しだちゃん/前bookshopちゃん

「ちゃん」づけで気軽に呼んでもらいたい。愛とか恋とかについてよく考えてます。小説・BL…

しだちゃん/前bookshopちゃん

「ちゃん」づけで気軽に呼んでもらいたい。愛とか恋とかについてよく考えてます。小説・BLコミック読みます。つい先日まで渋谷〇〇書店に出店していたけど辞めちゃいました。次はどうしよう。

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【初心者向け】スナック入門心得5ヶ条

昨晩行きつけのスナックでイケすかないお客さんがいたので、備忘録としてスナックへ行く際の心得をまとめておく。 ※下記の心得は個人の思想信条によります。個人差、店舗差はありますのでご了承ください。 ①店構えのカッコよさで選ぼう 好きな小説に山田詠美著『ぼくは勉強ができない』がある。 17歳男子高校生の恋愛譚で、ショットバーで働く22歳とお付き合いできるくらいにモテる。学年一のマドンナに告白されるほどモテる。相当モテる。 そんな彼は本を読む際に、著者がどんな顔をしているのか必

    • 【月報】2024年4月

      4月第1週。 日曜深夜11時過ぎの神田駅。電車に乗る。まばらに空く座席に腰掛けたぼくは南下していく。 あっさり着くだろうと思っていた上野や神田は意外と遠かった。上野公園や不忍池は花見客でごった返していた。人と埃と酒の匂いがしていた。 むかしの話に花咲く1週間だった。実はこうだったんだとか、あの出来事の後はそうなったのかとか。かつての誰かと自分に思いを馳せて感傷に浸る時間もあった。かといってそれらが後悔や愚痴にならず、いまの土台になっていることを確認し合い、これからについ

      • 【愛の抵抗】時には未来の話を

        恋愛を話題にするとき、たいてい「昔の自分」を語ることになります。自分の経験がモノ言うトークテーマだし、何よりお酒飲みながら話すとすっごい楽しいです。 でも解散して酔いながら電車揺られてるとウッてなるのよね。なんだか悦に浸っちゃって、まさか話し相手を置いてけぼりにしちゃってた? 相手にカッコ悪いところ見せちゃった? そして、まだ自分は未練たらたらなの?みたいな。 ぼくのメンターであるみうらじゅん氏は「親・他人・過去の自分」と比べないことが生きる秘訣と説きます(これを比較三原

        • 【映画速報】『PAST LIVES/再会』を観て。

          「年齢が一回り違う」ことの意味をつい最近まで知らなかった。一回りって10年くらいかなぁと思っていたらピッタリ12年だった。干支の一回りを意味している。干支は日本だけでなく韓国でもポピュラーで生活に溶け込んでいるそうだ。 この映画はソウルで出会った初恋同士のノラ&ヘソンによる12年ごとの物語だ。12歳・24歳・36歳と一回りずつ描かれる。二人の間には「縁」があり、それは前世から輪廻してくるものだという。 NYは激しい雷雨だと天気予報では告げていたのに当日よく晴れたハドソン川

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        • 愛の抵抗
          1本

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          【月報】2024年3月

          3月第1週。 「❤︎」を「いいね!」としてではなく「ハート」として押したいインスタ投稿を見た。4日前の投稿だった。 そういう知らせは世に数多ある。いいね!なんて言えず、でも応援や後押しや隣にいたいことを伝えたい知らせ。Facebookにはハグしてる絵文字を押すと「大切だね」と表示される。教訓めいた気づきだねだなんて言いたいわけじゃないし押しづらい。そのまま「ハグ」にしちゃえばいいのに。 伝えたいことを文字にしたり発音したりスタンプしたりしても純度100%で伝わることは決

          【2024年】31歳になりました

          31歳になりました。 今は朝6時、さきほどまで仕事してました。棚卸です。ひとり売場でリストと在庫を照らし合わせながら誕生日を迎えました。意外とスムーズに余裕を持って終わり、店長から「お疲れ様、先に帰んな」と言われて外に出ると綺麗な朝焼けでした。 30歳の1年間 誕生日パーティ2Daysから始まった30歳は面白かったです。その節はみなさまありがとうございました。 コロナが明けたからか、久しぶりに会う人たちも新しく会う人たちも沢山いたのでとても刺激を受けました。 9月か

          【2024年】31歳になりました

          【月報】2024年2月

          2月、第1週。 頭の片隅にある本のタイトルが思い浮かんでいた。読み返したいのに自宅で見つからず、実家でも見つからず。 この1週間で数度、「真面目にちゃんとやってくれ」みたいなことを立て続けに言われた。「真面目に」と「ちゃんと」。最も苦手な単語たちだ。 数度のうちの1つにライティングの仕事があった。自分で決めた〆切に間に合っていない。どないしよと考えながら、ひとまず自分のできることリストから「取材記事の作成」を消した。依頼されたことは取り組め

