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「ポストシーズンで最高の活躍をした選手」に上原浩治さん。今のレッドソックスにいてくれたら

2013年の世界一に輝いたレッドソックス。チームの原動力となったのは、守護神を務めた上原浩治さんだった。ポストシーズンに入ると、上原投手がマウンドに上がると「ゲームセット」が確実に思える投球ぶり。今のチームにいてくれればと心底思ってしまう。

メジャーリーグの公式サイトが、「ポストシーズンで最高のパフォーマンスをした選手」として、2013年では上原さんを選出した。

上原さんは、この年にタイガースとのリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝いている。相手はバーランダー、シャーザーと「豪華すぎる先発陣」がいた。

バーランダーは、2011年にサイヤング賞と受賞していたし、シャーザーは2013年に受賞している。

打線も迫力満点。カブレラ選手は2012年に打撃三冠王に輝いたし、13年にフィルダー選手は3割30本、100打点と叩き出した。ハンター選手は走攻守に秀でて、この年にオールスターに選ばれている。

タイガース優勢に思われたが、レッドソックス打線が奮起。そして、上原さんは、田沢純一投手(現在、台湾のチーム所属)とともに相手の強力打線を抑え込んだ。終盤の3イニングを、イニングまたぎをしながら圧倒的なピッチングで封じ込めることもあった。このシリーズで上原さんは1勝3セーブとすべての勝利に貢献している。

そして、今年のレッドソックスの救援陣を惨憺たる結果を見ていると、なおのこと、上原さんの当時の活躍がまばゆく見えるのだ。今年のチームにいてくれたらと思わざるをえない。

19日(日本時間20日)に行われたリーグ優勝決定シリーズ第3戦。レッドソックスはアストロズに2-1とリードして、終盤に入ったが、八回表にウィットロック投手が捕まり同点に追いつかれる。さらに同点の九回には、先発のイオバルディ投手を投入したが、裏目に出て、後続の投手とともに7失点を喫した。チームに痛い2敗目となった。

上原さんと田沢投手がいてくれたら、この終盤をきっちり抑え込んでいただろう。今年の救援陣は、バーンズ投手が前半戦で守護神を務めていたが、後半戦に入ると調子が急降下。今回のリーグ優勝シリーズにはメンバー外だ。

2013年の記憶が今でも鮮やかに思い出せるほど、上原投手の活躍は目覚ましかったし、今年の不甲斐ない救援陣を見ていると、なおのこと、記憶に輝きが増してしまうのだ。

今回の上原さんの選出は、今年の投手陣事情を思うと、なおさら、「異議なし」と叫んでしまいたくなる。

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