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公明党VS創価学会~読書記録152~

2007年、宗教学者の島田裕巳先生による書。

この本が書かれた時期は、第1次安倍政権の時で、自公連立の話である。
それを踏まえて読んだのだが、先生の予言が当たったのかと思うように、麻生政権で野党に下野し、民主党政権時には、公明党は民主党、社民党らとは連立は組まなかった。そして、再びの安倍政権。自民党が与党に返り咲いた時に再度の自公連立だ。

「公明党」という名であるが、池田大作が創価学会の会長になった1961年。
「正しい公明な選挙」ということで、「公明選挙連盟」から来ている。
池田大作の影響力が強かった時には、公明党と創価学会は一心同体であったが、創価学会批判をする著作に対する出版差し止めの言論出版妨害事件、など、やら、無理やりな選挙方針などから、政教分離へといったようだ。

まず言えることは、私も含め、世間の多くの人は強い固定観念を持ちすぎていると思う。
この著書を読むと、世間一般の固定観念が間違っている、とわかる。
1、池田大作は世間が思ってるほど、両方の組織に今では力を持っていない。
2、世間で言うような政教一致ではない。

公明党として政権に進出した頃には、創価学会幹部が立候補していたが、いまの時代はそうでもなく、池田大作に直接会った若い政治家はほぼいないのだ。

東京都議会議員の政党比率を見ると、公明党がかなり強い。

公明党は候補者はほぼ当選する都市部

横浜市も公明党市議はかなりいる。

地方の場合、殆どが無所属で公明党市議の割合は少ない。

つまり!公明党は都市部の政党ではないだろうか?
田舎では、皆、檀家なり、氏子なりとしっかりと所属場所があり、新興宗教やら一神教やらが入る余地はない。

その都市部においても、以前ほどは信者数は増えていないようだ。
小選挙区制になり、どこかと連立を組まないとやっていけない昨今。
又、池田大作がもしもの時は?

今後の2つの団体はどうなるのか。興味がわくのであった。



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