思慕藍伽

マゾ猫という名前で更新していたnoteですが、一応いろんなことに配慮して思慕藍伽(しぼ…

思慕藍伽

マゾ猫という名前で更新していたnoteですが、一応いろんなことに配慮して思慕藍伽(しぼあいか)に変えました。昔話とか、日記や小説を投稿するアカウントです。お仕事につながればいいなと思っています。ご連絡がある方はお手数ですが、Twitterの@shibo_aikaにご連絡ください。

マガジン

  • マゾ猫の徒然なるままに

    マゾ猫の色んな思い出を書き残す、シュールな記録たち

  • 星降る夜に思うこと

    マゾ猫が、夜にふと思った、生き辛いあなたの、ちょっとだけでも肩の力が抜ける何かになればいいなと思うことたち。

最近の記事

散文① 大人という猛毒

これは駆け出しの書き出し。 これは、吐きだし。 またね、と言ったきり、もう二度と会う事はありませんでした。  今度、六本木の夜景を見に行こうだとか、あそこのラーメンを食べましょうだとか。そんな小さな口約束を信じて生きたまま、ついぞそんな事は叶わぬ夢となり、排水溝に流れていくシャンプーの泡のように、ぽつりと弾けて消えていくばかり。  そんな経験を重ねているうちに、人から大人と言われる歳になりました。  人並みの幸せを追いかけています。  いつからでしょうか。子供の頃は、ゲー

    • 好きな人「語尾の音が妹と同じだから付き合えない」私「なんて?」

       天国に向かって昇るような高揚感なのに、速度は落下のそれだった。  ああ、これが恋に落ちるってことか。  26歳の私は、久しぶりにその感覚を味わった。  二年ほど恋愛市場から身を引いていた私は、2024年4月、ある男性と出会った。  始まりはX(旧Twitter)だった。相互フォロワーでそれなりに長く、たまにリプライを飛ばし合う程度の仲。  頻繁にやりとりをするというわけでは無かったが、食いついてくる話題やそのリプライの思慮深さ、意見の持ち方や伝え方でずっと興味を持って

      • 短編小説:作家の亡霊

         続いてのニュースです。  小説家、エッセイスト、タレントとして幅広く活動されていた屋久島美幸さんが十月二十七日に亡くなっていたことがわかりました。二十八歳でした。  所属事務所の公式Twitterにて、次のように発表されました。   誠に突然のことではございますが、弊社所属の屋久島美幸が、十月二十七日未明、心筋梗塞のため永眠致しました。享年二十八歳です。  これまで暖かく応援してくださったファンの皆様、並びに関係者の皆様へ、ご報告致しますと共に、厚くお礼申し上げます。また、

        • 10日間で人はどこまで変われる? 三か月後

          お久しぶりです。 マゾ猫、改め思慕藍伽です。 いろいろと大人の目に付く動きが多くなってきたので、アダルト界隈のおねえさんから改めてきちんとした名前を作成致しました。 まずは今年の4月の記事。 ※まだ名前がマゾ猫だったころの記事です。 絵を描けるようになってみようと思い立ち、ちまちま描いていました。 このころから、少しづつ絵をかくようになってきました。 今日はその歩みを記事にしてみようと思います。 まずはこちら、イカです。 この絵はTwitterのAPI制限で「つら

        散文① 大人という猛毒

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        • マゾ猫の徒然なるままに
          9本
        • 星降る夜に思うこと
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        記事

          ぼったくり居酒屋の相場って知ってる?

          紳士淑女の皆々様。 やあ、私です。 皆様は、さらば青春の光という芸人さんの「ぼったくりバー」というコントをご存じでしょうか。 ぼったくりバーで飲み食いをしてしまい、会計を確認するとビール二本とおつまみ1品で「二百那由他三万円」を請求されるというネタである。 この那由他という表現。 アラビア数字に直すと 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,00

          ぼったくり居酒屋の相場って知ってる?

