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私の百寺巡礼

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五木寛之先生は70歳を過ぎてから百寺巡礼をされた。日本の寺院の多くは車が入れない険しい石段を登る事で辿り着く。横浜辺りの寺も、ちょっとした坂の上で、わざと車が入れないようにしてあ…
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#天台宗

同行二人

同行二人

同行二人
読み方:どうぎょうににん

お遍路などの巡礼、霊場巡りにおいて、常に自分には弘法大師がついていてくれる、弘法大師が共にいてくれるという意味で書きつける語。

一方、キリスト教の世界においても、似たような有名な話がある。

キリスト教会において親しまれてきた「あしあと(フットプリント)」という詩があります。今日は、この詩と、この詩についての伝えられているエピソードを紹介します。

あしあと

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牛に引かれて善光寺詣り 長野市 善光寺 私の百寺巡礼157

牛に引かれて善光寺詣り 長野市 善光寺 私の百寺巡礼157

牛に引かれて善光寺詣り。
馴染みのある言葉だが、人生一度は行った方がいい寺院の一つだ。

まずは新幹線で長野駅に。今回は行きたい場所が幾つもあった為、タクシーで善光寺に真っ直ぐに向かった。
タクシー運転手さんは地元に精通しておられる方で、宿坊の幾つかを紹介してくださった。
感謝。

信州善光寺は、一光三尊阿弥陀如来【いっこうさんぞんあみだにょらい】(善光寺如来)を御本尊として、創建以来約千四百年の

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弁慶の引きずり鐘に魅入られし 滋賀県大津市 天台宗長等山園城寺(三井寺) 私の百寺巡礼96

弁慶の引きずり鐘に魅入られし 滋賀県大津市 天台宗長等山園城寺(三井寺) 私の百寺巡礼96

滋賀県の県庁所在地である大津市。こちらには2つの天台宗の大きな寺院がある。
1つは言わずと知れた比叡山延暦寺。こちらは山の中にあり、殆どの方は車かケーブルカーを使わなければ辿り着けない。山登りが好きな人は山に登るのであろうが。

もう1つは、三井寺だ。京阪線三井寺駅から歩いてすぐであるし、平坦地でもあるので、気軽に行けると思う。

天台宗では、延暦寺を「山門」、三井寺を「寺門」と呼ぶのだそうだ。

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鬼が本尊? 川崎市 天台宗法隆山教覚院千蔵寺 私の百寺巡礼87

鬼が本尊? 川崎市 天台宗法隆山教覚院千蔵寺 私の百寺巡礼87

川崎大師は駅名にも町名になるほどの大きな寺院だ。その川崎大師の前に天台宗の自院が2つある。
ここ、千蔵寺もそうだ。別名、厄神堂と呼ばれている。

入口を観た時、「え?鬼を祀る?」と、率直に思ってしまった。
色々とお聴きすると、理由があるらしい。

 「鬼」を本尊とする同寺院の節分は一風変わっており、「『鬼は内、福は外』と言い、世間で追い出された鬼を招き入れ、読経で改心させ、世に戻すのです」とのこと

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サツマイモ地蔵ですとな! 川越市 天台宗妙善寺 私の百寺巡礼43

サツマイモ地蔵ですとな! 川越市 天台宗妙善寺 私の百寺巡礼43

川越七福神巡りを順番通りに廻るぞ!と、最初に訪れたのが天台宗の妙善寺。
しかあし!
秩父や修善寺のように、観光名所をわかりやすく表示してくれていないのだ。
これは横浜でも感じることなのだが、鶴見にある某天台宗の寺院に行こうとしても、やはり迷った。

老眼鏡をかけ、スマホのGoogleマップを観ながら到着!
ホッとするうう。

川越七福神巡り。こちらは毘沙門天になる。

で、おおおおお!と思ったのが

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天台宗の歴史を知る 横浜市西区・天台宗安禅院円満寺 私の百寺巡礼18

天台宗の歴史を知る 横浜市西区・天台宗安禅院円満寺 私の百寺巡礼18

天台宗と言えば、比叡山延暦寺。そこは、平安時代から鎌倉時代、武士の世と移る時には「僧兵」なども擁し、織田信長の比叡山焼き討ちなどが歴史教科書には書かれている。

真言宗と言うと「弘法大師様」「各地の伝説」。だが、義務教育の歴史では習わないことばかり。
天台宗はというと、宗派の教えなどよりも、歴史教科書に書かれたイメージが強い。

さて、こちら横浜市西区にある円満寺は、天台宗本山別格の寺院である。

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時代に沿った方法で 横浜市鶴見区・天台宗龍澤山宝泉寺 私の百寺巡礼16

時代に沿った方法で 横浜市鶴見区・天台宗龍澤山宝泉寺 私の百寺巡礼16

今はネットを駆使する時代である。
それは、2020年以降、顕著になった気がする。

ネットを駆使して仏教を身近にした方が横浜にいる。
「浜のチョイ悪和尚」と自ら呼ぶ方である。

昔からある歴史ある寺院などは門が閉まっており、敷居が高いという先入観はないだろうか?
私は、夏目漱石の「門」に出て来ることから、鎌倉市にある円覚寺に対して、そう感じていた。

ところが、円覚寺も今の状況でオンライン法話を始

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