「去年の友は、今年の敵」。ドジャース大谷選手とパドレス・ダルビッシュ投手が初対戦。昨年は侍ジャパンの同僚。今年はメジャー開幕戦で勝負。2打数1安打の「ドロー」
「去年の友は、今年の敵」。ドジャースに移籍した大谷翔平選手(29)と、パドレスのダルビッシュ有投手(37)が初めて対戦した。昨年は侍ジャパンの同僚。そして今年はメジャー開幕戦で勝負。「9球勝負」は2打数1安打。熱い戦いは「ドロー」の結果。見ごたえのある対決だった。
20日に韓国のソウルで行われたメジャーリーグ開幕戦。エンゼルスからドジャースに移籍した大谷選手は2番指名打者でスタメン出場。そしてパドレスの開幕投手はダルビッシュ投手だ。
2人は昨年3月、侍ジャパンのチームメイトだった。同じユニホームを着て、世界一の原動力となった。そして今年3月は2人がメジャー開幕戦で対決。「3月の熱狂」のダブル主演と言っていいだろう。
初回無死一塁の場面で2人は相まみえた。インハイの直球はボール。2球目はカットボールでファール。3球目はスプリットのボール。そして4球目。146キロの外角へのスプリットを、大谷選手は引っかけてショートゴロに終わった。
そして大谷選手の第2打席は2死走者なしの場面。再びダルビッシュ投手との対決だ。初球は内角ストレートをファール。2球目は真ん中低めのスプリットをボール。
3球目は内角カットボールを引っ張った。距離は十分の特大ファール。大谷選手のパワーを改めて実感させる当たりだった。4球目は外角スライダーでボール。大谷選手は内角球狙いなのか。
カウント2-2からの5球目。外角高めの152キロシンカー。これを大谷選手は思い切り振り切った。ライト前へ運ぶヒットとなった。一塁コーチと頭と頭を合わせるパフォーマンスも披露した。
テレビにはスタンドから応援する大谷選手の妻、真美子さんが喜ぶ場面も映し出された。その後、大谷選手は二盗を決めた。この回は打って、走っての「大谷ショー」となった。
ダルビッシュ投手が四回途中でマウンドを下りたため、2人の初対決は2打数1安打の「ドロー」。2打席の「9球勝負」は両者の持ち味が出た白熱した戦いだった。
大谷選手は八回に7番手で登板したモレホン投手からレフトへタイムリーヒットを放った。この日、5打数2安打とマルチヒット。ドジャースが5-2で開幕戦を制した。
大谷選手とダルビッシュ投手の見ごたえある戦い。ドジャースとパドレスは同じナリーグ西地区に所属するため、2人の対戦は今季、再び見られるだろう。
「去年の友は、今年の敵」。大谷選手とダルビッシュ投手の再戦が楽しみだ。