パズーのパン

朝食は一応ちゃんと食べてる私です。どうもこんにちは。昼食を抜くケースが多い模様です。

宮崎駿の映画に出てくる食事っておいしそうなものが多いですよね。
カリオストロのミートボールスパゲティ、ハウルのベーコンエッグ、千と千尋の父親が食べていたなんだかよくわからないプニプニ。
ま、一杯あるわけですが、その中でも個人的に一二を争うのは、ラピュタに出てきた目玉焼きを乗せたパン。
私は「パズーのパン」と呼んでいます。

このパズーのパン、Wikipediaで調べてみたところ、巷では「ラピュタパン」と呼んでいるみたいだ。

ラピュタパン（ラピュタトーストとも）は、アニメ映画作品『天空の城ラピュタ』に登場するパンを模して再現した料理を指す俗称。インターネット上の掲示板やブログなどで頻繁に取り上げられ、また宮崎駿アニメに登場する料理の話題では必ず言及されるほどの料理である。2015年5月に行われた日本生活協同組合連合会によるインターネット調査ではラピュタパンの認知率は4割を超えている。

「ラピュタパン」ってなんか微妙に旨そうに聞こえない。
パズーがシータに供するんだから「パズーのパン」だろ。
うん。「パズーのパン」のほうが意味は伝わりやすいし、語呂もいいし、しっくりくる。
ねぇねぇ、そう思いませんか？

まぁ、いいや。
で、気になるのは、その定義と調理法。

焼いた食パン（トースト）の上に目玉焼きを乗せたものを指す。『天空の城ラピュタ』では卵1つの目玉焼きを乗せ、黄身の部分を半分にする形でトーストごとカットされたものが食されていた。
料理研究家のケンタロウによると、この食べ方は「ラピュタパン」と呼ばれ、毎朝の朝食にしている者もいるとのことである。
ベーコンを挟んだり、マヨネーズやケチャップをかけた状態のものまで含めて呼ぶこともあり、各個人の主観によって「それらしきもの」を指しているのが現状である。柳田理科雄はラピュタパンに用いられているパンをライ麦パンであると想像した。
クックパッドにも「ラピュタパン」のレシピが数多く登録されており、食パンにマヨネーズで「堤防」を作り、堤防内に生卵を割って落し、オーブントースターで焼き上げる等の調理法が紹介されている。

なるほど。
マヨネーズで土手を作って、そこに卵を割り落としてトースターで焼く「マヨネーズ土手工法」ってやつか。
あー。確かにクックパッドあたりでよく見かけるわ。

でもねぇ。クックパッドのことを悪くいうつもりはないけど、地雷原を全力で駆け抜ける勇気を持っていない人にはおすすめしないよ。
だって、半生上等。食中りドンとこい。だもの。
逆に言うと、失敗は成功の母。
核地雷を踏み抜いてこそ、人は成長できるのかもしれない。
そんな存在だもの。クックパッド。
（ちょっと言い過ぎだ）

冗談はさておき、マヨネーズ土手工法でも問題はないと思うんだけど、無意味にマヨネーズを大量に使うのは個人的美学に反する。
正確には無意味というわけではないけど、トースト一枚如きにマヨネーズをドバドバ使うのは如何なものか。

土手に使うマヨネーズの量は、おおよそ32グラム。
カロリーに置き換えると約225kcal。
これは、

・ご飯1膳分
・500ミリリットルのコーラ1本分
・ミニストップの十勝こしあんまん1個分

に相当するんだぞ！
ええか～ええのんか～？

ということなので、この作り方はしたいと思わないんですよ。
とはいえ、映画のように目玉焼きを乗せただけだと、食べるときに目玉焼きがズレて食べづらい。
目玉焼きを落としたら目も当てられない。
これはいかがなものか。

なので、いろいろと試作しました。
そして、以下の「食パンくり抜き工法」に至ったわけです。

材料

食パン：6枚切りの位の厚さのものを1枚
卵：1個
ハム：2枚
ピザチーズ：適量
塩：適量
黒胡椒：適量
バター：10グラムぐらい

作り方

（1）食パンの耳を残す感じで四角くくり抜く。
（2）フライパンを温め、半量のバターを入れる。
（3）バターが溶けてきたら、くり抜いたパンの外側（耳の部分）を入れ、その中に卵を割り入れる。
（4）卵に塩胡椒をし、チーズを乗せ、ハムを乗せ、チーズを乗せ、くり抜いたパンの内側をはめ込む。
（5）押さえつけて焼く。
（6）いい感じの焼き色になったら持ち上げてバターを投入し火を弱くする。
（7）バターが溶けたらパンをひっくり返し、いい焼き色になるまで焼く（黄身をしっかり固めたい人は蓋をするとよい）。
（8）いい感じに焼けたら皿に盛って完成。

雑感

上から見たらこんな感じ。

映えない。
切断する。

おぉ！いいじゃないの。

この作り方だと、くり抜いたパンがポロッと落ちてきそうに感じるのですが、チーズが接着剤みたいな感じになっているので、滅多に落ちてくることはありません。
目玉焼きもズレることもありません。
カロリーもそれほど高くなりません（多分）。
まさにいいこと尽くめ。

あ。まるで自分がオリジナルみたいな書きぶりをしていますが、大昔にネットで見かけたものをアレンジしているだけです。
この工法をどこの誰が始めたのかはわかりませんが、先駆者よ。どうもありがとう。一応、念のため。

因みに、これは朝食作るのが面倒なときによくやるメニュー。
サクッと作れるので割といいかもです。