見出し画像

【月報】2024年1月

1月、第1週。

冬は遅刻する。朝起きられないから。8時間布団に入っていないと体が起きない。

枕元に水筒を用意して白湯を枕元に置いた。朝起きて飲めば体が暖かくなるだろうと思って。でも目が覚めても布団から腹筋を使って体を起こして腕を伸ばして水筒を手に取り口まで運ぶことができない。寒いから。

夢をよく見る。あまり幸せな夢ではないと曖昧な記憶。追いかけたり追いかけられたり、みたいな。

きちんと眠れていないから目元が腫れている。だから職場の人には、また昨晩飲んできたな、と思われている。新年になってからまだグラス1杯のビールしか口にしていないのに。

昨年12月中旬に高熱を出して寝込んで以来、体重が戻らない。体力も戻らない。

その話を両親にすると胃腸が悪いのではと告げられ、病院に行きなさいと諭される。恋人にその話をすると最寄りの内科を探してくれてLINEでリンクを送ってくれる。腫れた目元の話を同僚にしたら、病院行った?と訊かれる。

「お節介だなぁ」と「有難いなぁ」という気持ちが生まれる。その2つの折り合いをつけながら返事をする。歳を重ねるにつれてこの折り合いの付け方がわかってくる。

世界で1番好きなカフェは松濤のヴェローチェ

1月、第2週。

76.0からラジオダイヤルを合わせようとすると、80.0の直前で電波が入る。指が止まる。NACK5だ。思春期を彩ってくれた番組(というか10分程度のワンコーナー)が懐かしい。もうそのコーナーはおろか番組も無くなっている。コンマ数秒の感傷に浸る。

他者と会話すると、出す話題をまちがえたり突飛なことを言ったりしてドン引きされることがある。TPOをわきまえる。周囲からの視線を気にする。そういうことが苦手。その話を飲み会ですると「それは世間とズレているんだよ。君はチューニングがあっていないんだよ」と諭された。

同時に話す人数が増えれば増えるほどそれが顕著になる。1対1の会話なら、相手のことだけ考えればいいけど、考える相手の数が3,4,5人と増えていくと何を話せばいいかわからなくなり、口をつぐんでしまう。ダイヤルをチューニングできる手は、ぼくには多くても2つしかない。

最近はradikoでラジオを聴くことが増えた。スマホの画面で目当てのラジオ局をタップする。つまみを回転させることはない。目的地までひとっ飛びで、バシッと最短距離の電波が届く。そういう人がうらやましい。

渋谷の宇田川交番前ファミマ

1月、第3週。

両親と自分の恋人とディナーに行った。週末、地元の小さなイタリアンレストランで4名がテーブルに向かい合う。

駅からレストランまで恋人と2人で向かう。道中に「なんとお名前を呼べばいいのか」とこぼしていた。あとから来た父母。母はテーブルに着く前から話し始め早口で、父は挨拶もそこそこに寡黙だった。

お酒が入ると父もに饒舌になり、結婚前のエピソードに花が咲いた。「同じ部署だったんだよな」「秘書課に異動になったときは資料を上司より先に確認してもらっていたのよ」。恋人は笑顔ながらグラスの空き具合に気を配っていた。ぼくはそんな初めて会う者同士の様子を眺めていた。

家族と恋人で食事をしたり、ましてや会わせたりすることは今まで無かった。だからこそ知らなかったのだけど、徐々にその場の全員が知っている話題、すなわち「自分」の話に移り変わるのだった。いきなり父がスマホで小さい頃のぼくの写真を見せびらかす始末だった。

ぼくにとってそれは嬉し恥ずかしで、恋人はもちろん、父と母が自分のことをそのように見てくれていたのだと改めて分かり、とてもとても面白い体験だった。

タロットカードフェア

1月、第4週。

生きる上で指針にする2人がいる。みうらじゅんさんと高山洋平さんだ。

ぼくにとってMJといえばマイケルジャクソンでも松本潤でもない。みうらじゅんさんだ。「マイブーム」「ゆるキャラ」「since」を始めとした様々なみうらじゅんワード&ワールドを作り上げてきた。彼は根っからの「編集者」だ。

高山洋平さんは株式会社おくりバントの会長だ。不動産営業から始まり今はPR業。年間360日飲みに出て、年間108杯のラーメン二郎を食べる。拼音もわからない中で三国志トーク駆使して中国駐在6年。いまも飲み先で仕事を得る。彼は根っからの「営業マン」なのだ。

彼らは自分の好きなものを通じて「編集」「営業」をして、そして物事の本質を捉える。そのための2人の共通点は「長く続けること」。みうらさんは「とりあえず好きになるまでやる」と言い、高山さんは「すぐに結果は出ないから長くやってみる」と言う。

だからぼくも長く続けている「デート(こうゆう関係)」を続けていく。そこに大事なものがあると思うので。えっへん。

尊敬する人①
尊敬する人②

1月、振り返り。

陽が伸びてきて前より早く起きられるようになりました。お酒を飲むと血行が良くなり目の腫れが引きました。ここから少し慌ただしくなりそうなので、適度に力抜きながら引き続き楽しんでいきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?