          【月報】2024年1月

          1月、第1週。 冬は遅刻する。朝起きられないから。8時間布団に入っていないと体が起きない。 枕元に水筒を用意して白湯を枕元に置いた。朝起きて飲めば体が暖かくなるだろうと思って。でも目が覚めても布団から腹筋を使って体を起こして腕を伸ばして水筒を手に取り口まで運ぶことができない。寒いから。 夢をよく見る。あまり幸せな夢ではないと曖昧な記憶。追いかけたり追いかけられたり、みたいな。 きちんと眠れていないから目元が腫れている。だから職場の人には、また昨晩飲んできたな、と思われ

          【2024年】ぼくのビジョン+参考文献付き

          年の瀬迫る大晦日に、恋人からLINEが来ました。 Pinterestで2024年のビジョンやイメージを整理しているらしい。 気になった画像をピン留めしてボードにまとめて、2024年のありたい姿を想像しているとのことでした。 朧げながら2024年はこうしようとかああしようとか思い描いていたこともあり、それがSNSでできるならやってみようとのことで。仕事の行き帰りと自宅で52件のピン留めをしてみました。 その結果である、ぼくの2024年ビジョンは次のURLから見れます。

          【2024年】ぼくのビジョン+参考文献付き

          悪意・懺悔・夢の先。映画『君たちはどう生きるか』を観て

          「レイトショーって映画を観ているか、夢を観ているかわからなくなるよね」 互いに眠気で瞼が閉じかかっているのだろう、隣のカップルがそう話し合う深夜の横浜ブルク13でジブリ最新作を観た。 あらすじは公開されておらず、パンフレットも公開5日経っても販売されていない。 細かい考察や小ネタは他のネット記事やnote、YouTubeに任せる。 ⚫︎夢十夜を夢一夜に この映画は「疎開先のお屋敷での、少年 牧眞人の冒険譚」だ。 冒頭の描写で眞人とその家族たち以外の人々は、目鼻がなく

          悪意・懺悔・夢の先。映画『君たちはどう生きるか』を観て

          買わなかった本たち_20230131

          買ったり読んだりした本の紹介はあれど、買わなかった本の紹介は無さそう。 他の誰かに買ってほしいから、買わなかった本たちの供養として書き留めます。 ***** 2023/1/31 @紀伊国屋書店 横浜そごう店 ●この世の喜びよ https://amzn.asia/d/4HwHJ32 入口に積んである。最近芥川賞を取ったそう。以前、詩を書く友人から「この作家さん素敵」と教えてもらっていた。表紙や帯から読んでみたい気持ちが湧く。ひとまずお店の奥に進む。 ●アイスランド 海

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          今夜の松屋とカップルたち

          「まだ言ってもらえるだけマシだよ」と声が背後から聞こえた。 ネギ玉牛丼をかき込む手と口を休めて振り返ると、男女のカップルが椅子に腰掛け話していた。テイクアウト待ちのようだ。 今夜は3月下旬だというのに真冬並みの寒さだ。街ゆく人は厚めのコートを羽織り、マフラーを首に巻いている。僕もダウンをクローゼットから引っ張り出して着込んできた。 テイクアウト待ちのカップルは、ふたりとも、外側にモコモコが付いているアウトドア用のアウターを着ている。そしてバイトの先輩に関する話題で盛り上

          今夜の松屋とカップルたち

          幸せになることをあきらめない。

          さきほど、今クール注目して観ていたドラマが最終回だった。 NHK『恋せぬふたり』だ。 アロマンティックは恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。 アセクシュアルとは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。 どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ。 「幸せ」になるには、恋愛やその先の結婚を求める風潮は、まだ根強い。 僕も他者からそれを求められる時もあれば、自分が自分/他者に対して無意識に求めていることもあるかもしれない。それ

          幸せになることをあきらめない。

          僕を作るのは体験しかない

          行動することで体験が生まれる。 その体験が「僕」を規定する。 心を動かした僕は、次の行動に移る。 今日は久しぶりに良い体験をできた。 一歩踏み出してみて、お金を出してみてやってみてよかった。 いつか話せることができたらいいな。 今日はここまでにします。 おやすみなさい。

          僕を作るのは体験しかない

          映画の感想を書く

          映画を観たあと、感想文を書くことにしている。 学生のときに映画批評の授業を受けた。 リュミエール兄弟がシネマトグラフを開発して、20世紀になると共に映画の歴史が始まる。モンタージュ技法やらトーキーやらハリウッド黄金期やらを経て、カラー映画で表現の幅がさらに広がり、うんぬんかんぬん、かくかくしかじか、現代に至る。そういった映画史を学びつつ、鑑賞するときのポイント(対比・陰影・過去作のオマージュなど)を知った。 その頃から感想を書いている。 意識していることは、2つ。

          物語の時間。実際の時間。

          映画を見た。余命10年の女性の物語だ。 20歳で病気になった後、退院するところから物語は動き始める。社会に馴染もうとして馴染めず、昔の同級生と出会い、友・恋人となり、夢だった小説家の道を志す。約10年を描いたドラマだった。 だが実際に映画を観た時間は2時間。密度濃く圧縮している。 それでも映画の中の登場人物たちが、身体も心も変化し、歳を重ねていることを表すのは、さすが俳優さんたちの力量だと思う。 俳優さんたちは10年間を2時間で表現するために、何ヶ月も撮影準備や台本の

          物語の時間。実際の時間。