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不安の正体

対人関係・将来の不安・お金の不安・健康の不安など・・・

「不安なこと」は日々の生活で次々出てきますよね。実際にこういった不安がぼくらが日々生活する原動力にもなっています。

例えば、

・バランスの良い食事を求める→病気になりたくないという不安心理が前提にある

・毎日のスキンケア→肌荒れを起こしたくない心理がある

・やりたくない仕事でも毎日通勤する→仕事を失いたくないという不安が前提にある

など「日々ぼくたちは不安を感じなくて済むように生きている」とも言えるかもしれませんね。ですが、一時的な安心感こそあれ、これを繰り返していても、不安がなくなる日は来ません。

そればかりでなく、不安は無くそうとすればするほど、大きくなることがほとんどです。

では、どうすれば不安は払拭できるのか?というのが本記事のテーマです。そのためには、不安を無くそうとするのではなく、「結果的に不安が不安でなくなる」というプロセスが大切です。

少し難しく聞こえる話かもしれませんが、読み進めるにつれて不安に思えることが実はとてもありがたい体験であることが理解できるはずです。

日常的に不安に悩む方は、最後まで読み進めてみてください。


不安が本当に消えるのは「不安が不安でなくなる」とき

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日常の私たちの行動の源には、必ずといっていいほど「不安」が根底にあります。また、現代では不安神経症、強迫性障害、パニック障害など「不安」が原因と考えられる心身の不調がすごいペースで増え続けています。

「不安」をなるべく減らしたいと思って行動しても、一時の安心があるだけで不安が減ることはありません。そればかりか不安が増える結果になることも多いはず。では、どうすれば本当の意味で不安が解消されるのでしょうか?

それには、そもそもなぜ不安に思うのか?  不安の前提条件を明確にした結果「不安が不安でなくなる」ことが大切です。不安の前提条件とは以下のようなことです。

(お金の不安)

単にお金がいっぱいあれば不安がなくなる?恐らくなくならない。お金の不安はお金が少ないから起こる不安ではなく、お金について「知らない」ことが不安の前提条件。お金のことを知り、経済的な仕組みや時流を学ぶことで、お金の不安が不安でなくなる。

(健康の不安)

症状が出たら薬で消す。この繰り返しで本当に健康不安がなくなる?一時的な安心感しかないはず。健康不安は「症状=悪いもの、不健康」だという偏った概念から生まれる。健康とは何か?症状とは何か?ここを理解することで健康不安が不安でなくなる。

(対人関係の不安)

人に否定されたり嫌われるのではないか?という不安。人に嫌われないように生きても、今度は自分を偽る必要が出てきて余計に辛い、、そもそも「全ての人に好かれる必要などない」ことを理解できると、人に嫌われる不安が不安でなくなる。

こういったプロセスが一見遠回りに見えますが、とても大切です。


ぼくが今まで不安に感じてきたこと

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偉そうに不安について、語り始めていますが、ぼく自身も色々な不安を持って生きてきましたし、今でもそうです。ぼくが今まで不安に感じてきたことは以下のような事柄です。

・人に嫌われるのではないか…
・人にどうみられるか不安…
・自分の話が相手に伝わらないんじゃないか…
・スポーツがうまくできないんじゃないか…
・人に臭いって思われたらどうしよう…
・できるやつに思われていたい(できない奴にみられたくない)
・詐欺に遭い、お金の不安に苛まれる…

など、恐らく皆さんが不安に感じていることと似たものが多いかなと思います。ぼくも色んな不安を抱えて、その不安を感じなくて済むような生き方を選んできました。自分が生きたい生き方ではなく、不安なことをみなくて済むような生き方です。でも、その結果どうなったかというと、一時的な安心こそありましたが、結果より大きな不安になってしっぺ返しを喰らうことになることばかりでした。

でもその経験や、尊敬する方々との出会い、患者さんとの会話を通して気付いてきたエッセンスをまとめたのが本記事です。


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