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創価学会―もうひとつのニッポン 島田 裕巳/矢野 絢也【対談】~読書記録148~

2010年に発行された元公明党委員長・矢野絢也氏と宗教学者・島田裕巳島先生の対談集。

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大変面白かったのだが、この対談の時点では、ちょうど民主党政権になり、自公さ連立与党からの野党になったばかりの頃で、その前提での対談となっている。
この本が出されてから2年後の2012年に安倍晋三氏が自民党総裁となり、総選挙において自民党が再び与党となる。その際に、公明党・山口代表も再び連立を組むのだ。

世間では「政教分離していない」と言われるが、トップらは特に日蓮正宗とは関係がなく、宗教心はないようにも思うのだ。
先日、公明党から出馬する若い参議院議員候補者応援電話を受け、私なりに感じた事はこんな感じだ。

今の若い公明党議員は信仰心はない。自民党だと世襲議員でないと立候補も難しい。
立民、社民、他は当選する見込みがない。
若く地盤がないけど、公明党なら当選。そんな感じで公明党から立候補なんじゃないかな。
ま。当選したいの目的ファースト。
矢野氏の頃と違い、池田大作に会った事ないわけで。
多分、日蓮聖人?誰、それ?みたいな感じやないかな。

元々は、創価学会は日蓮正宗と一体だったようだ。集団で富士裾野にある本山、大石寺に参拝したりしたようだ。
宗教というと、やはり葬儀。そこでは、僧侶なり神父なりが必要であり、創価学会に入る事=日蓮正宗に。の関係はあったらしい。
そして、決別するのだ。

矢野絢也元公明党委員長の家は大阪八尾で、真言宗だったが、創価学会に入る時に、大日如来像などの真言宗の本尊を焼いたのだ。
お父様は真言宗のままだったが。

それって、熱心なキリスト教の人たちもやるよね。
家族に強要はよくないね。

日蓮正宗も思想は創価学会と同じだなと思った。
多宗派に対する批判がすごく、一神教的でもあるのだ。
日蓮宗の総本山の身延山久遠寺には鳥居があるので、それを批判したり。
富士裾野にある日蓮正宗の寺に天皇が来るまで開かずの間を開けないとか。。。

白木義一郎 元阪急投手 参議院議員の従妹の香峯子(かねこ)が、池田大作夫人となる。

そして、矢野絢也氏が最期の締めくくりとして言われた事。
今後の宗教法人のテーマは「公益性」。

消費税は上がる、少子高齢化、なのに宗教法人は非課税では国民は納得しないだろう、と。

それで想い出したのが、横浜市金沢区にある曹洞宗伝心寺。
信者でない人にも開かれている。

矢野絢也氏は、文芸春秋に掲載した記事の件で創価学会から狙われ、家族共に付け狙われたりもしたという。
学会をは退会をされた。
そのような事がある団体が「信仰の自由」など言えるのだろうか。
又、池田大作名誉会長にもしもの事があったら・・・
今の原田稔会長はリーダーシップ、カリスマはないし、今後はどうなるのか興味の湧く所でもある。


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