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生まれたっぽい町

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幼い頃に住んでいた町へ行った時のできごとを書いています。
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記事一覧

生まれたっぽい町①

 角田光代さんの「八日目の蝉」という小説に、印象的な場面がある。幼少時代を関西で過ごした…

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生まれたっぽい町②

 人生で初めて見に行った映画は「魔女の宅急便」のはずだ。  はず、というのは、その時の記…

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生まれったぽい町③

 かつて住んでいた家に近いバス停で降りて、僕がまず感じたのは、思ったよりも斜めだなという…

生まれたっぽい町④

 幼稚園は坂の上にきちんと存在していた。真っ昼間だから、園庭で遊んでいる園児たちが見える…

生まれたっぽい町⑤

 しばらくのあいだ、園庭や園舎を、園児からなるべく距離をとった上でぼーっと眺めていたら「…

生まれたっぽい町⑥

 先生と僕は、僕が卒園する一年前の年のアルバムを一緒に眺めた。僕の写真はないけれど、僕も…