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京都大学に3ヶ月で受かった勉強方法〜2次試験の科目別試験対策(国語・数学・物理・化学・英語)〜


これまでの記事では、受験勉強を行う上での考え方や勉強方法についてお伝えしてきました。

今回は、科目別の具体的な対策についてご紹介します。
数学は何度か書いてきましたが、物理・化学や英語についても少し具体的に書こうと思います。

基本的には、どの科目も過去問を繰り返し解いて問題に慣れることが大切です。
また、過度に恐れないこと、一方で自分を過信しないことも大切です。

2次試験の数学や物理なども含めて、所詮全ては暗記科目でしかなく類推で解けると考える一方で、自力で解けるところまで解法をストックすること。

また、2次試験の英語では、凄まじく難しい和訳と英訳が出るため「こんなの不可能」だと思っていたのですが、「所詮英語なんて言葉でしかない、日本語ができるのにできない訳はない」と思ったら楽になりました。

実際、単語さえわかれば合格点が取れることがわかり、あとは単語を覚えることに集中しました。

使った教材も、特殊なものはありません。京大の過去問とZ会の問題集を繰り返し解いていました。

使った参考書は学校で購入したもので、追加したのは英語の単語帳とイディオムを覚える問題集ぐらいです。

数学 

数学で心がけていたことは、苦手科目であることを自覚することと、ある程度「捨てる」ことです。

まず単元別・分野別に細かく分類し、得意・不得意にわけることに。
そして、得意な部分を中心に分野ごとに勉強しました。

全ての分野を平均的に勉強すると、全部同じレベルで止まってしまいます。試験までの期間が限られているので、全部やっていると時間がなくなるからです。

京大に合格するには、京大の試験問題が解けるまで自分のレベルを上げなければ意味がありません。そこまで到達できる分野を1つでも作っておくことを意識しました。

まず、苦手だった微分積分は捨てることにしました。数3Cは学校で習う時期が遅い上に、センター試験では出題されない分野です。

わざわざ時間を割くのはもったいないし、効率が悪いと判断しました。
6問中、2問捨てるのは大きな判断です。
ただ、2問捨てたおかげで、他の分野に費やせる時間が大幅に増加しました。

得意の確率もそうです。
これ以上勉強しても仕方がないので勉強しませんでした。

具体的な勉強方法としては、段階的な勉強が必要だと思っています。
まずは答えを見て問題を解けるようになることを目指しました。

過去問を解き始めたころには、答えを見てもよくわからなかったので、いったん基礎をかためるため、センター試験に集中しました。
センターがしっかり解けるようになると、2次試験の解説を読めばだいたいわかるレベルにはなります。

まずは基礎を固めてから、分野ごとに固めていくイメージです。

その後は過去問を何周も解き、自分が知っている解法パターンをひたすら増やしていきました。
試験問題を見た時に「覚えている公式を当てはめていけば解けるレベル」まで到達することが目標です。

2次試験では、数学は150分間で6問解くことになります。
ただし、目標設定の際にもお伝えした通り、6問中2問は微分積分なので最初から捨てています。

残りの4問を150分で解くので、1問あたり40分近く使えることになります。

僕はその40分間、問題に対して覚えた解法パターンをひたすら当てはめながら問題を解いていきました。
考え込んでしまうより、とにかくやってみることが重要です。

また、問題を解く時は得意な分野から取り掛かるようにしていました。

僕が数学で一番できたのは確率だったので、確率が出題されていたら確率の問題から、もし出題されていなかったら次に得意な数列から解く、という感じです。

とにかく、数学は「苦手科目で、あまり点数が取れない」前提で勉強を行っていました。

物理 

物理では、大問が3つ出題されます。
内訳は力学・電磁気が1問ずつ・何らかの分野でもう1問です。

基本的には穴埋め問題ですが、出題形式がやや独特のため、過去問を繰り返し解いて問題になれることから始めました。

途中までは誘導に従って解いていけば簡単なのですが、最後の方ですごく難しくなります。
途中までミスしないことは当然として、最後の難しいところをできれば2問解きたいとは思っていました。

基本的な勉強法は数学と同じです。
物理も数学と同じように、基礎を何回もやっているかどうかが重要になります。
まずは過去問の解説を読んで理解できる状態になることが目標です。

そして、解説を読んでもわからなければ塾の先生に聞くなどして正しい解法を覚え、自分の解法パターンを増やしていきました。

基本的なやり方がわかればだいたい同じようなやり方で通用するので、過去問を繰り返し勉強して、解法パターンを増やしていけば解けるようになります。

数学と比べて解法パターンが少ないため、試験前にはかなり点数を取れるようになっていました。

また、よく出る分野が決まっているので、過去問を解く分野を絞っていました。
試験日まで余裕があるわけではないので、中途半端に幅広く勉強する時間がなかったというのもあります。

力学・電磁気は絶対出題されるので、特に集中して勉強していました。

化学 

化学も大問4つ出題され、分野はある程度決まっています。
物理と同じく、独特な出題形式の穴埋め問題だったので、ひたすら過去問を解いて慣れることを意識しました。

解説をしっかり読んで、わからなかったところや解けなかったところをより深く勉強することが大切です。

また、情報格差の記事でもお伝えした通り、授業で習っていないところが出題されることがあります。
足りない情報を補うために教科書・参考書・塾の先生にあたっていました。