          名探偵コナンから自己紹介を考える

          自己紹介というものを、したことがあるだろうか。 とりあえず文章の始まり方としてこういうのがええんやろなと思って適当に言っているだけで、自己紹介やったことがないやつはいないと思うけど。 この自己紹介。 皆様、困ったことがないだろうか。 例えば、学校で学年が変わり初めてのホームルームで、自己紹介と一言、みたいな流れになる。 出世番号の早い順から、名前と一言を言わないといけないわけだが、この「一言」で何を言えばいいかに迷った経験はないだろうか。 だいたい、前の人が作った流れの

          名探偵コナンから自己紹介を考える

          明日を生き抜くライフファック!嫌いな上司をおちょくって遊ぼう!

          ああ~~~~~~~。 会社爆発しねえかな。 いや、お給料は欲しいんですけど。 新人社員の皆々様は今頃、社会のめんどくささの洗礼を受けていて 会社に既に所属していた皆々様はきっと新年度の忙しさでシンプル疲れている頃でしょう。 で、冒頭の気持ちに毎朝なっていることと思います。 会社を辞める気は無いけれど、ストレスはたまる。 嫌いな上司や忙しい時に限って絡んでくる先輩に疲れ切っている人も多かろう。 そんな中で、私が会社でストレスをためないために実践している方法をいくつか伝授

          明日を生き抜くライフファック!嫌いな上司をおちょくって遊ぼう!

          【小説】桜の樹下には

          「桜の樹の下には屍体が埋まっているらしいぜ」 同級生の河野が、帰り支度をしている僕の前に立ち、急にそんなことを言い出した。 「梶井基次郎の桜の樹の下には、だろ」 作者とタイトルを思い出す。 この文言は有名だが、実際に読んだことがある人はどのくらいいるのだろうか。 かくいう僕も、読んだことは無い。 「夜さ、近くの桜の公園の下、掘りにいこうぜ」 なあいいだろ、沢田。と河野が僕の名前を呼びながら、腕を掴んでくる。 まるで地団駄を踏む子供のような姿に、思わずもうお前高校生だ

          【小説】桜の樹下には

          10日間で人はどこまで変われる?デジタルイラスト編

          おはようございマゾ~~~~~~~~~~~~~!! 毎日楽しく生きる、ドスケベお姉さんの(自称)マゾ猫である。 まずはこちらをご覧いただこう 猫である。 バケモ……猫である!!!!!!! すごんでいる化け物ではなく、猫を描いた。 これは10日前にマゾ猫が描いた猫。 そう、何を隠そう、私は絵がヘタなのである。 目の前にあったクマのぷーさんを模写したら 「かわいいカピバラだね!」と言われるし 人を描いたら宇宙人になる それが10日前までのマゾ猫であった。 悔し

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          欲しいものリストを空で公開したらインターネット大喜利会場になった話 謎クマ編

          これは先日、マゾ猫が欲しいものリストを公開した時の話 事の発端はこちら! 2022年のクリスマスは荒んでいた。 2022年のクリスマスは24日、25日が土日に重なっていた。 毎年「仕事」という免罪符を使って、さもさみしくないですよみてえな 顔していたマゾ猫。 さみしく、ないもん……。 友達にLINEを送れば「彼氏と過ごすから!」チクショウ結婚間近の同棲中め。お幸せに。 他の友達に送れば「その日は仕事だから……」サービス業は書き入れ時。大変やね……。 他の友達に送れば「

          欲しいものリストを空で公開したらインターネット大喜利会場になった話 謎クマ編

          欲しいものリストを空で公開したらインターネット大喜利会場になった話1

          これは現在進行形。 酔っぱらってマゾ猫ちゃんが変なことを思いついたときの話。 マゾ猫は特に欲しいものが無い 欲しいものが無いと言えばうそになる。 でもマゾ猫は謙虚なので 地位と名声と富と権力以外のものに大した興味がないのである。 Amazonで検索してみた。 無かった。 だがしかし、一応裏垢女子的なアレである。 わしも欲しいものリストを公開してみたい!!!!!! だから空っぽの欲しいものリストを公開してみた。 酔ったマゾ猫。 思い立ったが吉日マン。 欲しいもの

