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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#読書記録

学ばない探偵たちの学園~読書記録434~

学ばない探偵たちの学園~読書記録434~

学ばない探偵たちの学園 東川篤哉

私立鯉ヶ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生! 被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪! 学園が誇る探偵部の推理は!?

東川篤哉(ヒガシガワトク

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秋の花~読書記録433~

秋の花~読書記録433~

秋の花 北村薫

幼なじみの津田真理子と和泉利恵を待ち受けていた苛酷な運命――それは文化祭準備中の事故と処理された一女子高生の墜落死だった。真理子は召され、心友を喪った利恵は抜け殻と化したように憔悴していく。ふたりの先輩である〈私〉は、事件の核心に迫ろうとするが……。生と死を見つめ、春桜亭円紫師匠の誘掖を得て、〈私〉はまた一歩成長する。シリーズ初の長編。

何故に、北村薫氏はこんなにも女性の目線で

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トムは真夜中の庭で~読書記録432~

トムは真夜中の庭で~読書記録432~

トムは真夜中の庭で  フィリパフィリパ・ピアス (著)  高杉 一郎 (翻訳)

『トムは真夜中の庭で』は、フィリパ・ピアス作の小説である。イギリスの児童文学の代表作に数えられる。1958年発表、同年にカーネギー賞を受賞した。
「時」をテーマにした小説の古典といわれる。BBCによる3度のテレビドラマ化や映画化など、他メディアでの作品も多い。

弟のピーターがはしかにかかり、おじとおばの住むアパート

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 中途半端な密室~読書記録431~

中途半端な密室~読書記録431~

中途半端な密室 東川篤哉

テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!? そんなバカな(^_^; 不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。(表題作) 謎解きの楽しさとゆる~いユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作五編。

中途半端な

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長くつ下のピッピ ~読書記録430~

長くつ下のピッピ ~読書記録430~

長くつ下のピッピ  アストリッド・リンドグレーン (著), イングリッド・ヴァン・ニイマン (イラスト), 菱木 晃子 (翻訳)

『長くつ下のピッピ』(ながくつしたのピッピ、原題:Pippi Långstrump)は、アストリッド・リンドグレーンによるスウェーデンの子ども向け小説である。1945年にラベン&シェーグレン社からイングリッド・ヴァン・ニイマンによるイラスト付きで出版された。40以上の

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自分の壁~読書記録429~

自分の壁~読書記録429~

自分の壁 養老孟司 2014年

「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。
脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。
「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況ごと背負うこと」
――『バカの壁』から十一年、最初から最後まで目か

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アッホ夫婦~読書記録428~

アッホ夫婦~読書記録428~

アッホ夫婦 ロアルド・ダール 作 / クェンティン・ブレイク 絵 / 柳瀬尚紀 訳

アッホ氏は、汚い毛むくじゃらのヒゲ男。アッホ夫人は、アッと目をむくひどいブス。夫婦そろってすっご~く性悪!そして世にも恐ろしい結末が…?『いじわる夫婦が消えちゃった!』改題。
名人・柳瀬尚紀、快調の〈新訳〉。

不器量で不衛生で意地悪なアッホ氏とその夫人はともに意地悪な性格をしており、互いに意地悪をしあっていた。

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死の影の谷間~読書記録427~

死の影の谷間~読書記録427~

死の影の谷間  ロバート・C. オブライエン (著)  越智 道雄 (翻訳)

放射能汚染をまぬかれた谷間で、たったひとり生き残ったアン。そこにやってきた見知らぬ男の正体は?―少女の目を通して、核戦争後の恐怖を描く傑作ミステリー。待望の改訳新版!1976年エドガー・アラン・ポー賞受賞作。

ロバート・レスリー・キャロル・コンリー(Robert Leslie Carroll Conly、1918年1

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マチルダは小さな大天才~読書記録426~

マチルダは小さな大天才~読書記録426~

マチルダは小さな大天才  作: ロアルド・ダール 絵: クェンティン・ブレイク 訳: 宮下嶺夫

才ちょっとで図書館の本を読破しちゃった、天才少女マチルダ。ところが両親ときたら、そんな娘を「かさぶた」あつかい。学校にあがると、凶暴な女校長がいて、生徒たちを痛めつけている。横暴で悪どい大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの、痛快な仕返し大作戦!

あらすじ
バッキンガムシャーの小さな村に住む幼い少女マ

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三毛猫ホームズの推理~読書記録425~

三毛猫ホームズの推理~読書記録425~

三毛猫ホームズの推理 赤川次郎

『三毛猫ホームズの推理』(みけねこホームズのすいり)は、日本の小説家赤川次郎によって1978年に発表された長編推理小説である。猫を主人公にすえた設定が人気をよんだ。三毛猫ホームズシリーズの第1作であり、レギュラーメンバーのうち片山義太郎、片山晴美、ホームズといった面々は登場しているものの、石津刑事や栗原警視は登場していない。

羽衣女子大学の学生が殺害される事件が

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まぼろしの小さい犬~読書記録424~

まぼろしの小さい犬~読書記録424~

まぼろしの小さい犬  フィリパ・ピアス 作  猪熊 葉子 訳

ロンドンに暮らすベンの夢は犬を飼うこと。誕生日に、約束していた犬のかわりに刺繍の犬の絵をもらって失望したベンは、想像の犬を飼いはじめる。やがて引っ越しを機に念願の犬を手に入れるが、それは想像の犬とあまりにも違っていた……。少年の心の渇望と、葛藤を乗りこえる姿をくっきりと写した傑作。

猪熊葉子(いのくまようこ) 児童文学者・翻訳家。聖

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世紀末奇芸談~読書記録423~

世紀末奇芸談~読書記録423~

世紀末奇芸談 リッキー・ジェイ

両手両足と口を使い、5つの単語を同時に綴る男、どんな質問にも即座に答えられる記憶の達人などを初めとした、時代の話題をさらった「奇芸」の持ち主たちを、資料をもとに紹介する。

あまり知られていない通好みの本と言えるかもしれない。
沢山の絵や写真入りで、昔のいわゆる見世物小屋というのだろうか。そういう所で、奇術をする人たちを紹介していた。
たまたま乗り合わせた電車が各

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甘え・病い・信仰(長崎純心レクチャーズ)土居健朗~読書記録422~

甘え・病い・信仰(長崎純心レクチャーズ)土居健朗~読書記録422~

甘え・病い・信仰(長崎純心レクチャーズ) 土居健朗 

著者が精神医学界に問うた「甘え」という新しい概念はその後、世界の学会に着実に受け入れられてきた。個の自立を強調する思潮に対し、人間関係の根底で「甘え」と信頼が果たす役割を明快に論ずる。さらに「甘え」の視点から聖書に光を当てて、愛されること、愛の受容がもつ深い意味を浮き彫りにし、癒されて在ることの真実の姿を示す、病める現代に送るメッセージ。

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チョコレート工場の秘密~読書記録421~

チョコレート工場の秘密~読書記録421~

チョコレート工場の秘密  ロアルド・ダール 柳瀬尚紀訳

チャーリーが住んでいる町には、世界一のチョコレート工場がある。
だれもそこで働く人を見たことがないナゾの工場だ。そこへ五人の
子どもたちが招待されるというので大騒動! さあ、何が起こるのか?!
奇抜な発想が楽しい大人気の物語が、新装版で登場。『ユリシーズ』の名訳で知られる柳瀬尚紀氏の新訳です。

柳瀬 尚紀(やなせ なおき、1943年3月2

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