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子供たちや大人が自らの力で考え、能動的に学ぶ学習コミュニティを秋田に作りたい! 先行き…

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子供たちや大人が自らの力で考え、能動的に学ぶ学習コミュニティを秋田に作りたい! 先行きの見えない時代だからこそ、私たちは教育を通じて地域に貢献していきます!(※ただいま大阪にて修行中) まずは身を持って感じたこと、考えたことを書いていきます!

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  • 教育のハコ

    教育について考えた記事をまとめてみました。

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最近の記事

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作品紹介:『21世紀に生きる君たちへ』 司馬遼太郎

教育に本気で携わりたいと考えて、秋田からここ大阪に足を踏み入れた。 以前のような多くの定期収入がまだあるわけではないが、学びたい気持ちは変わらない。だから、毎週のように図書館に通っている。大阪は大都市ということもあって図書館が割と多く、それぞれの施設が十分に大きく、あらゆる本が豊富に置いてある。同じ市内のそれぞれの図書館から最大10冊まで借りられるというから、調子に乗ってはマックスまで借りて、何冊か読めないままに返却、もしくは延長。そんな充実した読書ライフを送っている。

    • 「免許をもたない教育人材」への期待

      昨今、各自治体で教員免許を持たない人材を教育現場に出迎えるような動きが加速しつつある。 教育現場の人材不足を解決する一つの策としてこのような採用方法を導入している自治体がほとんどだろう。「教員人気」がだだ下がりする今の状態が改善されない限り、この動きはさらに広がりを見せることが予想される。 教員免許を持たない人を採用ということで、、たしかに「教員の質」を懸念する声は理解できる。だが、その辺はちゃんと伸び代がありそうな人材を登用するだろうし、多様性のある人材を得るという意味

      • 出産時の「想い」はどこへいったのか

        ふらっと寄った本屋。 気になる本をじっくり選んで、レジに向かった。日曜日ということもあり、子ども連れが目立つ。レジの前まで行くと、隣のレジに親子の姿が。 いつも通りに会計を済まそうとしたとき、となりから「パシんっ!」という音が聞こえてきた。突然の乾いた音に驚いた。だが、その音が人の頭を叩いたことで出されたものであることを理解するのに、そう時間はかからなかった。 隣のレジにいた女の子は、小学校3年生くらいだろうか。 レジの奥をのぞうこうとしていたのか何なのか、いずれにせ

        • 「家族ごっこ」にみる5歳児の家族観

          おおよそ1年間、インターナショナルスクールにて年中クラスを見てきた。 年度末ということもあり、この季節は成績をつけたりポートフォリオと呼ばれるいわゆる「作品集」みたいなものを作るのだが、それらの仕事をしていると子どもたちの成長をものすごく感じる。 背も伸びたし、雰囲気も大人びてきたし、何よりもクラスとしてのまとまりができてきたように思える。 そんな彼らの変化を感じるなか、昨年の4月から一貫して変わらないことについて気がついた。 それが「家族ごっこ」という遊びだ。 *

        • 固定された記事

        作品紹介:『21世紀に生きる君たちへ』 司馬遼太郎

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        • 教育のハコ
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        • 本のハコ
          4本

        記事

          子どもの心理が屈折すると…? 〜本の紹介:『にんじん』 J・ルナール

          大人になった今でも、ついつい児童文学というジャンルに手が出る。 懐かしさもあり、どこか柔らかさもあり、手軽に読めてしまうのも魅力だ。大人になってから見えてくる視点もあり、大人こそ児童文学を読むべきなのかもしれない。 今回紹介する『にんじん』という作品は、私がくもんの国語教材の中で出会った作品である。あのとき、宿題のプリントにどんな出題のされ方をしていたのかは忘れていたが、とにかく「にんじん」という名で呼ばれる主人公が印象的だった。 まさかこの作品と、京都の古本屋さんで再

          子どもの心理が屈折すると…? 〜本の紹介:『にんじん』 J・ルナール

          教育現場から消えゆく節分文化

          今日は節分。 鬼が来ることで有名な今日という日であるが、今どきのインターナショナルスクールでは少し事情が異なるらしい。 結論から言うと、これまでは実際に鬼(とはいっても被り物をした職員)が登場して子どもたちを怖がらせていたのだが、今年からそれがなくなった。 理由はシンプルで、子どもたちが怖がってトラウマになる懸念があるからである。 加えて、鬼に豆を投げるという行為が、人にものを投げることを助長し、さらには食べ物を投げることがあり得ない行為であるということで、鬼の必要性

          教育現場から消えゆく節分文化

          あなたはスマホ中毒ですか? 〜本の紹介:『Newton スマホと脳の最新化学(2023年1月号)』〜

          スマホには中毒性があるあまりこまで断言している記事や特集がないのは気のせいだろうか。 スマホは確実に中毒性のあるもので子どもの生育への影響についても懸念が残るものなのだが、あまりそのような議論が保育・教育業界で盛り上がっていないのが不思議だ。教育現場で感じるのは、子どもたちの日常生活におけるスマホとの距離感がとても近いこと。果たしてこのままでいいのだろうかと考えさせられる一冊が、この『Newton スマホと脳の最新化学(2023年1月号)』である。 電車に乗れば、一目でわ

