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2020.07.04「Live on UTERO Vol.2」(YOUND/Deep Sea Diving Club/Ocelott)

福岡のライブハウス、清川UTEROでライブを観た。配信ライブシリーズ「Live on UTERO」の第2弾で今回は現地観覧が10人のみ可能に。出演バンドの告知とともに早速申し込み、6/19以降3週連続でのライブ鑑賞である。しかし相変わらず、UTEROはどこにあるかを覚えにくい!思ってるより奥まったとこにあるのよね。その一癖ある立地もまた愛おしいのだけれども。



1.Ocelott
自粛前最後のライブだった2/29のgigiでのライブを主催していたバンド。前回はレコ発なのにボーカル不在のイレギュラーセットだったので、今回ようやく通常営業を観れた。インディーレーベルを主宰している方のやってるバンドだからこそなんだろうけど、自分たちのツボな音楽をのびのびとやってる感じでとても良い。クールに音を合わせている、その温度感がちょうどいい。ギターポップの心地良さ、ライブで聴くと本当に幸せな気分になれる!


「Stay home」というタイトルになりかけていた新曲「good times」は、Gt&Keyのケンドリック・オマー氏が導入したキーボードの音色が温かみを付与する曲で、今後はこういうアプローチも増えていくのかなぁと思ったり。最後に披露された、音源化済の2曲も爽やかで夏らしくよかった。最近アップされた「Wish We Were Here」のMVも素晴らしくシュールなのだけど、チリ人の青年が監督したとのこと。国境を超えていくオルタナサウンドだ。




2.Deep Sea Diving Club
フロム福岡の注目株。まだ1年ちょっとの活動なのに、この洗練されっぷり!1曲の中でころころと表情を変えるアレンジの中で、演奏者のテクニックがしっかり配置されてる。シティポップ的な系列で語りそうになってたけど、全然違うな。サウンドはもっと、自由だし、様々な要素が入り乱れてる。そんな楽曲たちに一本芯を通すのがボーカルのコブシの効いた歌い回し。あの昂ぶりとグルーヴのピークポイントが合致する時の気持ち良さ!


「sunselco」の演奏がとても良かった。タメの旨味、、となるようなたっぷりとした間の使い方が癖になる。ちなみにサンセルコというのは福岡のショッピングセンターのことで、ちょうどこの会場UTEROのある中央区にあったりして、そのローカル感も堪らなく良い。MCでは、「久々に人に向けて演奏してる。人が揺れてる感じがいい」と語っていて、少なくても観客というのは大きく影響を与えるのだなぁ、と。次はスタンディングで揺れたい。




3.YOUND
トリは主宰のYOUND。彼らを観るのも2/29のライブぶり。Vo&Gtであり、メンバー入れ替えの多いYOUNDで唯一の一期生であるあおたさん、そのギターの抱え方を観るだけでなんだか安心する。その穏やかなメロディと頼もしい演奏、ロックバンドを生で観れる喜びがじわじわ溢れていくようだった。先行きの見えない中、なんとかなると信じて2/29に口ずさんでいた「ぼくらはゆく(WE GO)」をここでまた聴けて良かったな、と思う。再会できたのだ。


MC中に、ドラマーまんなみさんの脱退が発表。突然のことだが随分とさっぱりしていて拍子抜けした。湿っぽくなるのもYOUNDらしくないとは思うが、「108」や「街の風景」という曲が一層センチメンタルに聴こえたのは偶然じゃないはず。バンドという流動的な形態ゆえ、この別れも仕方ないけれど、YOUNDの曲は人を惹きつける魅力があるのは間違いない。こんな素敵な対バンイベントを有事でも開催できたのだから。またUTEROで、新たなドラマーを加えたYOUNDを観たいなと思う。そしてまた「ぼくらはゆく」を口ずさみ、ちょっと涙ぐませてほしい。すっかり大好きなバンドの1つだよ。



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