絵とかイラストが上手とかいうことじゃない。たとえキーワードの塊をチャートにしたものだったとしても、チャート化するときには以下のような構造的=関係性イメージがないとできない。

●何と何が並列に並ぶのか?
●何が因子(原因)で何が結果か?
●何と何が近くて、何が遠いか?
●何が中心(幹)で何が些末・枝葉か?
●何が根源で何が派生か?
●何が先で、何が後か?

この様にモノゴトを関係性で捉えるのが右脳型の人間だ。そして一次元よりも二次元、二次元よりも三次元で頭の中でイメージした方が、よりモノゴトの認識は密度と的確さを増してゆく。そもそもこの世界で起こっている現象は一次元上で起こっていない。それを正確に伝えるのは一次元構造の文章や言葉ではムリなのだ。

最後に以下、著者がこの20年くらいの間に作った絵的なチャートをいくつか抜粋してご紹介する。ムック本だとか視覚重視の書籍とかだと良くあるのだが、実ビジネスのやりとり資料でちゃんと構造が描けてる資料を目にすることはかなり減っている。自分も感じるが描かないとどんどん描けなくなる。そしてそれはモノゴトの構造的な認識の衰えも意味してるのだ。