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新宗教ビジネス~読書記録141~

2008年に出版された宗教学者・島田裕巳先生の著書。

島田裕巳1

戦後に出てきた(と言っても、戦前からあった物もあるが)新しい宗教がどのような形でお金を得ているか。それらが詳しく書かれていた。

現在、統一教会の信者の一件で、宗教法人非課税を見直しとか言う人が多いが、その件についても、「待てよ」と納得させられた。
明治神宮だの、佐野厄除け大師だの、人が集まる所に私たちの目は行きがちである。確かに、賽銭額は多いであろう。だが、それはほんの一部の寺社仏閣なのである。
田舎の過疎化した神社、寺院などは、非課税でなかったとしたら立ち行かないであろう。

現在問題となっている統一教会の事には触れられていなかったが、日本人発の新しい宗教というものは、献金や会費などにしても、それほど高くないように思ってしまった。
月に500円とか。
むしろ、毎週、信者でもないのに、礼拝の廻ってくる席上献金に1000円札以上を要求されるキリスト教会の方がお金がかかる?とも思ってしまった。
要は、いかに人を集めるか。これに尽きる。

けれども、一応は献金は自由であるし、出す人は出すのであろう。

こちたの美術館など、素晴らしい芸術品をが集めている。
しっかりと「世界救世教」という教団名も挙げられている。

この教団に観られるように、いわゆる、正統派?と言われるような神社仏閣、キリスト教会などには真似できない資金源を持つのが、これらの新宗教なのかもしれない。

多分、アムウェイのようなビジネス式の「人を入れて」が確立しているのだろう。

つまり、ビジネスとして資金を得るシステムが確立しているからこその、新宗教はお金がある、のイメージなのだろう。
この本には出なかったが、幸福の科学なども、出版、You tubeなどで信者を増やし、潤沢な資金を得ている。

私個人としては、近所の小さな昔からの寺院に行ったほうがよいとさえ思えるのだが。






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