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教育のハコ

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教育について考えた記事をまとめてみました。
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記事一覧

「家族ごっこ」にみる5歳児の家族観

おおよそ1年間、インターナショナルスクールにて年中クラスを見てきた。 年度末ということもあり、この季節は成績をつけたりポートフォリオと呼ばれるいわゆる「作品集」みたいなものを作るのだが、それらの仕事をしていると子どもたちの成長をものすごく感じる。 背も伸びたし、雰囲気も大人びてきたし、何よりもクラスとしてのまとまりができてきたように思える。 そんな彼らの変化を感じるなか、昨年の4月から一貫して変わらないことについて気がついた。 それが「家族ごっこ」という遊びだ。 *

教育現場から消えゆく節分文化

今日は節分。 鬼が来ることで有名な今日という日であるが、今どきのインターナショナルスクールでは少し事情が異なるらしい。 結論から言うと、これまでは実際に鬼(とはいっても被り物をした職員)が登場して子どもたちを怖がらせていたのだが、今年からそれがなくなった。 理由はシンプルで、子どもたちが怖がってトラウマになる懸念があるからである。 加えて、鬼に豆を投げるという行為が、人にものを投げることを助長し、さらには食べ物を投げることがあり得ない行為であるということで、鬼の必要性

本の紹介:『空気の教育』外山滋比古

本屋にはいつも吸い込まれる。 その日もふらっと車で大きな書店に行き、通い慣れた文具コーナーを抜けておなじみの棚に向かった。いつも眺める岩波書店コーナーの隣にはちくま書店コーナーがあって、ついでにのぞいてみたのである。 有名な本が置いてあった。 書店員さんが書いたポップにもデカデカと「東大と京大で一番読まれています!」ということが書いてあって、ひねくれ者の私にはその本を手に取ろうという気が起きなかった。だが、その作者はきっと良い本を他にも書いているだろうと安易に考えて、「

1年間インターナショナルスクールで働いてみて感じたこと

かれこれ1年ちょっとインターナショナルスクールに勤めさせてもらっている。何かと貴重な経験をさせてもらっているので、忘れないうちにインターナショナルスクールでの経験をまとめてみようと思った。働く側から「インターナショナルスクール」というものがどのように目に映るのか。もちろん、インターナショナルスクールによって感じることは異なるだろうが、ひとつの意見というか指標みたいなものとして、残してみたい。 〜子どもについて〜①幼稚園児の英語力は特に伸びる インターナショナルスクールに通

教育とは何かについて考えてみた話

私たちは秋田に帰ったら「教育コミュニティ」なるものを作りたいと考えている。 塾でもなければ学校でもなくて、なにか子どもの集まるラボのような雰囲気のなんとも言えない構想だから「教育コミュニティ」という表現なのだけど、2023年も始まったということで今回は「教育」というものについて、少しだけ私たちの思考を落としてみたい。 *** 教育とは「教え育む」こと「教育」とは何か。 「教え育む」と書いて教育な訳だが、あまり立ち止まってこの言葉について考えたことはなかった。 教える