          あなたはスマホ中毒ですか? 〜本の紹介:『Newton スマホと脳の最新化学(2023年1月号)』〜

          本の紹介:『空気の教育』外山滋比古

          本屋にはいつも吸い込まれる。 その日もふらっと車で大きな書店に行き、通い慣れた文具コーナーを抜けておなじみの棚に向かった。いつも眺める岩波書店コーナーの隣にはちくま書店コーナーがあって、ついでにのぞいてみたのである。 有名な本が置いてあった。 書店員さんが書いたポップにもデカデカと「東大と京大で一番読まれています!」ということが書いてあって、ひねくれ者の私にはその本を手に取ろうという気が起きなかった。だが、その作者はきっと良い本を他にも書いているだろうと安易に考えて、「

          本の紹介:『空気の教育』外山滋比古

          教育とは何かについて考えてみた話

          私たちは秋田に帰ったら「教育コミュニティ」なるものを作りたいと考えている。 塾でもなければ学校でもなくて、なにか子どもの集まるラボのような雰囲気のなんとも言えない構想だから「教育コミュニティ」という表現なのだけど、2023年も始まったということで今回は「教育」というものについて、少しだけ私たちの思考を落としてみたい。 *** 教育とは「教え育む」こと「教育」とは何か。 「教え育む」と書いて教育な訳だが、あまり立ち止まってこの言葉について考えたことはなかった。 教える

          教育とは何かについて考えてみた話

          1年間インターナショナルスクールで働いてみて感じたこと

          かれこれ1年ちょっとインターナショナルスクールに勤めさせてもらっている。何かと貴重な経験をさせてもらっているので、忘れないうちにインターナショナルスクールでの経験をまとめてみようと思った。働く側から「インターナショナルスクール」というものがどのように目に映るのか。もちろん、インターナショナルスクールによって感じることは異なるだろうが、ひとつの意見というか指標みたいなものとして、残してみたい。 〜子どもについて〜①幼稚園児の英語力は特に伸びる インターナショナルスクールに通

          1年間インターナショナルスクールで働いてみて感じたこと

          桃太郎伝説を追って 〜正史とその反対側〜

          7月半ば。夏が本気を出してこようという頃、私たちは縁あって岡山の地を訪れていた。 なかなか中国地方に行く機会もないため、そちらの山でも登ろうかと考えていたが、あいにく天気があまり味方をしてくれそうになかった。だが、山の他にも見どころ満載の岡山である。他のディープな岡山を探ることにした。 そして目につけたのが「桃太郎伝説」 ベタなテーマだが、岡山に行くのであれば決して無視できないものと感じた。そしていざ探ってみると、そこには隠された物語の裏側が見えてきた。 (もものしゃ

          桃太郎伝説を追って 〜正史とその反対側〜

          比叡山 -京都から滋賀へと横断旅-

          5月に引き続き、私たちはまたしても京都にいた。紫陽花が咲き乱れる、水無月のことである。「水の月」と言われるほどに雨は降らず、むしろ夏らしい空気が関西では流れていた。 夏らしいとはいえ、比叡山アタック当日はぼってりとした雲が京都を包んだ。登山道で雨が降らないかと心配ではあったが、私たちは相棒のウェザーニュースを信じて挑んだ。 そもそも、なぜこの6月の登山に比叡山を選んだかというと、それは単純におすすめされたからだ。5月に挑んだ「京都一周トレイル 西山コース」の終盤、松尾山山

          比叡山 -京都から滋賀へと横断旅-

          京都一周トレイル 西山コース

          2022年の5月、まだ本格的な暑さが訪れる前、私たちは山を求めて今度は京都にいた。登山をちゃんと始めてまだ間もないが、そんな私たちでも行けるような山を選んだ。今回はいわゆる一般的な「登山」とは少し異なるが、山を楽しむ一つの方法としての「トレイル」をご紹介。 トレイルとはトレイルとは英語の「trail」、つまり自然の道やコースのことをいう。 日本語ではそれが、自然の道を歩く、といった動詞までの意味を含むようになり、今では一般的に使われる単語になった。トレイルコースを走ることか

          京都一周トレイル 西山コース

          山を歩きながら考えたこと(須磨アルプス編②)

          前回に引き続き、登山を通じて私たちが考えたことを書いていこうと思う。 ということで、須磨アルプス登山の続きです。 前回の記事はこちらから。↓↓↓ 前回は米相場の値段を各地に旗を振って伝えていたという「旗振山」まで行った。今回は鉄拐山を経て、いよいよメインの「名勝 馬の背」に向かう。 鉄拐山旗振山を抜けて、次は鉄拐山に向かう。全貌を見てわかる通り、鉄拐山の方が標高が下がるため、道はなだらかに降ったり、たまに登ってみたり。つい走り出してしまいたくなる、そんな道が続く。

          山を歩きながら考えたこと(須磨アルプス編②)

          山を歩きながら考えたこと(須磨アルプス編①)

          大阪に来て数ヶ月が経った3月のおわり。 私たちはようやく関西の山を登ることにした。 選んだ山は「須磨アルプス」で、 メインの「名勝 馬の背」を通りながらおよそ7kmの道のり。 神戸の六甲山に連なる初心者向けのコースだ。 今回はその登山の道筋をたどりながら、私たちが考えたことを書いていく。 登山ルート登山計画の作成に当たっては、以下のサイトを参考にさせてもらった。 シンプルでわかりやすい地図まで載せていただいており、実際の登山には印刷した地図を持っていって参考にさせて

          山を歩きながら考えたこと(須磨アルプス編①)