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家庭の東洋医学

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#鍼灸

腰痛によいお灸のツボ

腰痛によいお灸のツボ

今年の春は気温が低い上に、気温差も激しせいか、筋肉が緊張しやすく、ぎっくり腰の方が多い傾向にあります。

自宅でお灸をする場所についてもよくご相談を受けるので、自分でやりやすい足のツボを使った腰痛のセルフ灸をお教えします。

やり方

・市販の台座つきのお灸を使う。
・イスや床などに座った姿勢で片足ずつすえる。

場所

曲泉
膝を曲げるとできるしわの端。

築賓
内くるぶしから曲泉を結んだ線の、

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肩こりのツボ

肩こりのツボ

肩がこる方へおすすめのツボです。肩から離れたツボなので、即効性はないですが、後からジワジワ効いてきます。

今回ご紹介する2つのツボは、首肩や背中にかけてのめうぐりをよくする効果があります。肩こりでお困りの方は、毎日継続的に刺激してみましょう。

ツボの場所台座つき灸を使う場合

お灸は1日1回程度で、基本は1個ずつ行います。もしお灸の熱を全く感じずに終わった場合は、同じ場所にもう1個すえましょう

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目が疲れ肩がつらい時に - 肩の秘灸

目が疲れ肩がつらい時に - 肩の秘灸

今回は江戸時代の佐藤民之助がまとめた『とし玉』という養生書にある、肩の秘灸をご紹介します。特に肩や首のこりを伴う眼精疲労に効果的なので、ぜひお試しください。

『とし玉』(国立国会図書館所蔵)

『とし玉』には「古くから伝わる秘灸だが、効果が優れているために公開する」と記載されています。ありがたや。

原文を翻刻したものを参考までに載せておきます。

歯の痛(いたみ)肩のはりいたむを直す傳(でん)

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梅雨を少しだけ楽に過ごす!打抜き灸のやり方

梅雨を少しだけ楽に過ごす!打抜き灸のやり方

 梅雨の湿気で体調を崩してしまう方は沢山いらっしゃると思います。ただ、やっかいなことに、湿気から逃げるというのは、基本的に不可能です。梅雨を少しでも楽に過ごすためには、湿気の影響を受けづらい体を作るしかありません。

 今回は湿気に負けない身体を作るための、家庭でできる「打ち抜きの灸」のやり方をご紹介します。梅雨が苦手な方はぜひお試しください。

戦場の陣取りでも湿地が避けられていた

 湿気は東

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動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

灸点という、鍼灸師にとっては馴染みの言葉がある。ツボにつける目印のことで、この目印である点にお灸をすえていく。

私が普段鍼灸師として仕事をする中で、灸点をつけるシーンといえば、患者さんへ自宅でのお灸指導をする時になる。灸点があると、ツボの場所が正確にとれなくても家でお灸ができる。

この灸点について、鍼灸師だけでなく、家でお灸をすえる皆さまにとっても注意するとよいことがあるので、以下に紹介する。

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