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「物書きとして自分を初めて追い込んだ時。それはこの本に出会った時だった」|と思ってたらamazonで5000円近いプレミア価格になっていた。

タイトル:
小説家・ライターになれる人、なれない人
── あなたが書けない本当の理由

タイトル、やばくないですか?
表紙から、結論がダイレクトに挑戦的ですね。

「書かないと」「でも書けてない」「どうしよう」
という物書きが一生付き合う苦悩に対し、1ページ目から爆炎のような言葉の連続で「書くこと」へのモチベーションを高めてくれる内容になっています。

出会い

すでに高校生の頃「20歳までには小説家としてデビューするぞ・・・!」と密かな闘志を燃やし、後の黒歴史となる短編・長編をいくつか書き綴っていました。

しかし、どれもこれも中途半端で最後まで書き切ることができず。
さらに当時はプリクラや初代プレステなどが巷を席巻している時代で、友達と遊ぶことがとにかく楽しい。

物書きはとにかく「書くこと」こそが何より優先なのに、全然机に向かえてない自分に対し「なんかこのままでは良くない感じがするぞ・・・」と、謎の不安に苛まれていました。

もちろん、自分が小説を書いているなんて恥ずかしくて誰にも言えなかったし、相談もできていませんでした。

そんな思春期真っ只中のある日、両親とイヤイヤながら出かけた旅行先で立ち寄った、どこかの高速のサービスエリアにあった本がコレです。

もう、悩める高校生にはタイトルが”どストレート”過ぎて、すがるようにその場で即買いでした。

中身

なんと1998年刊行です。昔ですね。

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中身はこんな感じです。

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うそでしょ、赤線引いてる(笑)
せっかくなので、赤線引いてるところを抜粋。

本文より抜粋:
するべき仕事が山ほどあるのに、机に向かうのは本当に勇気の要ることです。しかし、そうする以外に書く方法はありません。

画像だと分かりにくいですが、もう紙が黄ばんでしまっていて、古文書の類となりかけています。
他のページ。

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本文より抜粋:
もしあなたが、「良いアイディアが浮かんだら書こう」とか、「仕事場が持てたら書こう」とか、「時間が取れたら書こう」とか、「食べていく心配がなくなったら書こう」とか、外的な条件が変わることを望んでいたら、決して書くことはできません。
一方、今日書き始めたとしたらあなたはライターになれるでしょう。

右側に古今東西、新旧を問わず、世界の著名人の名言が紹介されます。
ライターの方も多いですが、たまにアインシュタインとかも出てきます。

名言の内容に合わせ、左ページで全ての物書きにありがちな悩みや壁を突破する為の激励が綴られます。

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本文より抜粋:
書くことよりも難しいものはただ一つ、それは「書き始める」ということです。早く書き始めるほど「書かねばならない」という圧迫感から早く解放されるのです。

ひたすら物書きに対する叱咤激励の連続。

私は、これほど物書きのモチベーションをストレートに上げに来る文献を他に知りません。
具体的なテクニックの紹介はありません。
300ページくらいあるのですが、とにかく名言→激励、このパターンの繰り返しです。
「物書きになりたかったら、なによりも書け、いいから書け、まず書け、はよ書け」という激アツな内容の連続です。

ありがたいくらいに、逃げ場は用意してくれません。
孤独に戦う物書きのモチベーションをただただ爆アゲしてくれるので、これを読むといやでも筆が進みます。

現在に至るまで、もちろん様々な本(それは小説やマンガも全て)に出会い、購入してきました。
それも引っ越しや転職のたびに、売ったり捨てたりして本棚の中身は増減していくのですが、この本だけはずっと手元に残しました。

高校の頃からずーっと「どんな時でもとにかく書くこと」という無言の圧をこの本から感じて常に生きています。

読むことももちろん大切ですが、我々にいちばん大事なのは「毎日書く」。この一択。

今でも師匠のような存在です。


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