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やられたら、やり返す。倍返しでなくても。楽天が首位ソフトバンク相手に0-21の大敗。交流戦間近。課題を見極めて、早急な立て直しを

かつて俳優の堺雅人さん主演のドラマ「半沢直樹」が大ヒットした。主人公の決め台詞は「やられたら、やり返す。倍返しだ」。プロ野球の世界では、楽天が首位のソフトバンク相手に0-21と記録的な大敗を喫した。やられたら、42点取って倍返しは無理でも、やり返す必要はある。交流戦間近。チームの課題を見極めて、早急な立て直しが必要だ。

21日に福岡で行われた試合。楽天は先発のポンセ投手が大乱調。二回に5本のタイムリーを集められて、7点の大量失点を喫してしまった。

楽天は三回にさらに1点を与えた後、四回には二けた10点のビッグイニングをソフトバンクに与えてしまった。五回にも2失点、八回にも1失点で計21失点。一方、楽天打線は5安打のみで1点を返すこともできなかった。

0-21。この記録的なスコアで思い出す試合がある。2006年の選抜高校野球決勝だ。長崎の清峰高校が初めての選抜出勝で勝ち上がり、頂上決戦で強豪の横浜高校と対戦した。

清峰高校は二回に3点を先制されると、四回までに計6失点。六回には9失点を奪われ、終わってみれば0-21という大敗という形での準優勝となった。

しかし清峰高校の選手たちは、これに意気消沈することはなかった。同年の夏に甲子園に帰ってきて、初戦の光南(福島)相手に20安打を集めて22-3と大勝した。春の悔しさをバネに夏の舞台で、選手たちが躍動した。

さらに清峰高校は、3年後の選抜で、エース今村猛投手(後の広島へプロ入り)を擁して、日本一に輝いた。やられたら、きっちりやり返した形だ。

楽天も何らかの形でやり返してほしい。楽天は現在3連敗中だ。早めに嫌な流れを断ち切る必要がある。

28日からはセパ交流戦が始まる。その前に大敗を喫したソフトバンクと戦えるのは、22日のみ。雪辱を果たしたいところだ。

楽天は交流戦に向けて、課題を見極める必要がある。問題は守備面だ。計174失点、チーム防御率3.93は共に12球団ワースト。このままだと交流戦でも苦戦を強いられる。

得点力は135点とパリーグ2位。守備面が立て直せれば、一気に投打のバランスがとれてくるだろう。

やられたら、やり返そう。倍返しでなくても。パリーグ5位のワシ軍団、楽天。首位のタカ軍団、ソフトバンクが悠々と空飛ぶ姿を見上げてばかりいてはならないだろう。

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