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Fintech- フィンテックに詳しくなるノート

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#ロボアド

番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』

番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』

11月15日(木)、『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』をダイヤモンド社を上梓しました。

『これからの投資の思考法』の第5章と第6章は、この「フィンテックに詳しくなるノート」で議論してきた思考がベースとなっています。議論にお付き合いくださった読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

http://amzn.asia/d/fDyBnOd

今回の出版は、3年半前の起業

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「キャッシュレス社会になったら、クレジットカードは使われなくなる?」

「キャッシュレス社会になったら、クレジットカードは使われなくなる?」

2018年7月22日、第23回国際女性ビジネス会議にて、「fintechな生活」という円卓会議(ラウンドテーブル)に登壇しました。FinTechというテーマの難しさにも関わらず、会場がほぼ満員になるほど盛況で、たくさんの質問を頂きました。当日、ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。

その直後の全体パーティーの場でも、実にたくさんの質問を頂いたのですが、その中で、特に「はっ」とさせられ

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フィンテックの源流は愛知県?

フィンテックの源流は愛知県?

 1年半ほど前、「フィンテックはどこからきたか」というテーマでブログを書きました。「シリコンバレーがやってくる(“Silicon Valley is coming.”)」という有名な言葉に象徴されるように、フィンテックはシリコンバレー発祥であり、米国の金融機関にとっても異質なものです。
 このブログを書いた後、当然のように次の質問が心に浮かびます。
 シリコンバレーのテクノロジー企業のやり方が、伝

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ついにベールを脱いだ金融庁のフィンテック政策

ついにベールを脱いだ金融庁のフィンテック政策

 昨日(2017年10月25日)に、今後の金融行政の方針を占める「金融レポート」が金融庁から発表されました。今年の「金融レポート」では、あまり目立たないのですが、フィンテックに対する金融庁の方針が4つの原則(プリンシプル)として明確に打ち出されました。(要約版には数行しか記載がないため、興味のある方は「金融レポート」本体の100-108ページをお読みください。)

 昨年の「金融レポート」では、フ

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人間の脳は、資産運用に向いていない

人間の脳は、資産運用に向いていない

今年2月、金融業界ではフィンテックに関する一つの記事が大きな話題を呼びました。ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社の株式売買システムの自動化を進めた結果、2000年には600名いたトレーダーが現在では2名しか残っていないという内容です。

 トレーダーに代わって取引を行っているのは、複雑なアルゴリズムを搭載した、自動取引プログラムです。ゴールドマン・サックスでは、エンジニアが9,000人と、す

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フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

 WealthNavi(ウェルスナビ)は、資産運用のロボアドバイザー(「ロボアド」)と呼ばれており、金融とITを融合させたフィンテック(FinTech)における代表的な分野の一つだと言われています。

 フィンテックというと、ITや金融の専門知識・技術が一番重要だろう、と思うかもしれません。実際、どちらもフィンテックを開発するためには必要不可欠です。

 しかし、フィンテックを一時的なブームに終わ

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