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【知らないリスク高】応用情報技術者R05秋経営戦略の解説

午後問題で「知らない技術」「知らない制度」が出ることは良くあります。 午前問題に出ない用語、出た用語の実例が具体的に出題されますからね。

よって、「乗り越えられそう」かを見極める必要があります。

問2経営戦略は「知らないリスクが高い」問題。

ROEの計算式を知らなければ失点、SECIステップを推測で正解しなければ失点、と2つもハードルがあります。

選択肢はたった1つ。作文はメインに6問、4問が15文字なので「問題文から流用系」なのが救いです。

とはいえ。設問2(1)・設問3の失点リスクを抱えてまで選ぶと考えると・・・。


過去問のダウンロードはIPA公式より。
>>公式の問題pdfへのリンク<<
>>公式の解答pdfへのリンク<<





選ぶか | 「知らないリスク」が高い

結論。私は選ばないです。

表3, 4の会計表が目に入った時点で、かなりマイナス。

個人的で申し訳ないですが、私は会計計算が超苦手。ノートの裏表紙に公式を書いて、試験当日付け焼刃してるぐらい。公式を暗記するのに抵抗があり、損益分岐点もグラフ問題として解いている変わり者です。

挽回するためにもう少し詳しく見ますが、表2SECIモデルをちゃんと解釈して得点できるかも不安で更にマイナス。

問題のジャンル的には、私と相性最悪です。


個人の特性を押し付けて申し訳ないので、次にいつもように問題構成を見ますよ。>>問題の選び方対策Note<<

悪くはないですが、表1の文字と穴埋めの多さ・40文字作文と会計計算の失点リスクが高いかな、と。

  • 解き始めの距離:穴埋めaが2頁目最後、少し長め

  • 図表の分かり易さ:表1の項目が多く、穴埋めがあり整合性が面倒そう

  • 解答形式:筆記は15文字以内は問題文流用なのでOK、40文字1問・計算1問は許容範囲


以上より、私が「積極的」に選ぶ理由はありません。




読み | 概要

概要は1段落10行で終わるのが多い中、3段落0.8頁は長めですね。まぁいいです。>>問10なんて1頁まるまる概要という異常さでしたから<<

事務機器の販売戦略の話。機器とサービスを合わせたソリューション。つまり、営業で相手の悩みを聞いて解決策を提案する仕事ですね。

今回改善するコンセプトは、各部署が横断したビジネス戦略を立案して、ROE 5%→10%にしたいとのこと。


概要なので情報はその程度。あとは作文と計算に備えてマーキング します。

名称(組織・システム)は四角囲み
数値は丸囲み

四角囲みは、ソリュションビジネス・経営企画室/人材開発本部/S企画本部/営業本部・サービス事業者。

丸囲みは、5%・10%。




読み | 【ソリューションビジネスの現状分析】

箇条書きで読みやすいですが、多いので更に「情報圧縮」 。特徴を捉えると良いですね。

  • A: ソリューションの品数が少ない、顧客価値・利益率も低い

  • B: 他社と差別化ができていない

  • C: 真のニーズを聞き出せる人材(ソリューション人材)が不足

  • D: 情報発信力が不足(広報?SNSかな?)

  • E: ソリューション事例の登録件数が少ない

  • F: 人事評価につながらないのが問題(如何にも今回大きな改善点になりそう)

以上の、課題1つ1つに対応した解決策が、ちゃんと問題文に書かれてくるか確認していくんだな、と。




読み | 【ビジネス戦略の施策】

(1)人材開発。

  • 研修で営業担当者を育成する(C)

  • 人事評価制度に事例登録数なども追加(E, F)

  • 人事評価では顧客満足度・利益率・研修開催(C)も

(2)ソリューション開発。

  • チームを立上げ、品ぞろえを増やす(A)

  • 業務提携で差別化を図る(B)

  • 事例からソリューションパターンを整備

(3)営業活動。

  • ソリューションパターンで売上拡大

  • ソリューション事例を発信(D)

  • 営業本部とS企画本部が作るソリューションを営業

課題A~Fに対応した解決策は全て書かれていました。「抜けていたら、設問に出そう」だったのですが、残念。(時間かかっただけに。。。)


穴埋めaに到達したので、一旦解きに入ります。




解き | 設問1(2)

模範解答は「独占的に販売できる」。


設問1(1)より先に(2)が解けるケース。解きが前後しますが、仕方ないです。

最初の穴埋め・下線が、最初の設問ではないのは良くあります。もし、穴埋めや下線が3頁目などやたら遅かった場合、「穴埋めや下線より手前で解ける設問があるのでは?」と確認しましょう。

そもそも問題文を「読む目的」を明確にするために、1番目の設問を先に読むよう薦めます。


15文字なので「問題文から流用する系」の筆記と踏みますが、「権利」なんて記述はなかったので困ります。穴埋め・序盤問題にしてはなかなか重いジャブです。

「穴埋めa権利」で「他社との差別化を図る」とのことなので、「差別化」をキーワードに探します。

1頁目(8頁)の最後。「競合他社から同じ商品やサービスが販売され、差別化できない」なので、同じものが出ないようにすれば良いですね。

よって、「独占販売」「他社で販売しない」などの言葉を使って作文すればOK。

着想に個人差があります。ゲームをしていると思いつきやすかったかも。「PS4だけ」や「DL専売」などでユーザーを囲い込むことがありますよね(1~2年後に破って怒られるケースも多いですが)。

問題文にヒントがない解答もあり得ます。白紙は絶対回避なので、日常生活でも妄想でも良いので「理屈ある解答」をしましょう。




読み | 【バランススコアカード】

ITパスポートから解いてきたBSCの実例とご対面ですね。

4つの視点について、目標・成功要因・評価指標・アクションをまとめています。


穴埋めも多いので、読みつつ解きに入りましょう。




解き | 設問1(1)

「各部門の担当者を集めて作成した」理由が問われています。

「みんなで考えた方がそりゃいいでしょ」と思いますが、これは資格試験。問題文にヒントがあります。

そもそもBSCの作成は、営業実績を向上させるため。問題文最初のコンセプトにヒントがありました。

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