解けない問題の解説の中で知らなかった情報をより深堀りし、そこの分野を幅広く勉強して知識をつけることが大事です。

そのため、一番参考書を見返していたのが化学です。
わからないところがあったら、参考書を見返し、その周辺情報まで覚え込む。
これを繰り返していました。

化学も暗記問題に近いところがあるので、知ってさえいれば解ける問題が多くなります。
僕も知識が増えてきてから解ける問題が増えました。

出題されている問題の解説からどんな問題が出るか考え、その解説に出てくるような周辺知識を自分で勉強していました。

物理と同様よく出る分野が決まっているので、特定の分野に集中して過去問を取り組んでいました。

英語

数学・物理・化学が過去問を見て対策を考えたのに対して、唯一Z会のおかげで対策が見つかったのが英語です。

Z会では問題が送られてきて、それを家で解いて返送すると丁寧に添削されて返ってくる仕組みでした。

京大の英語は、英文を和訳する問題と和文を英訳する問題の2種類しか出ませんが、難易度は非常に高く最初は不可能だと思っていました。

しかし、他の受験生も解けていないので、実際は5割程度解ければ問題ありません。

ただ、英語といえども言葉なので「国語がわかれば何とかなるはず」と思っていました。
そこで、「単語を辞書で調べながらじっくり解いたら何点取れるのか」をZ会の問題で試してみました。

そうすると、少なくとも6割〜7割は点数がもらえることがわかりました。
そうなるとやることは簡単で、単語をひたすら覚えれば良いということになります。

単語がわかっていれば何点取れるのかを知るために、辞書を見ながら問題を解いてみたところ、単語の意味さえわかれば結構点数がとれることに気づいたのです。

単語の重要性を実感し、単語に力を入れて勉強していました。

記憶の定着に関する記事でもお伝えした通り、毎日英単語を大量に覚えて、ひたすら復習を繰り返す暗記方法を実践していました。
また、単語を覚える時には、1番目の意味だけでなく、2番目の意味も暗記するよう意識しました。

さらに、副詞や形容詞などの文字の形を覚えることも役立ちます。

・英単語に「ly」「ry」などがついたら副詞
・「ness」がついたら名詞になる

というように、品詞を判断できるようにしておくことです。
英文を読んだ時に構造がわかりやすくなる上に、単語の意味がわからなくてもどこを修飾しているのか理解できるようになります。
ざっくりいうと、形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞などを修飾するというようなことです。

また、知らない英単語も、分解してみることで意味を推測できることがあります。

たとえば「prepaid」という単語は、「pre」と「paid」の2つに分解できます。
「pre」は「前もって」という意味を持っており、「paid」は「支払った」という意味を持っています。

この2つを組み合わせると、「prepaid」は「前払い・前納」という意味だと判断できます。

京大の英語では意味がわからない単語が普通に出題されるので、いかに推測するかが重要です。そのために、英単語の語源の学習にも取り組んでいました。

その上で、英訳や和訳は自分では採点が難しかったので、Z会を利用して添削してもらっていました。

国語

正直なところ、国語は得意だったので、あまり勉強していませんでした。

それでも意識していたことは「質問に対して答え漏れがなくしっかり記述できているか」ということです。

京大の試験では、大量の文章を書かされます。

文章から答えの要素を読み取り、抜けや漏れがないよう気をつけながら論理的に書くことが必要不可欠です。

センター試験

他の記事でも繰り返しお伝えしていますが、センター試験までは徹底してセンター試験の勉強だけをしていました。

具体的な学習方法は、英語であれば単語や文法などを覚えて基礎を身につけることと、過去問をひたすら解くことが中心です。

過去問の解説を読んで出題傾向を掴み、教科書や参考書を振り返ってその分野全体を復習していました。

そして、過去問と似たような問題が出たら自分で解けるか試したり、暗記系なら同じ分野の用語を全部書き出せるか挑戦したりと、さまざまなシミュレーションを行って解説に書き込みます。

このようにして、全体的に知識を広げていくことを意識して勉強していました。

また、2次試験のことも意識して「得意の国語は勉強しない」という選択もしました。
これについては、よかったのか悪かったのか、なんとも言えません。

というのも、これまで古文・漢文は勘で解けていたのに、本番では全然解けなかったのです。そのせいで、国語が6割ぐらいしかとれなかった記憶があります。

センター試験のうち、国語は京大の配点が大きく重要な科目だったので、この時は本当に焦りました…。

まとめ:まずは基礎を固める

ここまで科目別の試験対策についてお伝えしてきましたが、まずはセンター試験に集中して基礎を固めることが重要です。

基礎がしっかりできていれば、京大の問題の答えを見て解き方が理解できるようになります。

あとは過去問を繰り返し解いて、解き方のパターンを覚えていけば、どの科目でも対応可能です。

次は大学別の入試難易度分析についてお伝えしていきます。

【学び方〜京都大学に3ヶ月間で受かった勉強方法〜】


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