見出し画像

ホットクック夏レシピTOP10と料理初心者の奮闘記

シャープのデザイン部門で調理家電のリサーチをしているスズです。
「ホットクックユーザーさんについてちょっと教えて!」と声を掛けられ、noteを書くことになりました。

◆実録・ホットクックで料理デビュー

“ユーザーさん”と言っても、様々な方がいますが、
まずは料理初心者からホットクックデビュー→ヘビロテユーザーになった僕の物語を少しお話します。

ホットクック、本当にあなたに使いこなせるの?置物になるなら場所を取るだけだから、いらないよ!!

これは僕が妻にホットクックの購入を提案した時に言われたことです。
今となっては、ホットクックのヘビロテユーザーである僕ですが、恥ずかしながらそれまでは料理経験はほとんどなし。

ボーナスが出る時期だし…と思い、あまり深くは考えずに妻に「ホットクック買って料理を作ろうと思う!」と提案したのです。


ここで大事なのは妻へのプレゼントではなく、「僕が自分で料理を作るから購入したい」という点です。
子どもの保育園のお迎えや入浴、歯磨き、寝かしつけなど自分なりにできることはやっているつもりでしたが、ほぼ妻に任せてしまっていた料理の壁を破ろうと試みたわけです。

冒頭の「置物になるならいらないよ!」に重ねて「どうせ買っても自分で作んないでしょ!」と散々、言われました。
 
ハイ、そりゃそうです。料理をしなかった夫がいきなり「ホットクックで料理デビューするぞ!」と意気込んで言い出しても説得力がない。

妻自身はフライパンや鍋を使って料理が十分出来ているので、
当時はホットクックの必要性を感じなかったようで、   
僕が使わない=置物になる  という読みでした。
既に自分に最適化されたキッチン環境が壊されるというのもネックだったようです。
 
しかし、「会社の中ではみんな※持ってるんだもん!」と、小学生がゲーム機を欲しがるのと同じ理屈でダダをこね、粘った結果、買うのをしぶしぶ許してくれました。
(許してくれた、とは言っても本当に作るの?という疑いの目は持たれていましたが。)
※みんな は言い過ぎていますが、ホットクックを持っている社員が多いです。

料理初心者の僕がハマった理由

①    自他共に認める“おいしい!”が、簡単に作れる

「ホットクックを使って自分で料理を作る」と宣言した手前、“たまに手伝う”ではだめだなと思っていましたが、料理をする習慣がなかった人間にとっては、“たまに”ですらハードルが高いものです。

せっかく作るなら、料理初心者には作り方が想像すらできないスペアリブでも作っちゃう!?と興味がそそられます。

が、まず1番最初に作るのは、料理をすることが毎日の習慣となりそうなレシピにしよう とCOCORO KITCHENのサイトに掲載されているレシピの中から、“具だくさんみそ汁”を選んで作りました。
※材料をアレンジして作ったので、公式レシピの材料とは少し異なります

ホットクックでみそ汁
思い出のみそ汁

妻に食べてもらったところ、
「え、ふつうにおいしい!」と納得の出来。
食べる直前まで、「みそ汁は浮くものと沈むものの2種類の具材で十分なの!たくさん具材を入れる必要なんてない!!」と怒られていたのが嘘のようでした。

具だくさんみそ汁のおかげで、妻がホットクックを信頼してくれたと言っても過言ではありません。


 
皆さんがご存じの通り、僕がやったのは切る・計る作業くらいで、実際に作ってくれたのは、ほぼホットクック。
「たかがみそ汁」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、初心者の僕はみそ汁が妻に評価されたことで自信をつけ、毎日のスープを作る楽しさに目覚めていきました。
今はパワーアップし、“勝間流具だくさんみそ汁”が我が家のスタメンとなっています。
 

こんな経験から、ホットクックは料理初心者に対して、“料理を習慣にするハードルの高さ”を足首くらいまで下げてくれる家電だと感じています。
 
画面の前で今読んでくださっている料理初心者の方も、きっと、少し料理が身近になると思います。

②    カレー極め道へ

「やればできる」モードに突入し、スープ作りの次にハマったのは、カレー作りでした。
元々カレーは大好きでしたが、おいしいものを作ろうと思うとそれなりに手間がかかることは僕でも知っていました。
無水カレーが有名なホットクックで作らない手はありません。

