Shunsuke Mori

国際エデュテイメント協会 代表理事。「今、これからを生きる力を」理念に掲げ活動していま…

Shunsuke Mori

国際エデュテイメント協会 代表理事。「今、これからを生きる力を」理念に掲げ活動しています。教員向けにICT研修やEdTechを活用したカスタマーサクセス支援、広報・PR支援をしています。また、英語でSDGsを学びながらクリティカルシンキングを習得する教材開発をしています。

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  • 教育に関する考察

  • 国際エデュテイメント協会ブログより

    国際エデュテイメント協会内で投稿した記事です。

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    Google classroom, Google Document, Google SpreadsheetなどGoogle社が提供するサービスを教育現場での使い方や活用方法についてまとめます。

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PISA調査にみる日本教育の現在地と未来

みなさん、こんにちは。2023年もいよいよ最後の月になりました。みなさんにとってこの1年はどのような年だったでしょうか。 楽しい時もあれば、辛い時も、嬉しい時もあれば、悲しい時も。 たくさんの状況や感情が浮き沈みしながらも1日1日が過ぎていくものだなと感じます。 さて、今日は先日(2023年12月5日)発表されたPISA調査について個人的な見解も踏まえながら日本教育の現在地とこれからについて述べていきたいと思います。 改めて確認するPISA調査とは?まず、PISA調査

    • 「この世」でも、「あの世」でもない、世界を生きる私たちは一体どの世を生きるのか。

      みなさんこんにちは。今日は教育的なことでもなく、理論的なことでもなく、コラム的なお話になるかと思いますので肩の力を抜いて読んでください。 最近私自身が感じる違和感として、私たちは今この瞬間を「この世」で生きているのか、ということです。 どういうことかといいますと、今みなさんはこの瞬間、このブログを嬉しいことに読んでくれています。(本当にありがとうございます。) ただし、その行為というのは、スマホやPCなど画面越しにインターネットがもたらすもう一つの広がった世界にアクセス

      • 私たちの居場所はどこにあるのか。 ~社会教育、学校教育、家庭教育について~

        みなさん、こんにちは。 月に1本の更新を目指していましたが、先月の更新が難しく今のタイミングとなってしまいました。なので、今月は2本を投稿予定です。 さて、今日は表題にあるように「社会教育」「学校教育」「家庭教育」について考えていこうと思っています。 先月7月29日、30日と沖縄の本島へ以下のイベントを実施しにいきました。 沖縄、那覇市にある繁多川公民館にて開催され、参加者には社会教育士、PTA、小学校の校長先生、公民館スタッフなど教育に関わる様々なセクターの人がおり

        • 「乗り越えること」と「乗り越えないこと」の選択について考える

          みなさん、こんにちは。今日は、乗り越えること、乗り越えないこと、について考えていきたいと思います。 どういうことか、といきなり思うかもしれませんが、現代社会には様々な選択肢があります。辛いことや大変なことがあったときに今後同様の苦しみをしなくてもよい方法があります。つまり、わざわざ「乗り越えなくてもよい」というものです。 一方で、その辛さと真正面から対峙し、それを「乗り越える」と意思決定する場合もあります。 今日はこのような「乗り越えること、乗り越えないこと」はどのよう

        PISA調査にみる日本教育の現在地と未来

        • 「この世」でも、「あの世」でもない、世界を生きる私たちは一体どの世を生きるのか。

        • 私たちの居場所はどこにあるのか。 ~社会教育、学校教育、家庭教育について~

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          Green School Bali, イエナプランスクール, IBに見る多様な教育が目指す未来

          みなさんこんにちは。 バリから帰国して2投稿目のブログです。 一つ目の投稿は以下になります。もしバリの基本情報などを知りたい方はぜひこちらをご覧になってからお読みください。 いよいよ教育事業をしている私が今回のバリ渡航での1番の目玉であったGreen School Baliをはじめとする教育について振り返っていきます。 残念ながら授業見学はかないませんでしたが、Green School Baliのスクールコーディネーターの方から約1時間半にわたってキャンパスツアーをしてい

          Green School Bali, イエナプランスクール, IBに見る多様な教育が目指す未来

          私たちの生きる道は自然か、テクノロジーか

          みなさんこんにちは。 6月2日-8日までインドネシア、バリにて一級建築士の奥田智恵子さんが立ち上げたNPOタビスキが企画する「行けば地球が良くなる旅」世界のソーシャルビジネスに学ぶ 究極のエコホテルに泊まる旅 in インドネシア バリ島に行ってきました。総勢23名の大所帯で回るツアーとなり、普段ツアーで回らない自由奔放な私が大丈夫なのかと心配しましたが、ツアーならではの価値を感じることができた期間となりました。(これはまた改めてブログにします) 様々な考えたこと、感じたこと

          私たちの生きる道は自然か、テクノロジーか

          〇〇"的"という言葉が現代社会に必要な理由

          みなさんこんにちは。大変ご無沙汰しております。 あっという間に年度も替わり2023年も1/3が終わろうとしています。 実は2023年の初エントリーです。 最初に相応しいかどうかはさておき、本日は、"的"という言葉について考えてみようと思います。 みなさんはこの"的"という言葉をどのように使っていますか。 非常に便利な言葉ですよね。個人的にはとりあえず〇〇的と言っていれば丸く収まる感覚があります。 どこか言い切らない感じがあって、無責任な言葉のような印象すら持ちます。

