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【記事公開】綱渡りのような循環の上でゆらぐ和ろうそくの炎――使い続けてこそ生きるものづくり

先月取材させて頂いた磯部ろうそく店様の記事が公開されました。

徳川家康公が生まれた愛知県岡崎市で、江戸時代から300年続くろうそく店の物語です。

「ファラデーの法則」で有名なマイケル・ファラデーの著書『ロウソクの科学』で、和ろうそくの構造は驚きをもって紹介されています。そんな和ろうそくも、今は何かひとつでも欠けてしまったら存続できない状態にあります。

「何とか残ってほしい……」
そう思うのは、当事者ではない第三者のエゴなのかもしれないなと取材をしていて痛切に感じました。

生活の中で、ろうそくを灯すことがなくなり、せわしなく過ぎていく日々。和ろうそくは、火をつけている間、芯を切っては炎の調節をする必要があります。「手がかかる」と言えるかもしれません。でも、炎を眺めながら、時折芯を切る時間って、すごく贅沢な時間の過ごし方かもしれません。

「私たちの代で終える。でも和ろうそくのことをできる限り長く伝え続けていきたい」という店主と女将の思いが、たくさんの方に伝わることを願って書きました。

ぜひ、読んでくださると嬉しいです。



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