僕自身は朝からガッツリご飯を食べる派。さすがに毎日カレーはいらないと怒られましたが、
子どもの寝かしつけ後に夜な夜な食材を切り、“予約調理をして朝カレーを食べること”が新しい我が家の習慣として根付いていきました。

ホットクックでカレー
カレーシリーズ

さらに、カレーからステップアップして、実家の“母の味”「ツナ入り肉じゃが」の再現にも挑戦しました。

ホットクックで肉じゃが
簡単には再現できなかった母の味

母の味の再現は一筋縄ではいきませんでしたが、失敗もしながら、
“食べたい料理を自分で作ることができる喜び”を少しずつ感じられるようになり、ホットクックにハマっていきました。



料理初心者の方を勇気づけたい!と思い、つい個人的なお話をしてしまいました。
自分で作りたい気持ちはあるけれど、重い腰が上がらない方の頭の片隅に、ホットクックという選択肢が入れてもらえるようになればいいなと願っています。

ここからは僕の本業、“リサーチの仕事”から見たホットクックのお話をします。

◆予約調理に対するこだわり

とても便利だから、予約調理ができるレシピをもっと増やしてほしい!!

これは、過去にユーザーさんからたくさんいただいた声の1つです。

無線LANにつながる機器になってからは、予約調理がどのように使われているのかをデータで知ることができるようになったので、実際のところはどうなのかを調べてみました。

すると、予約調理がよく使われているレシピはスープ類やカレーなどですが、煮物などもよく使われていることがわかりました。

また、予約調理が不可のレシピであっても、調理後、保温をし、一定時間置いた後に食べているもの(=予約調理のような食べ方をしているレシピ)があるということがデータから見えてきました。

そこで、開発部門に情報共有を行い、予約調理のような食べ方をしているレシピは、ユーザーさんが「予約調理ができるようになってほしい」と思っていることが推測できるので、改善できないだろうか?と話を持ち込んでみたのです。

しかし、「予約調理が可能になってほしいと思われているであろうレシピ」がデータから推測できたからといって、そのすべてを予約調理可能なレシピにできるわけではありません。

仕事をする中で知ったことですが、
ここには開発部門のかなりのこだわりが詰まっています。

予約調理は炊飯器の予約と異なり、予約しても生の具材などが腐らないように初めから加熱をはじめてじっくり煮こむようにしています。
そのため、食材の品位を損なわないように、じっくり煮こむことに適したレシピしか予約調理にしない、そういうポリシーを持って検討しているのです。
どうしてもすべてのレシピに予約調理を適用する、とはいかないわけです。

食材の品位が保たれるように、本当に細かな調整が現場では行われ、クリアしたものだけが晴れて予約調理に追加されているんです。

ちなみに、初号機の予約調理のメニュー数は16ほどでしたが、徐々に予約調理のメニュー数を増やし、今に至ります。


データからユーザーさんの想いが伝わってくるだけに、僕としては少しむずがゆいところではありますが、こだわりの数々がホットクックの開発現場には溢れています。

こんな感じで僕は家電データを分析し、
その結果について開発部門と情報共有を行うことで、利便性向上を図るという仕事をしています。

 
さて、ここからが本題です!

今回は、料理を作ることすら嫌になる“夏”に絞って、お役立ち情報をお届けできないかと思い、少しデータを分析してみました。

◆特に夏に作られる!調理カテゴリーとレシピTOP10

〈調査概要〉
・使用データ:ホットクックの調理開始ログデータ
・対象期間:2018年1月1日~2022年7月31日
・対象機種:2.4サイズ(24C~24Gモデル)

分析した結果から、
・ 夏に増加する傾向がある、調理カテゴリー3つ
・ 特に夏によく作られる、レシピTOP10

をご紹介します。

①夏に増加する傾向がある調理カテゴリー3つ

調理カテゴリーというのは、
「煮物」や「カレー・シチュー」、「発酵・低温調理」などのことを指しています。
様々なカテゴリーがありますが、夏に増加する傾向があったのは下記の3つでした。 