          〇〇"的"という言葉が現代社会に必要な理由

          0~14歳の人口にみる教育システムの限界

          日本の人口は減っているものの、それでも世界的には多いという事実 みなさんこんにちは。前回の投稿から数週間が経過してしまいました。毎日noteチャレンジをしていた私にとっては非常に悔しい結果となってしまいました。ここ数週間は業務量がかなり切迫しており日々の業務に追われる毎日でした。お盆も挟んで少しまたペースを取り戻してきたのでこのタイミングで再開します。時間管理についてはまた別の機会にブログにしようと思います。 さて、今日は表題にある通り、人口という切り口から世界の教育につ

          0~14歳の人口にみる教育システムの限界

          公立校は先生の異動によってこれまで進めてきた改革はなくなってしまうのか

          今日はタイトルにあるように、公立校について書いていきたいと思います。皆さんも知っての通り、公立学校の先生は何年かごとに異動によって別の学校へ転籍されます。 いくつかのサイトを確認していくと、平均して5-7年程度で次の学校へ異動となるケースが多いです。 公務員の場合は、学校の先生に限らずそれくらいの年数で別部署へ異動になったりするのが一般的なのではないでしょうか。 さて、この仕組み自体について今回は述べていくのではなく、今日はこの仕組みがあるうえで、どのようにしてイズムを

          公立校は先生の異動によってこれまで進めてきた改革はなくなってしまうのか

          教育と人材育成について

          今日は教育と人材育成について書いていきます。 先日とあるお食事会で出た二つの言葉。「教育」と「人材育成」のことについてお話を伺い非常に興味深かったため取り上げることにしました。 私自身、この二つの違いについて考えることもなかったし、あまり明確な違いについて理解できていなかったので改めてここで整理していきたいと思います。 みなさんは、教育と人材育成の違いについていかがお考えでしょうか? ぜひこのブログを読み進める前に考えてみてください。 教育と人材育成についての定義ま

          教育と人材育成について

          言語化が生み出すカテゴライゼーションの是非

          はじめに・背景私たちは何かの概念や思ったこと、考えたことを言語化し、相手に伝達することによって人は理解をします。言語化には、口を使って話すという行為があったり、書くという行為であったり、手話や映像といったビジュアルでの行為があったりします。 しかしながら、言語化をすることによる弊害はあります。 それは、言語化によって"ウチ"と"ソト"との概念が生まれてしまうことです。 たとえば、「日本人」という言葉が存在するのは、日本人であると一般的に認識されている人とそうでない人を分

          言語化が生み出すカテゴライゼーションの是非

          教員の賃金は他業種と比べてどこに位置するのか?

          今日は、お金の話をしたいと思います。教員の仕事は大変だ、長時間働かなければいけない、といったような印象がありますが、実際のところ賃金面はどうなのか、という点についてはセットで語られることはそこまで多くありません。 私個人がこれまで出会ってきた先生方は生徒思いで教育熱心で、未来で幸せに生きてほしいと願う先生が多く非常に社会的にも意義の大きい職業です。 今回はこうした良くも悪くも注目され、またほぼ全員が先生はどんな職なのかを知っている数少ない職種である先生の賃金にフォーカスを

          教員の賃金は他業種と比べてどこに位置するのか?

          ICTをとりあえず使うから、ICTだからこそできる学びへ

          GIGA2年目の1学期も終わろうとしています。毎年1学期は嵐のように過ぎ去って、夏休みにほっと一息する先生が多く見受けられますが、今年もまさにそんな感じです。 全国の小中学校にタブレット端末が配備されICTを活用した学びが本格化してきているなと感じています。 GIGA元年にあたる昨年度は端末配備や環境構築の観点でスタートが2学期だったりするところも多く、足並みが揃わないままなんとか1年目を終えたという感じでしたが、2年目となるとそうはいきません。 それに伴い教育委員会の

          ICTをとりあえず使うから、ICTだからこそできる学びへ

          学校におけるこれからの生徒募集方法を考える

          はじめに今日は、生徒募集について考えていきたいと思います。もう周知の事実ですが、日本は少子化社会に入っています。子どもの数が減っているということですから、当たり前ですが1校あたりの生徒数の密度は下がっているわけです。 そんな現状において様々な学校法人は小中高大どれもが躍起になって生徒募集に勤しんでいます。 基本的に学校運営は以下のような収益源があります。(某学校から引用させていただきました。) これらは一般的にWebサイトで公開されているので問題ないとは思いつつも、今回

          学校におけるこれからの生徒募集方法を考える

          具体と抽象、主観と客観、ミクロとマクロの行き来

          物事を考えたり、人と話したりする時に頭の良さそうな人が使う言葉たちを並べてみました笑 今日はタイトルにある3つの言葉同士の関係性なども考えながら好き勝手に述べていきます。普段の私の投稿とは違い、私の主観を軸に書いていくことも多いのでご容赦ください(主観という言葉を使いたかった笑) 私たちは二項対立で考えることで整理された気になっているし、満足できるいきなり少し本論とは逸れた話になってしまうのですが、以前のブログでも書きましたが、私たちは物事を二項対立させることが好きだし、

          具体と抽象、主観と客観、ミクロとマクロの行き来

          教員採用倍率低下にみる教育の質

          今日は教員の倍率に焦点をあてた内容を書いていきたいと思います。最近よくニュースでとりあげられる教員倍率。各都道府県で教員採用の倍率を毎年発表しています。 単純に仮説として と考えられますよね。そして、能力がそこまで高くない方が教員になるということは、日本教育の質も低下してしまうということになります。 まずは、全国の教員採用試験の倍率を見てみましょう。以下に各都道府県別の倍率が確認できますので、興味のある方はみるといいと思います。 まず、注目すべきなのは高知県ですね。小

          教員採用倍率低下にみる教育の質