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箱根駅伝では監督。都道府県駅伝ではアンカー。37歳上野裕一郎さんがスゴイ!長野チームの優勝に貢献

箱根駅伝で監督、都道府県駅伝でアンカーとして走った。37歳の上野裕一郎さんは、つくづくスゴイ人だ!2023年は彼にとっての「当たり年」といえるだろう。都道府県駅伝では、長野チームの優勝に貢献し、先頭でゴールテープを切った。監督、選手の「二刀流」を見事に演じた。

昨年の箱根駅伝で55年ぶりに立教大を箱根路に導き。マスコミに大々的に取り上げられた。
今年正月に行われた本番では18位に終わったものの、教え子が箱根路を駆けていく姿を見届けることができた。

その上野監督は、自らランナーとしても都道府県対抗駅伝に出場した。37歳が出場するのは驚きだ。

上野監督が出場したのは7区のアンカー区間だった。13キロ走る。長野チームはトップで、アンカーにタスキを渡した。2位との差は49秒。

上野監督は、この区間を38分11秒の区間12位でまとめて、トップでゴールテープを切った。チームは大会新記録の2時間17分10秒で2大会連続9回目の優勝を成し遂げた。

上野監督が都道府県駅伝を走るのは、佐久長聖高時代の2003年から計11度目となる。前回走ったのが2017年。DeNAに所属していたころから6年ぶりとなる。

立教大では選手と一緒に走る練習スタイル。選手たちは監督とともに走り、力をつけてきた。それだけに、この大会で失速するわけにいかない。監督が結果を出さなければ、指導の説得力がなくなってしまう。

しかし、それは杞憂だった。上野監督は、これまで10度、都道府県駅伝を走り5度の優勝に貢献した。しかもゴールテープを3度切った7区アンカーのスペシャリスト。経験を生かして、今回もトップでゴールを駆け抜けた。

ラストの350m付近では優勝を確信し、並走するリポートバイクのカメラに、ガッツポーズを披露。「選手よ、この雄姿を見ているか」と言わんばかりだった。

上野監督は「メーンは監督業ですので、その合間に市民ランナーとして活動している中、選んでいただいて無事にゴールテープを切れて、いろんな方に感謝している」と、ゴール後に語った。

監督の快走を見た立教大選手たちも負けていられないだろう。長距離の陸上競技では大ベテランとなる37歳の監督が結果を出したのだから。

来年、箱根駅伝は100回を迎える。その場に、再び立教大の姿を見せねばならない。上野監督の快走は、選手たちの起爆剤になったはずだ。

立教大はシード権を獲得できなかったため、再び箱根の予選会に回る。監督の見せた快走を糧に、立教大は、今年も本戦の出場権を獲得できるだろうか。

アンカー上野監督のゴールシーンを見ながら、立教大の選手たちの巻き返しを願った。

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