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鬼が本尊? 川崎市 天台宗法隆山教覚院千蔵寺 私の百寺巡礼87

川崎大師は駅名にも町名になるほどの大きな寺院だ。その川崎大師の前に天台宗の自院が2つある。
ここ、千蔵寺もそうだ。別名、厄神堂と呼ばれている。


入口を観た時、「え?鬼を祀る?」と、率直に思ってしまった。
色々とお聴きすると、理由があるらしい。


 「鬼」を本尊とする同寺院の節分は一風変わっており、「『鬼は内、福は外』と言い、世間で追い出された鬼を招き入れ、読経で改心させ、世に戻すのです」とのこと(秘法の為非公開)。節分には星祭の特別祈願も行う。

この説明に、私は仏の情け心を想うのだった。幼稚園辺りでは、何の屈託もなく「鬼は外」と行事をするが、世間で追い出された鬼、それは、世の中から爪弾きされた人間にも当てはまるのでがないだろうか。
簡単に「罪を犯したダメな人間だから」と排除せず、
①受け入れる
②改心させる
③この世で生きられるようにする
この手順に大いに賛同するのだった。

私自身も、この世では「鬼」のような扱いを受けて虐められてきたから思うのかもしれない。

こちらの住職さんは、とても話しかけやすく、親切な方であった。
比叡山延暦寺に行きたい話をし。
比叡山延暦寺は相当広いので、全て廻りたいなら1日では足りないらしい。滋賀県の三井寺なども行きたいなら、事前に、こことここ!という風に決めてからの方が良い、とのアドバイスも。
感謝であった。


天台宗法隆山教覚院千蔵寺
川崎市川崎区中瀬3-20-2
京急大師線東門前駅おり徒歩2分

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