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書き出し用__アステリアの鎖

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休載してしまった小説をぼちぼちとかきあげるマガジン。 最終的には加筆修正バージョンをのこして、作業用の小話は消す予定です。
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2023年9月の記事一覧

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 333

「どうだい? この辺の宿だと、追加料金を払えば、この食材をオーブンで丸ごと焼いてくれるん…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 334

 久々の食事はジャスト5分で済んでしまった。多少、血とか肉とかをいただいたが、回復魔法を…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 358

 それはなんとも無様な舞踏だった。陸に上がった人魚が、ふらふらと二足歩行をしているような…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 357

「ぐあっ」 「ぎぃ」  すり潰される。ねじ切られる。抉られる。ちぎられる。引きの伸ばされ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 356

「私は君たちを見くびっていたよ。メレアグロス家なんて、ウェルギリウス家の傍流中の傍流だと…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 355

 試練の間で、その時、なにが起こっているのか、ファウストもゼロも知らなかった。  人間の…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 354

『あれは、お前の脳が上位世界の負荷に耐えるように、お前の認識に合わせて世界を見せているだけだ』  だから、真に受けるなと、直接脳内にユリウスの声が聞こえてくる。 「うっあっ、あぁっ……、こんなぁ、こんなところでええええええええっ!!!」  魔導姫の断末魔が空間に響く。黒いローブごと肉体が砂化してアステリアの存在が崩壊し、光が走る床がチカチカと明滅を繰り返した。  開いた空間が縮小をはじめて、濃密な闇と静寂(しじま)が押し寄せようとしている。 「これで、終わった」  

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 353

 その弱点を補ったのがゼロの肉体であり、皮肉にも魔導姫は、敵に自分に向かう刃を差し出して…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 352

 25年前、学生だったユリウスが発明されたとしている、第三魔法をさらに飛躍して作られたオリ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 351

「「喰らえ、魔導姫」」  スキを突く形で、二人は二つの魔導を同時に発動させる。 【傀儡神…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 350

 ユリウスが編み出した第三魔法は【神の鼻】だけではない。 『……だから、いろいろと俺たち…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 349

 かってに肉体がアステリアによって動かされて、アステリア同様に五本の指に複雑な術式を組ま…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 348

 空間が震えて、ファウストとゼロ、アステリアの身体から黄金の光の柱が伸びる。さらに足元か…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 347

 熱に浮かれるアステリアは語る。 「私のこの不幸な肉体は、新天地に適応できる肉体を作る上で出来た副産物だったって聞かされて、この世界はゆっくりと外の干渉に耐え切れずに、滅ぶ運命だと聞かされて、姉から計画を持ち掛けられて……」  彼女の白い顔を彩る、絶望、憤怒、悲哀、そして希望。 「復活してからも、この25年間、復讐も兼ねて着々と計画を進めてきた。けど、チャンスがこちらから歩いてきたら、100年も時間なんてかけられない。このアステリアの肉体は、もともと100年ももたないか