FIKA

小さな鍼灸院を営んでいます。  3人の子供達と世話しない日々の中 忘れてしまわないよう…

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小さな鍼灸院を営んでいます。  3人の子供達と世話しない日々の中 忘れてしまわないようにと備忘録として。 往診で聞いた おばあちゃん達のちょっと良い話もお裾分け。

マガジン

  • 往診キロク

    毎日の往診キロク。 おばあちゃん達の話しを皆様にお裾分け。

  • わたしのこと

    フリーランスとして過ごしてきた、葛藤や考え方など

  • 鍼灸師の子育て

    私なりに右往左往しながら、子供達を育てきた記録。

最近の記事

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はじめましてのあいさつ

はじめまして。鍼灸師の根本めぐみです。 私に興味をもって 来ていただいた方。 どんなことを書いているのか 関心を持っていただきありがとうございます。 noteを書こうとと思ったのは 1人で仕事をしていると 共感してくれる同僚もいなく 愚痴れる 友達もいない。そんな寂しさから 誰かに聞いてもらいたいという思いがあったからかも しれません。 仕事がら いろんな方のいろんな話を聞く機会も多く、できれば皆様に私の心に残った話しを 共有させていただければと思います。 とはいえ、鍼灸

    • 戦後のおやつから食糧危機を考える

      この前の往診では衝撃的な昔のおやつを聞いたのだった。 その方は炭小屋の近くに住んでいて 炭小屋へよく遊びに行ってきた。 炭を作るために木を割って それを焚べて炭にするのだが その中に幼虫が住んでいて 頭が黒くて カブトムシの幼虫のようなものが出てくる。 それを 火を焚いている側においておくと ズーンと伸びて大きくなり 食べるとカリカリで脂っこい。すごく、美味しいらしい。 「中はどうなってるんですか?」と聞いたら 「中は空洞になってるよ。」と言っていた。 「虫は大嫌いだけ

      • 女性鍼灸師、PMS(月経前症候群)と向き合う。

        20代の頃はPMSがひどく、 生理前になるとイライラして誰とも話したく無いし 自分の中の何者かが大暴れだしそうなのを頑張って引き留めているような感じだった。 生理が2.3ヶ月来ないこともよくあり あまりに不規則なので婦人科にいったこともある。その時に 大臀筋にブスッと黄体ホルモンの注射をされたことは今でも忘れられない。 痛かったし、恥ずかしかったことよりも 打って30分くらい後には いつものイライラが消えて いつもの自分自身をとり戻していたのだ。 あんなに、イライラして

        • 往診キロク①

          このお話はお客様の許可をとって書いていますが 身バレ防止のため 少し脚色や偽名を使っています。 私とあきこさん(偽名)が出会ったのは 丁度、コロナが出始めた頃だった。 もうかれこれ、6年目になるだろうか。 前任の往診の方が コロナの恐怖で家から出れなくなり 往診を辞めてしまったのだ。 そのまま 体調を崩してしまったらしい。 その後釜に 私をというご相談を受けた。 施術の最後にむくみ改善用に弾性包帯をまいてほしいというのだ。  前にも、足が浮腫んで象のような足になってしま

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        はじめましてのあいさつ

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        • 往診キロク
          5本
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          8本
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          3本

        記事

          戦後のおやつと隔物灸

          往診をしていると、必ずといっていいほど 昔の食べ物の話になる。 例えば、春には油は菜種を育てて 油屋さんに作ってもらったり、 秋には大豆を醤油や味噌を麹屋さんに頼んで作ってもらう。 塩は塩釜で作った塩だったろうし 砂糖も精製されてない茶色い砂糖だっただろう。 今の調味料とは味が違う。 食べ慣れた調味料が恋しいと言う方も少なくない。 昔は全て本物しかないから、きっと美味しかったんだろうなと思うと、羨ましい限りである。 そんな話の中で食べてみたいなと思っているものがある。 草

          戦後のおやつと隔物灸

          利己と利他

          「3年目からが結構大変だよ。」と言っていたのは前に勤めていた鍼灸院の院長だ。 1年目はとりあえず始めることにいっぱいいっぱいで、2年目はまだ モチベーションも保てる 3年目になると モチベーションもやる気も持続するの難しいよ。という意味だったらしい。 お店をだして、9年目にあたる6月は 毎年感慨深い。 コロナ禍が5年あるので なんとなく今年は何もなく通りすぎていくようで余裕がある。 次女も3歳になり 保育園もずいぶん慣れてきたせいか、私の心にも余白が生まれ なにか、やり

          利己と利他

          私のライフワークバランス

          このところ、ライフワークバランスの話しをよく耳にするようになった。 特に若い世代の人達は働くこと 遊ぶこと 全てを大切にしているように見える。 私はというと、うっかりしていると仕事ばかりになってしまうので、何かを始める時は ライフワークバランスを決めてから動くようにしている。 今は私の気持ちや時間 労働力を100とすると 仕事のこと  30 子育てのこと 30 家事 のこと  15 旦那 のこと  10 自分のこと 15 という感じだろうか。 だんだん、子

          私のライフワークバランス

          女性鍼灸師、肩書きについて考える。

           肩書きを考えよう!と思ったのは つい1ヶ月ほど前だ。 素敵なフリーランス女子には肩書きがついている。 聞いただけで、自分が何者かどんなことをして いきたいのかという気概が伝わってくる。 そんな、肩書きが欲しいと思った。 さて、自分がどんな人なのか  何をしたいのか どんな鍼灸師でありたいのか 今まで漠然としか考えてこなかった。 なんとなく、こんな感じというのはわかっているが、それを言語化するとしっくりこない。 例えば  人生を好転させる鍼灸師  体も心も健やかに生きるサポ