          欲しいものリストを空で公開したらインターネット大喜利会場になった話1

          シャンプーを飲んでみた話

          これはむかーしむかし。まだマゾ猫ちゃんが、口にはいるものはなんでもとりあえず味見していたころの話。 マゾ猫は活字中毒者 マゾ猫は昔、文字を常に読んでいるに等しかった。 学校に居る時には教科書で文を、休憩時間には本を。家に帰れば本、新聞、なんでも読んでいた。 要は暇だったのである。 暇だったからついたこの悪しき癖は、食事中や入浴中にも発動する。 要は落ち着きがなかったのである。 落ち着きがない。通信簿に確定で書かれていたこの言葉(そして気分の浮き沈みが激しいもめっちゃ書かれ

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          乱れる口紅

          「エロいな。」 一晩泊まって、乱れたベッドの上から彼が言った。 スマートフォンに吸い込まれていたはずの視線は、いつの間にか鏡越しに、私の塗りたての口紅を見ていた。 「何が?」 ドレッサーに手を付いて、化粧の最後の仕上げを行う。 濡れた赤色が、もぎたての果実のように潤いで輝くように、と願いを込めながら、少し大きめに下唇へと塗りこめた。 彼が私の背後に立ったのが、鏡越しにぼんやりと見える。 口紅のキャップを閉めて、化粧ポーチにしまっていると、彼の浅黒く血管の浮き出た手が、これみ

          乱れる口紅

          空想食事日記~妖怪編~

          これはマゾ猫が食べた、世界の珍味にまつわる記録である。 がしゃどくろ酒 がしゃどくろは主に、内地戦が行われていた土地で観測される。 がしゃどくろ酒は沖縄に行った際、小料理屋に入った際に飲んだものである。 コーレーグス(島唐辛子を泡盛に付け込んだ調味料)のように、たまに落ちているがしゃどくろの骨をよく水で洗って泡盛に付け込んで作るもので、調味料として煮物や炒め物に入れるのが一般的だが、ほんのり骨から出た動物性の出汁が感じられるもので、がしゃどくろ酒としても提供される。

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          目が覚めたらどてっぱらが血に染まっていた話

          これはむかーしむかし、マゾ猫が在宅ワークで腰痛をこじらせて、家から三日三晩出られなくなる少し前のお話 マゾ猫はキュウリが好き 当時のマゾ猫の流行りはキュウリ。夏の暑い日だったもんで、だいたい食事はキュウリだった。河童が泣きながらうらやましがる量のきゅうりを毎日食べていた。むしろキュウリしか食べていなかった。ほかのもんも食え。 そんなきゅうりに合わせるものは、だいたいストロングゼロ。 ストロングゼロを浴びるようにのんで、両手にキュウリを持って生活していた。ほぼ八つ墓村であ

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          他人の自己肯定感のあげ方なんてYouTubeのゲームCMくらい信用できねえ

          SNSをやっていれば、自己肯定感という言葉を嫌になるほど見る。 YouTubeの中国人が「カキン スレバ ツヨクナレル!」みたいなカタコトの日本語で話す広告と同じくらい見る。 今なら10連ガチャ無料!!!!!!! 10連ガチャを無料にする前にCMを作りこめ、CMを。 社会はみんなの「なりたい」の集合体。 マゾ猫は思うわけです。 今の社会で求められているものって、みんなの「こうなれればいいよね」であると。 それがいつの間にか「こうあるべきだ」というものになってしまった、と。

          他人の自己肯定感のあげ方なんてYouTubeのゲームCMくらい信用できねえ