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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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#学び

勉強に対する大人の見立てはだいたい間違っている。

勉強に対する大人の見立てはだいたい間違っていて、それはおそらく自身の学生時代において、勉強に対する認識が間違った大人の影響を受けて形成されたから。多くの人は大人になってもその後遺症の中で生きている。以下 勉強に対する子供の「やる気がない」という親の嘆きは、現在の子供の内面を責める形で表出するが、その時に親が見て見ぬ振りをしているのは、子供がいかなる時間を過ごしてきたかという歴史の問題であり、その歴史には当然親も含まれる。このことに自覚的であれば、勉強しない子供のやる気を一方

文科省による生成 AI の学校での活用についてのガイドラインまとめ (前編)

令和 5 年 7 月 4 日、文部科学省から『 初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン(以下、生成 AI ガイドライン)』が教育委員会をはじめとする教育機関等に通知されました! このガイドラインでは、ChatGPT に代表される生成 AI(人工知能が自動的に文書を生成する技術)の利用に関する教育現場での使用に焦点を当てています。 急速に進歩するこの技術が社会全体に広まりつつある一方で、児童生徒が生成 AI による回答を鵜呑みにしてしまったり

ナルホド!半島の先端だからこそ!これで王国が誕生したのです:愛知県南東部平坦~中山間地域【地元再発見の小旅行vol.26】

愛知県の南東部平坦~中山間地域は、古い時代の地層がベースになっていますが、大部分は若い時代の地層でした。 つまり地表は軟らかく耕しやすい! 日本人の「ちょっとでも土があれば耕してやる!」魂は発揮されているのか??見ていきましょう~(笑) 再確認場所を復習しましょう。 愛知県は図の赤色。日本列島の中心的な位置ですね。 南東部平坦~中山間地域は上図の④です。 渥美半島を含む緑色の地域です。 今回は田原市(たはらし)が舞台です。 半島の先端になんじゃこりゃ?何か面白い地

【地層の重なりをイメージしてみよう♬】ゆるく楽しむ日曜地質学:2022年7月31日号

もう8月になってしまいます! 暑い日が続きますが、みなさんお身体に気を付けてくださいね♬ 地質図で地層の重なりをイメージしよう先日からはじまった都道府県シリーズの富山県で、地質図を見れば地層の重なりが分かるとお話ししました。 それについて、少し踏み込んでお話ししたいと思います! これが、その地質図です。 赤線で囲った範囲は、概ね新第三紀以降の新しい地層が分布しています。 枠範囲の南の方に赤点線を引いていますが、この辺りを境に地層の分布が曲がっていますよね。ここを境に褶

学校現場で「手段の目的化」を防ぐ7つのヒント

手段の目的化、その原因と結果、そして防ぐ手立てとは?休日の今日、朝からずっと考えています。とにかく忙しい。時間に殺されそうなんです! さて、前回の記事では学校における手段の目的化について説明してきました。それではなぜこのようなことが起こってくるのでしょうか。 手段の目的化の原因そもそも、学校が忙しすぎることが一つの原因です。いくつか学校を勤務してきて思うのですが、どの学校でも教員はとにかく時間に追われています。目的など考える暇もなく、次の時間どんな授業をするか、教科書をい

「大学での学び」とは? 「生徒」から「学生」になる皆さんへ

この春、大学に入学される新入生の皆さん、おめでとうございます。 新入生の皆さんは、大学という新しい環境で生活がはじまることについて、期待や楽しみがたくさんあることでしょう。その一方で、大学ってどんなところだろう?、高校までと何が違うの?と、少し不安に思うことがあるかも知れません。 このノートでは、この春、「生徒」から「学生」になる新入生の皆さんに向けて、「高校までの学び」と「大学からの学び」の違いについて、私が考えていることを少しお伝えしてみたいと思います。 新入生の皆

科学技術コミュニケーションを学ぶ

毎年度、テーマをひとつ決めて、新しい学びに挑戦したいと思っています。今年度のテーマは「科学の興味深さ・面白さ・難しさを伝えるための心がけを学ぶ」。 ということで、北海道大学の CoSTEP という、科学技術コミュニケーションを学ぶことができるプログラム(選科コース)に参加してみることにしました。私が受講する選科コースの場合、講義はほとんど全てオンデマンド配信。演習は、今のところ対面で実施される予定で、7月に3日間ほど札幌に行ってきます。 さて、この CoSTEP を無事に