「カレー・シチュー」
「ゆで物」
「炒め物」

 「カレー・シチュー」は1品でおかずになりますし、何より、カレーが大好きな僕も、特に夏は食べたくなるので納得の結果です。
気になったのは、「ゆで物」と「炒め物」が増加するという傾向です。

ただでさえ、暑い夏。キッチンで鍋やフライパンを使って「ゆで物」・「炒め物」を作っているのを想像すると汗が止まらなくなりそうですが、ホットクックでは調理が増加しています。
グラフの中で、背景を赤色にして囲っている部分が6月~8月(夏)です。

ホットクックでゆで物
週別 ゆで物の調理割合推移

毎年、夏になると調理割合が顕著に増加しています。
 
「暑くなると、食材があっという間に腐ってしまう」なんてこともあるので、鮮度が落ちる前にゆでておこう!ということなのか。
はたまた、ゆでるとおいしく食べられる食材が増える時期だからかもしれません。後ほど、「特に夏によく作られる、レシピTOP10」をご紹介しますが、いかにも夏らしいゆで物が出てきます。


お話を戻して、炒め物についても、夏の調理頻度が増加する傾向は顕著です。

フライパンなどで炒め物を作る際は、火加減を常に見なければならないので、料理に集中する必要がありますが、
ホットクックで炒める場合は、スタートを押せば、あとは調理を任せられます。夏のキッチンでの炒め物は暑すぎて地獄です。パパっと1品おかずを作りたい、そんな気持ちで使っていただいているのかもしれません。

ホットクックで炒め物
週別 炒め物の調理割合推移

特に2021年頃から割合が増えていますが、ユーザーさんが自主的に手動調理の「炒める」機能を活用してくださり、レシピの情報を発信してくださったことが大きな一因になったと推測しています。
 
実際に、レシピサイトやTwitter・InstagramなどのSNSでホットクックについて検索していると、「炒める」を使ったオリジナルレシピを紹介しながら、上手く魅力をお伝えしてくださっている投稿がたくさんありました。
ユーザーさんに直接、御礼をお伝えする機会はなかなかないので、この場をかりて言わせてください。


ユーザーさん、いつも本当にありがとうございます。(涙)



②夏によく作られる、レシピTOP10

特に夏だからこそ作られているレシピのランキングを出すことで
新しい作る楽しみ・食べる楽しみを見つけるきっかけ作りができればと思っています。

単純に“作られた回数”が多い順位にすると、季節を問わず毎日作っているレシピが上位に入ってしまうため、
COCORO KITCHENに掲載されているレシピから、1年の中で“特に夏に作られる頻度が高い”レシピのTOP10を出しました。

早速ですが、結果がこちらです。
※調理容量が2.4L(24C~24Gモデル)のランキングです。

夏・ホットクックレシピ人気

夏と言えば、カレーは入ってくるだろう!と思っていましたが、意外や意外。
カレーは季節に関係なく調理されているので、残念ながらTOP10には入らず。22位にキーマカレーがランクインしていました。

ランキングを見ていると、下記の要素を含むレシピについて調理回数が増える傾向にありました。
①    夏野菜を使っている
②    工程がシンプル
③    1品だけで十分おかずになる
④    冷やしておいしい
⑤    おつまみになる

ホットクックと言えば、温かい煮物やカレー等のイメージが強いかもしれませんが、4位の「 じゃがいもの冷製スープ ジュレのせ(レシピNo.205)」など、冷やしておいしいレシピもオススメです。
なんだかおいしそう!と思えるような初見のレシピと出会った方は
是非、作ってみてください。

ランキングで出てきたレシピはCOCORO KITCHENでレシピ検索をすると出てきますがが、
たまにツッコミを入れたくなる写真が出てくることにお気付きでしょうか。
例えば、4位のそうめんがこちら。