          女性鍼灸師、肩書きについて考える。

          石けんの木

          鍼灸の往診にでて13年。 たまにおばあちゃん達の話しででてくるのが 石けんの木だ。 戦争の頃は石けんや洗剤がなく 石けんのような葉っぱで代用していたと言うことだ。 それは、神社などに生えていて 水でもむと 石けんのように泡が立つらしい。 その話を聞いたのは7.8年前だったと思う。 どんな、木なんだろうといつも思いを馳せていた。 私も見てみたいと! そんなことを忘れていたある日の往診で 昔の話をしていると 「さいかじ」という石けんとして代用していた 豆のようなものの話をして

          石けんの木

          次女の偏食と便秘

          赤ちゃんは往々にして便秘をしやすい生き物だと思う。 長女も赤ちゃんの頃 便秘に何度もなり 病院までいって浣腸をかけてもらったこともある。  綿棒浣腸をやったり、オリゴ糖を飲ませてみたり便秘体操をしたり、ののじのお腹マッサージ。色々試したが、1番信頼を寄せているのが 和光堂のマルツユエキスだ! 旦那のお姉さん(助産師)にススメられたのがきっかけで使い出したマルツユエキス。 成分は麦芽糖を発酵させたもの。 甘くてシロップのようなものだが だいたい、一才くらいなら飲ませてから

          次女の偏食と便秘

          指差しと共感

          一年以上前のことだ。 次女の1歳児検診があった。 1歳児検診では 子供が成長できてるか いろいろ試される。 できなければ、自分の子育ての仕方が間違ってと言われてるような気がするし 出来てれば 自分の子育てを肯定してもらってるような気がする。 お母さん達にとっても  ドキドキの試験のような時間だ。 検診をやる公民館にはいった瞬間  泣き叫ぶ子供達。 じっとしてるのも 大変な1歳児。 次女も たじたじで私にしがみついている。 後ろの子をじっと見て にっこり。 少しするとまわ

          指差しと共感

          私の憧れるロールモデル

          私達にはロールモデルが必要だ!と 40代の女性のトレーナーさんとの話で盛り上がったことがある。 昔は憧れる人やこうなりたいという、ロールモデルの女性は少なく イメージできないことで 女性達はどんな自分になりたいか  悩んだり迷ったりすることが多いと何年か前に聞いたことがある。 その時はなるほど。と思ったものだ。 確かに身近に 開業してフリーランスでやってる女性は私の周りにはほとんどいなかった。 女性特有の社会への生きづらさは男性の様に お金や権力や肩書きに魅力を感じたり

          私の憧れるロールモデル

          鍼灸師の月曜日

          今日も今日とて往診に。 日曜日が終わって 次女を保育園に送り出し いつもの日常に戻る。 月曜日は母方の祖母の往診の日だ。 かれこれ、10年にはなるだろうか。 紆余曲折あり、最近のルンティーンは 朝いって、お茶を一緒にのみ お散歩をして 施術。 そのあと、叔母が作っていくお昼ご飯を温め、 祖母と一緒に食べる。 片付けをして 次の往診先に向かう。 この仕事の良いところは仕事をしつつ 祖母のケアが出来ることだ。と思っている。 勤めていたら、こんな風に祖母とお散歩したりご飯を一緒

          鍼灸師の月曜日

          フリーランスの産休(メンタル編)

           フリーランスになったのは 忘れもしない 2011年の5月だ。 東日本大震災があった年。 私は鍼灸院で勤めていたが 長男を出産するため 産休に入っていた。 2月に長男を出産。 3月11日に大震災により被災する。 福島だったので、原発の爆発もあり 1ヶ月くらいは仕事どころではなかった。 4月には赤ん坊と長女を連れて 埼玉の姉の家に避難する。 そんな中 勤めていた鍼灸院を閉院することを告げられたのだ!  院長の奥様が中国人だったため、中国に移ることにしたらしい。  鍼灸院の片

          フリーランスの産休(メンタル編)

          フリーランスの産休(お金編)

          3人子供産んだ時に 1人目は専業主婦で 2人目は鍼灸院勤務 3人目はフリーランスだった。 3人目を授かった時が41歳。 鍼灸院を開業して 5年目の年だった。 それなりに、お客様も増え。上の子ももうすぐ 中学生。 わたしの1人時間も増えるだろうと考えていた頃。 体調が悪くなり 寒気やだるさにおそわれ 早めの更年期かと思って産婦人科に行くと 妊娠してますね。 ということ。 頭の中が真っ白になり。 これからのこと。子供らのこと。 特に仕事のことをどうしよう。と 不安だけが残った

          フリーランスの産休(お金編)

          鍼灸師の子育て

          私には3人の子供がいるが 育てた親が一緒でも個性は三人三様だ。 私が思うに 本人の気質+環境や育て方が どんな人間に成長していくのか、 重要であると考える。 長女で良くても 長男には通じないことも しばしば。 植物と似ていて 気質に合う環境があわなければ 上手に育っていかないのだ。 まずは、どんな子供なのかじっくり向き合うことが大切になっていく。 わたしの気質を見分け方 まずは、その子の食事が1番 個性が出るだろう。いっぱい 食べる子なのか 偏食なのか 野菜が好きとか

          鍼灸師の子育て