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白亜紀の怪物が現代に復活!雪の中を泳ぐサメ!「スノーシャーク 悪魔のフカヒレ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(551日目)

「スノーシャーク 悪魔のフカヒレ」(2011)
サム•クアリアナ監督

◆あらすじ
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12年前、生態調査に訪れた雪山で消息を絶った生物学者たち。その真相は、地震によって目覚めた古代の伝説ザメによる襲撃だった。そして、獲物を求めて街にやってきたサメに人々が襲われるなか、市民は力を合わせて雪ザメに立ち向かっていく。(Filmarksより引用)
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『1000年以上眠っていた白亜紀の怪物が地震によって復活!獲物を求めて、次から次へと人々を襲う』

というB級映画一直線のような内容ですが、『雪の中を泳ぐスノーシャーク』という設定は中々に斬新で面白かったです。

低予算感は隠しきれていないものの、真っ白な雪原の中をサメのヒレだけが高速で移動する画などは個人的には嫌いじゃなかったです。

作り物感凄いです。(landshark.crayonsite.comより引用)

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“悪魔のフカヒレ”という副題は本編とはまったく関係ないです。(Filmarksより引用)

物語の大筋やスノーシャーク自体はかなり面白いんですけど、如何せん低予算臭が凄まじかったです。

地元の素人さんを集めたかのようなお粗末な演技なうえに没個性な登場人物ばかりで、当然の如くスノーシャークによる捕食シーンや銃撃シーンなどもクオリティが高いとはお世辞にも言えない出来です。

アナ雪を思い出しますね。
(landshark.crayonsite.comより引用)

◇無職の青年、ハンターたち、スノーシャークによって身内を殺された遺族らがそれぞれ登場しては中身の無い会話を繰り広げ、その後スノーシャークに食べられる

という展開ばかりで退屈してしまいますし、そもそも何の思い入れもないぽっと出のキャラばかりなので食われたところで何とも思わないです。

これだけ中身がスカスカにも関わらず、不要な会話や同じ展開の繰り返しで80分弱まで引き伸ばすのは流石の一言ですが、もうちょっとやりようはあったと思います。

スノーシャークの設定もかなりの大味で、“1000年以上眠っていた白亜紀の生物”という魅力的な特徴もあまり活かせておらず、しかもなぜそいつが雪の中を泳ぐのかなどの説明や理由付けも一切ありません。最後の最後に“熱を好む”という謎の追加要素によって追い詰めたりはしていますが全体を通して詰めが甘かったです。

たまたまかもしれませんが合成感半端じゃないですね。
(landshark.crayonsite.comより引用)

全身が映るのは後半のわずかなシーンのみですが、出せば出すほど低クオリティが目立つのでなんならヒレだけの登場の方が迫力があります。ラストでまだ他に何体もいたというオチはありがちですけど個人的にはありだと思います。

landshark.crayonsite.comより引用

ちなみに監督、脚本を務めたサム•クアリアナ氏は
弟をスノーシャークに殺されて復讐に燃える青年•マイク役で出演もしており、エンディングでは一番上にクレジットされています。

クライマックスではスノーシャークに致命傷を負わされ両足を失うも、手榴弾で道連れにして一矢報いるなど誰よりも目立っていますがキャラは薄いです。

1998年以降、様々な低予算ホラーやZ級ホラー映画の監督や俳優として活躍しており、俳優としてのデビュー作はあのトロマ・エンターテインメントの「チキン・オブ・ザ・デッド」らしいです。

これも早く見たいです。

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渋谷裕輝 公式HP↓


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