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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#島田裕巳

日本の10大新宗教 2007年 島田裕巳~読書記録167~

日本の10大新宗教 2007年 島田裕巳~読書記録167~

2007年に出版された宗教学者・島田裕巳先生の著書。
戦前からも存在する既定と呼ばれている宗教からは少し外れた宗教を取り上げ、まとめている。

1:天理教

2:大本(おおもと)
大本(おおもと)は、出口なおとその娘婿出口王仁三郎が興した神道系新宗教。

3:生長の家
生長の家は、1930年に谷口雅春が創設した新宗教。 その信仰は、神道・仏教・キリスト教・イスラム教・ユダヤ教等の教えに加え、心理学

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墓じまいで心の荷を下ろす~読書記録160~

墓じまいで心の荷を下ろす~読書記録160~

2021年に発刊された宗教学者・島田裕巳先生による著書。

著者自身が小学生の時に、墓じまいの体験をされたらしい。
祖父の代から東京住まいなのに、祖父の実家である栃木県の寺に伯父の墓だけあったからだそうだ。祖父の墓は都内に。

あまり行き来のない田舎に先祖の墓があり、悩む人は増えているのではないかと思う。

私は、この本の中で知ったのだが、一般庶民にとっての墓というのは新しいものだ。
「先祖代々の

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公明党VS創価学会~読書記録152~

公明党VS創価学会~読書記録152~

2007年、宗教学者の島田裕巳先生による書。

この本が書かれた時期は、第1次安倍政権の時で、自公連立の話である。
それを踏まえて読んだのだが、先生の予言が当たったのかと思うように、麻生政権で野党に下野し、民主党政権時には、公明党は民主党、社民党らとは連立は組まなかった。そして、再びの安倍政権。自民党が与党に返り咲いた時に再度の自公連立だ。

「公明党」という名であるが、池田大作が創価学会の会長に

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創価学会―もうひとつのニッポン 島田 裕巳/矢野 絢也【対談】~読書記録148~

創価学会―もうひとつのニッポン 島田 裕巳/矢野 絢也【対談】~読書記録148~

2010年に発行された元公明党委員長・矢野絢也氏と宗教学者・島田裕巳島先生の対談集。

大変面白かったのだが、この対談の時点では、ちょうど民主党政権になり、自公さ連立与党からの野党になったばかりの頃で、その前提での対談となっている。
この本が出されてから2年後の2012年に安倍晋三氏が自民党総裁となり、総選挙において自民党が再び与党となる。その際に、公明党・山口代表も再び連立を組むのだ。

世間で

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いつまでも親がいる~読書記録145~

いつまでも親がいる~読書記録145~

2020年に宗教学者の島田裕巳氏が書いているものだ。
(出版は2021年)

ちょっと私の勘違いもあるのだが、昨今の超長寿社会での、なかなか死ねない苦しさ、介護の事などが書かれているのかと思っていたのだが、違った。

そう、そちらは「パラサイトシングル」で有名な山田昌弘先生らの分野なのだ。

宗教学者として、親子の関係を書いたものである。

著者が強調されたことは「主客合一」だ。
この言葉は、京都

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創価学会~読書記録144~

創価学会~読書記録144~

2004年に宗教学者の島田裕巳氏が書いているものだ。

また、2010年、元公明党幹事長の矢野絢也氏との共著「創価学会 もうひとつのニッポン」も書かれている。

矢野絢也元公明党幹事長は、後に公明党、創価学会の暴露をかなりしている。
これらの暴露本は、今現在の若い自民党支持者(いわゆるネトウヨ)が殆ど知らないのは残念であるとしか言えない。
矢野氏の暴露を知るなら「連立与党」にもっと反対するだろうと

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新宗教ビジネス~読書記録141~

新宗教ビジネス~読書記録141~

2008年に出版された宗教学者・島田裕巳先生の著書。

戦後に出てきた(と言っても、戦前からあった物もあるが)新しい宗教がどのような形でお金を得ているか。それらが詳しく書かれていた。

現在、統一教会の信者の一件で、宗教法人非課税を見直しとか言う人が多いが、その件についても、「待てよ」と納得させられた。
明治神宮だの、佐野厄除け大師だの、人が集まる所に私たちの目は行きがちである。確かに、賽銭額は多

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キリスト神話 偶像はいかにして作られたか~読書記録134~

キリスト神話 偶像はいかにして作られたか~読書記録134~

2004年カナダ人聖公会司祭トム・ハーパーの著である。宗教学者・島田裕巳氏による翻訳。

本を手にした瞬間。読み進めていくところどころ、読み終わった時。

これほど、1冊の本に対しての感想が違う、というのは珍しい体験でもあった。

たとえば、井上洋治神父の著書や、日野原重明先生などの著書は、本当に申し訳ないのだが、タイトルを見ると、大体こういう内容だな、と想像でき、その期待を裏切らない。ほとんどの

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宗教消滅~読書記録29~

宗教消滅~読書記録29~



東京女子大学教授で宗教学者である島田裕巳先生が2016年に書かれた書。

人類の誕生は:600万年前から700万年前と言われている。宗教の始まりがいつ頃かはわからないものの、宗教の存在しない国や民族というものはこれまで発見されいなかった。
しかし、現代社会を見ると、何かの宗教を持っている人は少なくなっている。野球で有名であったPL教団であるが、野球部廃部に追い込まれている。

それには、チーム

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小欲知足~読書記録34~

小欲知足~読書記録34~

「小欲知足」とは、仏教用語で、少ない、あるもので充分。満足する事。

2013年に発刊された、宗教学者・島田裕巳先生の「プア充」は、フィクションであるが、先生の体験が元になっている。1995年のオウム真理教地下鉄サリン事件の後、テレビ出演された先生は、「オウムを擁護した」と非難を受け、大学を辞めることとなった。

プア充では、主人公30歳の西野君の大学時代のゼミの島崎先生が島田裕巳先生だと思われる

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靖国神社~読書記録55~

靖国神社~読書記録55~

2014年発行、宗教学者・島田裕巳先生「靖国神社」
(こちらのnoteですが、発行時は、安倍晋三氏が総理大臣であるので、「安倍首相」という呼称にします。。。)

2013年12月26日、第2次安倍内閣誕生から、ちょうど1年!というタイミングでの安倍首相の靖国神社参拝があった。
安倍首相の政治姿勢は、保守的、伝統回帰、戦前への回帰の傾向が強い。
総理大臣としての靖国神社参拝を評価すると答える若者は多

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