英文読解はtwtitterでイケる

職業柄、英語の単語力増やしたり、 読解力を上げるにはどうしたら良いですか? と良く聞かれるのですが、それにピッタリなのがこれ。 Twitterで英文を読みましょう。 英語の単語力や読解力を上げるときって分厚いテキストを買って、 書店では高揚して買ったのに家では絶望なんてこと多いと思います。 Twitterで英文を読むメリットは3つあります。 マイクロラーニング(数分で完結) 興味深い内容 authentic(真正)な英文、つまり日本人向けに加工されていない英文

教育現場で考えた!ワークショップを設計するために、情報を整理する「ワークショップデザインシート」活用法

ワークショップや、授業の流れを検討したい! 考えたことをチームメンバーと一緒にオンラインMTGで共有したり、 レビューをし合いたい! だけど、なかなかこれがうまくいかない… どうしたらいいんだろう… そんな時に重宝するのが、ワークショップデザインシートです! オンラインMTGで、ワークショップや授業の流れを検討し、 ワークショップに関わっている様々な人と考えを共有することはとても難しいことです。 なぜワークショップを実施するのか? チームメンバーの考える目線を合わせた

正しいことを学んで終わりじゃなかった

今日から4月。つまり今日から肩書きが変わる人がたくさんいる。新小学生、新中学生、新高校生、新大学生、新社会人。どれだけ環境が変わっても僕たちは学び続け、勉強することをやめないだろう。 人は何故勉強するのか。 誰もが学生時代に立ちはだかるこの問い。 親になれば子どもに聞かれることの多いこの問い。 みんなの中に答えはあるだろうか。 テストでいい点をとるため? 周りに褒められるため? 学歴社会を勝ち抜くため? どれも響かないけど、なんとなくこれらの為に勉強していた気が

コトバをたくさん知っていると何がすごいのか

語彙力と学力の関係はあるのか結構な数の人が学生時代に国語が苦手だったと言うのを耳にします。 恐らくリアルタムで学生しているみなさんだったら、 それ、俺じゃん、 みたいな感じになるかもしれません。 かくいう私も、学生の頃、国語が超苦手でした。とくに、小説モノ。感情移入しまくって全くトンチンカンな答えを書いていたのを思います・・・ ちょいと前に、「読解力高い子が「国語なんか、勉強したことありません!」という訳」という なんだ自慢かよ と突っ込んでしまいそうな記事を目

歴代最高の天才科学者~アイザック・ニュートンの人物と業績とは?~(前編)

人類の歴史に残る科学者や数学者の中でも、アイザック・ニュートンの名前を聞いたことがない方はほとんどいないでしょう。自然科学(物理・数学)分野における史上空前の大天才との呼び声も高く、彼に匹敵するのはニュートン以前では紀元前に活躍したアルキメデスくらい、ニュートン以後にはまだ出現していないのではないかともいわれています。 今回は、ニュートンはどんな人物なのか、どのようなことを行ったのかについて見ていきましょう。 どんな人?ニュートンは、イギリス(イングランド)のリンカーシャ

学ぶことでウェルビーイングに

昔から「教育」というものがしっくりこない。 学校というものを教育の場と捉えることに違和感がある。 というのも、僕自身が自分の人生のなかで「教えてもらう」ことに苦手意識を感じてきたからだ。教えられる形ではほとんど自分の身に知識やスキルが身についてこないように思えるからで、だから授業中もあまり先生の話は聞かずに自習をしていた。 美術や体育などの実習的な授業は、自分でやってみて、コーチング的に指導を受けられるのでそれはよかったが、講義形式の授業はまったくもって学びになるとは感じて

「生活的概念」と「科学的概念」、そして「先生」と「生徒」、「ICT」の役割

先日『ヴィゴツキー入門』柴田義松 著を読み終え、衝撃を受けたのでブログにしています。ずっと気になっていたヴィゴツキーですが、やっとこさ勇気を振り絞って足を踏み入れました。もしヴィゴツキーを初めて知る、初めて聞いたなどがあれば以下を参照ください。 レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキー(ロシア語: Лев Семёнович Выготский, ラテン文字転写: Lev Semenovich Vygotsky、(生誕時は、ロシア語: Лев Симхович Выгодский