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書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 352

 25年前、学生だったユリウスが発明されたとしている、第三魔法をさらに飛躍して作られたオリジナルの魔導――【傀儡神の糸(アリアドネの糸)】
 その当時は、カーリアが連れ去られた時に彼女の存在を糸で紐づけした。
 こうして彼女の魂の一部を、上位空間に縛り付けて、存在を一時保存し、【神の鼻ネ・ディ・ジュ】を発動させることで、ユリウスとダフネはカーリアの元へ空間転移を果たすことが出来たのだ。

 さらに【傀儡神の糸(アリアドネの糸)】によって上位世界に魂を繋いだ、プルートス・ヘルメス・イーダスは目に見た対象がなんであるのか、彼らは上位世界の目を借りたからこそ、テロの主犯を捕まえることに至れた。

 だが、止まっていた25年前に時間は、サードがユリウスの記憶を覚醒させた数か月前に、進み始めていたのだ。
 サードは25年前の悲劇を繰り返さないように、アマーリエと共に【傀儡神の糸(アリアドネの糸)】の応用技術を考案し合い、最後の手段としたのだ。ナンバーズとしてのサードの肉体はとても脆い。【傀儡神の糸(アリアドネの糸)】を発動させるとしたら、魔菌糸で出来たサードの肉体は水をかけられた角砂糖のようにあっさりと崩壊してしまう。

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