ホットクックでそうめん
まさかの乾麺


「ゆでる前なん!」と思わず言いたくなりますが、ご愛嬌と捉えていただき、そっとスクロールしていただけますと幸いです。

また、そうめんと聞くと、“ゆでるだけ”と思われがちですが、実は21位には手動レシピの“めんをゆでる”も、ランクインしていました。
吹きこぼれを気にすることなく他の作業ができる上に、湯気がたちこめるキッチンで滝汗を回避するための1つの手段として、特に夏には重宝されているレシピなのかもしれないと推測しています。

◆お役立ち情報

1.クックリスト
他にも、COCORO KITCHENで公開中の情報には、テーマにそったレシピをまとめて機器に登録できる「クックリスト」という機能があります。
旬の食材を使ったもの、薬膳料理、エバラすき焼のたれで作るメニューから、月齢に応じた離乳食レシピまで様々なリストがありますので、まだご覧になっていない方は是非ご活用いただければと思います。

クックリストの関連リンク】
クックリスト機能の説明と使い方
現在公開中のクックリスト

2.ヘルシオ教室
「ゆで物」や「炒め物」が便利なことはわかったし、夏によく作られるレシピもわかった。
よくよく考えてみると、我が家のホットクックはまだあまり活用できていないかも、という方へ

シャープ調理チームと一緒に学ぶヘルシオ教室があります。
シャープ調理チームが講師となり、オンラインでホットクックやウォーターオーブンヘルシオに関する教室を開催しています。
既にお持ちの方を対象とした使いこなしサポートから、
購入検討中の方を対象とした製品の機能やお手入れ方法のご紹介まで、
様々な教室がございます。

みなさまのペースに合わせて様子を見ながら進めますので、オンライン初心者の方もご安心ください。
無料で参加できるものもあるので、ご興味がある方は一度チェックしてみてください!


◆各家庭で馴染み方はそれぞれ

ありがたいことに、ホットクックはユーザーさん同士の交流が活発に行われています。
オリジナルレシピをたくさん生み出している方を見て、「私にはこんな使いこなせそうにない」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、データを見てみると、“みそ汁などのスープを作る専用機”として非常にヘビロテしていただいていると思われる方から、煮物・ゆで物など様々な調理カテゴリーを駆使している方まで複数のパターンがあります。

買ったからには減価償却!色んなものを作る!!

そんな意気込みで色んなレシピを試していただけるのは非常に嬉しいですが、
個人的には、今の生活スタイルに合った使い方を見つけてもらうことがホットクック使いこなしの秘訣と感じています。

色んなレシピを試す中で、我が家ではコレ!というお気に入りを見つけて、そこから使いこなしの幅を広げてみたり、
少し言い過ぎではありますが、最初は特定の用途…離乳食を作る専用機でも、スープを作る専用機でも良いのではないかと思います。
日常の中に、少しの時間・気持ちの余裕を作るところからスタート。

そこから、“あの料理をラクしておいしく作りたい”という興味や、さらに気持ちの余裕が出てきた時に使いこなしの幅を広げる。

そんな気持ちでホットクックと長いお付き合いをしてもらえると嬉しいです。

今回書いた「特に夏によく作られる、レシピTOP10」が
1人でも良いので誰かの“使いこなしの幅を広げる”きっかけになれば良いなと思っています。
 
最後に、我が家の愛用ホットクックは第二子が色んなものを触りたいお年頃になった時に
「気が付いたらいつの間にかホットクックのコンセントを抜いている」という出来事が発生したため、今は新しい安全な置き場所をいくつかお試し中です。

ホットクックを置く場所
(置き場所を改善する前) 少し寂しげなホットクックの背中

まだ新しい置き場所は定まっていませんが、もしかすると、
新しい良い置き場所を見つけるより、子どもの成長の方が先かもしれません。

これから子どもの成長とともに変わっていく我が家の生活スタイルに合わせ、僕のホットクックの使いこなしもアップデートの予定です。

もちろん、ホットクックもみなさまの生活を助ける存在でいるために
今後も様々なアップデートを予定していますので
楽しみにしていただけますと幸いです。



【関連note】


【関連情報】


この記事が参加している募集

家事の工夫

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

最後までご覧いただきありがとうございます! LINEでも定期的に情報を発信しています。