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米津玄師「パプリカ」「まちがいさがし」の比類なきリアレンジ力[Real Sound寄稿記事]+ #米津玄師の好きな10曲

Real Soundに20回目の寄稿をしました。今回はあらゆるメディアを席巻中の米津玄師『STRAY SHEEP』より、「パプリカ」「まちがいさがし」という2曲のセルフカバーについて。あんまり他の記事では見かけない切り口で書けたかと思います、特に「パプリカ」は哀悼とか花言葉に触れない割にはしっかり読み解けたかと。

ところで米津玄師のサブスク解禁。例に漏れずテンションが上がったので、米津玄師の好きな10曲(MVナシ曲に限定して)を選抜して語りたい。

①乾涸びたバスひとつ
箱庭の中の架空都市、どこかへいきたい少年少女のあてどない衝動。この先に待つ、彼のラブソングにも通ずる、強い“あなた”への思慕。

②心像放映
米津は変わったと、という言説。この曲を改めて聴くと彼の言いたいことは1stから一貫していると思う他ない。貴方と私の心の模様はどう?

③鳥にでもなりたい
「MAD HEAD LOVE/ポッピンアパシー」は屈指の名シングルだし、カップリングのこの曲に至るまでとても濃い。逃避願望の空気もイイ。

④メランコリーキッチン
『YANKEE』の充実っぷりはいつまでも語り継ぎたいと思っている。タイトなカッティングを主軸にした米津には珍しいギターアプローチ。

⑤花に嵐
乾いたリフ、どうしたってゼロ年代ギターロックの遺伝子を感じるメロディ、堪らない。怒涛な感傷、こういう曲もまた書いて欲しいな。

⑥ドーナツホール
恥ずかしながらハチ時代の曲にはそこまでハマりきれないのだけど、米津期を経てもう一度ボカロに対峙したコレの良さ。空洞への眼差し。

⑦あたしはゆうれい
『Bremen』は過渡期っていうのもあってイマイチ好きになりきれなかったけどこの曲のハイファイなポップさは好き。檸檬も登場する。

⑧Moonlight
大名盤『BOOTLEG』は私小説的な楽曲も多いがその中でも屈指のノスタルジー。このビートを聞いて、あぁヒップホップやるんだ!って。

⑨Nighthawks
米津玄師を支持できるの、自分の影響受けたバンドを隠さないとこで。「天体観測」のリフを引用していたというこの曲の真っ直ぐな熱よ。

⑩打上花火
セルフカバー記事でも少し触れているけど、ここまで別方向へと振り切れるだけのアイデアが溢れてるのが恐ろしい。詫びと寂びとチル。



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