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オンラインで単独ライブを観た(ラブレターズ/Aマッソ)

ラブレターズ 単独ライブ 『勝たせてもらいますね』と言った途端、逆転された

2年ぶりの単独ライブ。ダウ90000の蓮見翔が脚本を提供しているという情報を聞き、ダウ熱の高まりに伴ってこちらを購入。溜口佑太朗が小室圭に似ているという、絶対に今イジりたいのに絶対にイジれない要素を抱えたラブレターズ、ネタの仕上がりは流石だった。ボケとツッコミも特に決めない第6世代コント師らしい自由なフォーマットを基盤に、特定のツボをつつき続けるというよりは色んなタイプの笑いを次々繰り出していた。何といってもネタの書き手がラブレターズ2名に加えて蓮見という3人。それをまとめ上げる2人の演技力と表現力の凄みよ。パワーコントも緻密なのもどっちも出来る。

盤石の塚本作品に加え、蓮見作品はもうカラー出まくりで瞬時に分かった。「ホームビデオ」における狂気じみたピュアネス、「小さい箱」におけるその人にとってどうでもよくないことへの悲哀、人の感情にぐっとフォーカスする脚本が巧すぎ。そしてそれを抜群の"奇妙な振る舞い"で魅せる塚本、溜口両者の旨味が掛け合わさってすごいレベルのコントだった。コント台本を劇団作家が書き下ろすって珍しいと思うのだけど、こういうタッグはこれからどんどん増えていくんだろう。最後の溜口脚本作品は無茶苦茶やっていくスタイルで、こういうのもちゃんと単独に入れれる懐の深さも感じ入った。



Aマッソ第8回単独ライブ『ずいぶんじゃねぇか、なぁスニッツ!』


メディア露出も著しくなってきたタイミング、いい塩梅に地上波へのチューニングも仕上げてる感じがする時期、であるにも関わらず単独はかなりエッジーで安心感が堪らなかった。とにかく2人とも動きがデカい。動きネタが多いわけではないにも関わらず、舞台を大きくつかったモーション(特に村上)が印象に残りすぎている。定石をほどよくズラしながら、いつの間にか大きく飛躍してしまうという、加納の作るネタの持ち味にバカバカしさとスラップスティックさが加味され、かなりパワフルな公演だったように思う。笑いどころもガチっと決まってるし、M-1準々決勝に行けなかったのは不思議だ。

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=603726

当然どれも好きなネタだが、特に漫才が良かったので余計にそう思う。ボケツッコミの構造が自然に崩壊していく、というのは最近の漫才にも多いが、崩壊した先にも崩壊した先のルールでちゃんとボケとツッコミがあるという二段構えはとても興奮した。昨年の「THE W」で熱狂を巻き起こした映像漫才も、その手法を更に超えたイマジナリーなゾーンに達していてワクワクした。ネタが洗練されてた分、幕間のちょけ感もかなり際立ってた。村上の転換、ずっと観てたかったし、個人的には「恋するフォーチュンクッキー」のアレがただただ失礼で悪い笑いをしてしまった。やっぱ、雑な毒に弱い。


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