セパ タクロウ

セパです。ラジオ番組「水曜JUNK山里亮太の不毛な議論」などで構成に従事している時と「…

セパ タクロウ

セパです。ラジオ番組「水曜JUNK山里亮太の不毛な議論」などで構成に従事している時と「関根パン」という名前でお話を書いている時と洗剤を入れずに洗濯機を回している時があります。 https://kakuyomu.jp/users/sekinepan

マガジン

  • セパゲームス

    セパの書いたゲーム関係の記事です。

  • aiko 全アルバム・全シングル紹介と回想文

    aikoのサブスクリプションサービス全曲配信を記念して全アルバム、全シングルの曲紹介と単なる自分の思い出を書いていきます。シングルの記事は収録アルバムの記事の中にあります。

  • 「aikoの詩。」全曲紹介と回想文。

    aikoのシングルコレクション「aikoの詩。」の全曲について、曲紹介と単なる自分の思い出を書いています。

  • 生まれたっぽい町

    幼い頃に住んでいた町へ行った時のできごとを書いています。

最近の記事

正義と悪

 正義とは、そして、悪とは何か。  近所のスーパーで買い物をした。レジで店員がバーコードの読み込みだけをして、支払いは別の精算機でするタイプの店だ。  一応、自分で買い物用の袋も持っているけれど、思ったより多くカゴに入れてしまったので「袋もください」と店員に言った。たぶん、五~六十代くらいの男性店員は「はい」とうなずいて、商品のバーコードを次々と読み取っていった。  「一番のレジです」と言われて読み込みの終わったカゴを渡される。私は言われたとおりに一番のレジに移動し、現

    • 花屋さんで花を買ったこと

       一度だけ、花屋さんで花を買ったことがある。  ふくろうずというバンドが好きだった。はじめはTSUTAYAで知った。なんとなく見たオススメCDのコーナーにふくろうずの「砂漠の流刑地」というアルバムがあり、なんとなく目に止まってなんとなく借りた。  パソコンに取り込んだものの、なんとなくで借りたのであまり聴くこともなく忘れていた。数年経って、iTunesをシャッフル再生で聴いている時に「なんだこの冒険アニメのOPみたいないい感じの曲」という感じの曲が流れてきた。確認するとそ

      • はらだしかもしれない

         「新桃太郎伝説」というロールプレイングゲームがある。スーパーファミコンのタイトルだ。個人的にはリメイクを切望している作品のひとつ。  仲間キャラクターに「はらだし」という人物がいる。人物とは言ったが妖怪だ。黄色い色をしたこんにゃくの化け物みたいなのに手足と顔がついていて、口からは舌が三枚出ている。名前に反して腹は出してない。というか、腹がない。そして、お世辞にもカッコ良い見た目とは言えない。  はらだしはストーリー進行のフラグをひとつ担っている。だから、必ず仲間にしなけ

        • チームストーリー「メンタルチーム」

           ミキはバーのカウンターでひとり、グラスを傾けていた。 ミキ「どうしたものかしらね……」  ミキを悩ませているのは、ついさっき路上で拾った一通の手紙だった。差出人の名も宛先もなく、封筒にはただ「KOS」とだけ記されている。ゆえに、ポストに投函するわけにもいかず、手紙である以上、勝手に中を見るわけにもいかない。 ケイスケ「悩みごとですか?」  隣で飲んでいた白いスーツの男が、ミキに声をかけた。イントネーションから察するに、関西出身のようだ。妙なことに、時計を両腕に巻いて

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        記事

          現金な話

           あいかわらず、だいたい現金で支払っている。  キャッシュレス化しなさい、しろ、しないやつは悪、とみんなが言っている(体感)ので、肩身が狭い。別にキャッシュレスが悪いとは思ってないし、むしろ絶対的に便利な世の中になると思うが、データの移動だけになってしまうと支払った感覚が薄く、そこに不安を感じるので現金の方が好きだ。二十歳の頃から出納帳もつけているし、今更そこにキャッシュレスの分の記帳を挟むとややこしくなってくる。  以前に、有名なチェーンのカフェにふらっと入ったとき、注

          ドリンクバー新時代

           バーにはほとんど行ったことがないけれど、ドリンクバーについてはヘタすりゃ週に十回くらい利用している時があります。  最近になって気づいたことはルールの変化です。猫も杓子も感染対策の世、ドリンクバーも例外ではありません。というか、飲食関係のものだから、そりゃあ対策は必至です。  で、その新しいルールとは、グラスやカップを毎回新しいものに替えてください、というもの。ベタベタ触って口もつけたグラスなりカップなりを、みんなの使うドリンク抽出マシンに再びセッティングするのは衛生的

          ドリンクバー新時代

          アルセウスがすごく良かったよという話

           『Pokémon LEGENDS アルセウス』がすごく良かったよという話。  私はポケモンシリーズが大好きだが、昨今のアクションゲームはとても苦手だ。難易度をEASYにして、ようやくまともに遊べるか遊べないかというありさま。某蒙古を斬るゲームなどは、叔父さんを助けるのがゲームクリアだと勘違いしており、なんとか必死に戦って助け出したものの、どうもまだストーリー全体の3分の1くらいらしいと知って、すっかり諦めてしまった。  そんなレベルの運動音痴なので『アルセウス』がアクシ

          アルセウスがすごく良かったよという話

          無意識のスパチャ

           せっかくうまい棒を30本以上も買える月額を払ってラジコプレミアムに入っているので、最近は関東以外のラジオも聴いている。  関西の番組では当然大阪弁、関西弁が普通に話されている。まあ別に東京の番組でも普通に話されているけれど、割合としてはやはり多くなる。関西弁を話す人の方が多数派だ。  関西のラジオを聴いていて「スパチャ」という単語が出た時に、アクセントを「パ」に置いていた。「麦茶」のイントネーションである。おそらく東京では平板に発音すると思う。「タバコ」と同じ。  だ

