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彼女は死なすしゾンビは逃がす大バカ恋愛脳な主人公!?これは本当に続編なのか…「バタリアン リターンズ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(477日目)

「バタリアン リターンズ」(1993)
ブライアン・ユズナ監督

◆あらすじ
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カートと恋人のジュリーは軍施設に忍び込み、特殊ガスを使って死者を最強の兵士として蘇らせる実験を目撃する。その晩、カートは事故でジュリーを亡くし絶望するが、あの実験のことを思い出し、彼女の死体を軍施設に運び込む。ガスで彼女は蘇るが…。(公式より引用)
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「バタリアン」シリーズの3作目で、監督を務めたのはプロデューサーや脚本家としても活躍するブライアン・ユズナ氏です。

(Wikipediaより引用)

ゾンビコメディの元祖とも呼ばれる一作目、そしてより笑いに全振りした2作目までのテイストから大きく路線変更し、恋愛要素を取り入れたかなりシリアスな作風となっています。

もちろん良い部分もたくさんありましたが、個人的には前作までのようなコメディ要素多めのおバカなノリを期待してしまっていたため、まったく別の作品を見ているように感じました。
一作目から登場する死体を復活させるガス(トライオキシン)以外は前作までの要素がほぼほぼ皆無なのでこれ単体で見ても十分楽しめると思います。

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私はTSUTAYAのレンタルを利用させてもらいました。

◇父親の勤める研究施設に忍び込んだ主人公のカートとジュリーがそこで特殊ガス(トライオキシン)を用いて死者を復活させる実験を目撃してしまう。父親との関係がうまいこといってないカートは口論の末、ジュリーと共に家を飛び出し、バイクで爆走。運転中にフザケあった結果、事故に遭い、ジュリーが死亡。慌てたカートは研究施設に入り込み、例のガスでジュリーを復活させるが…

という導入は非常にスピーディーでとても期待が持てました。でも事故は完全に自業自得だし、そんな簡単に忍び込める施設であんなヤバい実験してるの?等など気になるところも少々ありました。

その後、復活したジュリーは徐々にゾンビ化、更には他のゾンビが開放されてしまったことで施設は大パニック。しかしそんなことには目もくれず愛の逃避行を繰り広げる二人とそれを追う父親…

という風に話が展開していきます。

このあたりから主人公カートの畜生っぷりが露見し始めます。ゾンビ化していく彼女は人間の脳や肉を欲するようになり、なんとかそれを紛らわすために自傷行為に走ったり、自身の肉を削いで食べたりします。涙ながらに「あなたが生き返らせるからから!」という彼女に対して有ろう事かカートは逆ギレをかまします。ショックで彼女は橋の上から身を投げますがそれでも死ぬことができず、「もう死ねない、生きても死んでもいない、一人ぼっちだ」と悲しみに暮れます。

その後、なんやかんやあってジュリーは自傷行為が行き過ぎて自分自身を武装します↓

皮膚にチェーンを通したり、釘を貫通させたり、爪に針金を刺したり、石をぶら下げたりとコンセプトはよく分かりませんが痛そうです。

チンピラたちを秒殺し、そのチンピラたちもゾンビ化。更には自分たちに親切にしてくれたホームレスのリバーマンをも捕食してしまいます。

こんな彼女に誰がした?

そう!こいつです!カートです!
若さゆえの過ちで彼女を死なせ、そして復活させたことで町は大パニックで死者多数。とんだ大罪人です。

父親たちが駆けつけ、周囲のゾンビを麻酔銃で行動不能にし、残るはまだほんの少しだけ理性が残ったジュリーのみ。カートはジュリーが撃たれないように身を挺して壁となります。

しかしです!
父親からたった一回「どけ!」と言われたカートはなんの躊躇いもなく退きます(笑)
そしてあっけなくジュリーは撃たれ、一旦事態は収束します…

白状にもほどがありませんか?
流石にこのカートの行動には引きました。

ベタですけどそれでも退かないカートを守るためにジュリーがカートを突き飛ばしてわざと撃たれにいくみたいな流れでもいいじゃないです。

カートの父親•ジョン
最後の最後まで息子に寄り添おうとします。

その後、研究施設にてなんとなく父親と和解したカートはしれっと施設をぶらつき、拘束された彼女を発見!制止を振り切り、彼女を開放します。一回ゾンビを解き放ってこれだけの騒ぎを引き起こしたヤバいヤツをどフリーにするこの施設の奴らも危機感ゼロです。案の定またゾンビが次々と開放され、またまた施設が大パニックになります。

しかし彼女のことで頭がいっぱいのカートはまたまた周りには目もくれず脱走しようとしますが途中でゾンビに噛まれてしまい、最後はジュリーと共に焼却炉に身を投げます。

懲りない奴らと危機感ゼロの奴らばかりでした(笑)

ストーリーは正直ハマりませんでしたが、ゾンビのクオリティやグロ描写は中々のもので

冒頭に登場する死体が黄色なのは一作目と同じでとても良かったです。
この引っ付いてる感じも良いですね。
ゾンビ化したリバーマンも回収されて兵器にされます。
中々にパンチのある見た目が好みでした。
チンピラの唇をむしり取るなどグロ描写も面白く、血飛沫なども見応えがありました。

そしてDVDには山口雄大監督と井口昇監督によるオーディオコメンタリーが収録されており、ブライアン・ユズナ監督の良い人エピソード(想像)で盛り上がったりとこちらも見どころ満載でした。

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