          無意識のスパチャ

          差し入れのお菓子を買う

           餡子が好きである。小豆のあの餡子だ。  和菓子と名のつくものにはたいてい入ってたり乗ってたり添えられたりしている。饅頭、団子、大福、羊羹、金鍔、最中、葛切、銅鑼焼、今川焼、鯛焼、餡蜜、御萩、汁粉。どれもこれも餡子でどれもこれも好きである。もちろん、あんぱん、あんドーナツ、あんまん、月餅、芝麻球も好きだ。餡子が入っているから。  実家に帰ると必ず大福がある。私が帰ってくると聞いて父が買ってくれているらしい。  餡子が好きで困ることが一つある。それは差し入れを考える時だ。

          差し入れのお菓子を買う

          podcast「セパタクロウか関根パン ラジオを聴いて本を読めよ」

          書籍「つまり、雑念の沙鳥さん。」の作者である関根パン、もしくは構成作家のセパタクロウが一人で60分しゃべりました。近況トーク、ラジオの思い出トーク、沙鳥さんについてのトーク、投稿コーナー、曲紹介などなどです。音質があんまり良くないです。 ※2021年10月に収録したものです。 作品や番組の感想などありましたら satorisan@zohomail.com まで送ってください。 カクヨム書籍化作品ページ https://kakuyomu.jp/publication/entry/2021090201

          podcast「セパタクロウか関根パン ラジオを聴いて本を読めよ」

          podcast「セパタクロウか関根パン ラジオを聴いて本を読めよ」

          【全曲紹介と回想文】aiko「彼女」

          7thアルバム「彼女」 タイトルの「彼女」は男性有名人の名前を検索する時にスペースで候補に出る方の彼女ではなく「her」の彼女です。2006年8月リリース。僕は大学4年生でした。みんな就職活動してたか、内定してたやつすらいたんじゃないだろうか。僕も2社か3社くらい受けた気がするので、就活中に聴いたアルバムのはずです。はずです、というのは就活の記憶がおぼろげだからです。説明会のあるビルへ行く途中で迷子になって、入社を断念したりしていたのが私の就活です。 1.シャッター 景気の

          【全曲紹介と回想文】aiko「彼女」

          【全曲紹介と回想文】aiko「夢の中のまっすぐな道」

          6thアルバム「夢の中のまっすぐな道」 2005年3月発売。「どうしたって伝えられないから」の発売まで、最も長いタイトルでした。「夢道」と略すことが多いです。初めてカップリング曲の収録がなかったり、おなじみの島田昌典さんに加え、吉俣良さん、根岸孝旨さんがアレンジした曲が収録されたり、新しい試みを感じるアルバム。それはさておき、このアルバムはとても思い出深いのです。なぜかというと僕が初めてaikoのライブを生で見たのはこのアルバムが発売した後のツアー「LLP9」だったからです。

          【全曲紹介と回想文】aiko「夢の中のまっすぐな道」

          『星のカービィ夢の泉の物語』を同じコピーだけでデデデ戦まで攻略する

          <はじめに> 「星のカービィ夢の泉の物語」というファミコンソフトがある。カービィのゲームとしては2作目であり、今や代名詞となっている「コピー能力」が初登場した作品である。吸い込んだ敵の特徴や技をカービィがコピーしてしまうアレだ。 Switchを持っていてSwitch on line に加入している人なら誰でもプレイできる。このSwitch版には巻き戻し機能がついている。ミスをしても直前からやり直せるのだ。発売当時から遊んでいた人間としては「ズルイ」と思わなくもないが、おか

          『星のカービィ夢の泉の物語』を同じコピーだけでデデデ戦まで攻略する

          皮肉としてのリーズナブル

           リーズナブルという言葉をご存知ですか。「リーズナブルな価格」「リーズナブルな店」などというように使う、あのリーズナブルです。  さて、それではお聞きします。あなたにとって「リーズナブル」とは何ですか?  何を聞いているのかといえば、価格が「高い」時に使うのか「安い」時に使うのか、どちらなのかということです。そんなの決まってるじゃないとお思いの方もいることでしょう。しかし、そうとも限らないのです。  実は私ははじめ、本来とは逆の意味で覚えていました。どうしてそんなことに

          皮肉としてのリーズナブル

          感覚の不可解

           目的地にはやく着くのが苦手だ。  正確に言うと「早く」着くのは別にいい。人を待つのはたいして苦ではないからだ。苦手なのは「速く」着くこと。高速で到着するのが嫌だ。  11時に都心の駅で待ち合わせがあるとする。  余裕を持って10時50分くらいには目的の駅に着いておきたい。到着時間から電車を調べると、最寄から途中で急行に乗り替えれば30分で着く。10時20分の電車に乗ればいい。家から最寄までが歩いて10分だとしたら、10時10分前に出れば間に合う。  急行に乗らなかっ

          感覚の不可解

          【全曲紹介と回想文】aiko「暁のラブレター」

          5thアルバム「暁のラブレター」 「桜の木の下」「夏服」「秋 そばにいるよ」に続いて「冬」がタイトルに来るかと思いきや来ない! と思いきや「暁」が実は冬の季語だったという見事な伏線回収。でも「aiko bon」などによれはそのことは後から知ったらしい。発売は2003年11月。aiko28歳。僕は大学一年生で、家から電車で1時間くらいの駅から、さらにバスで15分くらいのところにある所沢のキャンパスに通っていました。ちょっと強めの風で運行が止まる武蔵野線のホームや車内で最も聴いた

          【全曲紹介と回想文】aiko「暁のラブレター」